イラスト初心者必見♪『模写』ってどうやるの?具体的なやり方を徹底解説

こんにちは!!

絵描きの安田雄輝です♪┌|∵|┘

 

 

今回の記事では『具体的な模写のやり方』について解説していきます。

イラストの練習方法として模写が良いという話はよく聞くと思うのですが、絵を描きなれてないうちはそもそも模写自体どのようにやれば良いのかがわからないと思います。

 

他の記事を見てくれた知人からも、

 

キリンくん
キリンくん
そもそも見本を真似て描くっていうのができないんだよねぇ・・・

 

という声を頂いてしまいました(;^_^A

 

なので、今回はできるだけ具体的に・わかりやすく解説していこうかと思います!

 

どうか最後までお付き合いください♬

イラスト初心者必見♪模写のやり方①グリッド模写について

あまり絵を描きなれていない場合、最初はグリッド模写というやり方をおすすめします。

 

グリッド模写とは、グリッド(格子)線を引き、それを基準に位置を確認しながら描いていく方法です。

 

グリッドを引いてしまうと練習にならないと言う意見もありますが僕はそうは思いません。

 

グリッド無しで模写した方が自身の観察力が求められる為、「効果が高い」というのはそのとおりだと思いますが、それはある程度模写に慣れている人の場合です。

 

「模写自体あまり経験が無い」という場合にはグリッド無しでの模写はハードルが高く練習効果も減少してしまう為、レベルに応じて段階を追った練習が必要であると思います。

 

後述しますが、グリッド模写でも得られる効果は十分にあります!

 

今回の記事では国民的人気キャラクター・ドラえもんを例にしてグリッド模写のやり方をお伝えしていきますので、ぜひとも読みながら実際にグリッド模写をやってみてください♬

イラスト初心者必見♪模写のやり方②グリッドを引く

まず見本となる絵に正方形になるようにグリッド線を引き、描写する紙にも同じようにグリッド線を引きます。

 

見本がデータ画像の場合はアプリで簡単にグリッドを引くことができます。

 

自分は下記の「Grid#」というアプリを使っています↓

https://applion.jp/iphone/app/1033011034/

 

何分割にするか、線の色、線の濃さなども設定できるのでとても便利ですよ♪

 

描写する紙に引くグリッド線は最後に消すので、消しゴムで消せる鉛筆やシャープペンシルでなるべく薄く書きましょう。

アナログで描く場合は「練り消し」があると便利!

デジタルで描く場合はグリッド線を任意の濃さに調節したり、最後にグリッド線のみを一括で消すことができるのですが、アナログの場合はそうもいきません。

 

グリッド線が濃すぎると最後にグリッド線のみ綺麗に消すのはとても大変です。

 

そこでおすすめの道具が「練り消し」こと練り消しゴムです!

 

練り消しは消す時の力加減によって線の濃さを調節することができます(通常の消しゴムだと消えすぎてしまい、濃さの調節をするのは難しい)

 

先程のグリッド線も練り消しで線を薄くしました↓後々消したい線や、あまり目立たせたくない線などがある場合に線の濃さの調節をするのに練り消しがあると便利です。

 

また、使用後にネリネリすると繰り返し使用することができるので、とても長く使用することができます。

 

東急ハンズ、ロフト、ダイソー、セリアなどでも購入できるので1個持っておくことをおすすめします!

イラスト初心者必見♪模写のやり方③接点に印(しるし)を付ける

グリッドに接しているポイントに印(しるし)を付けていきます。

 

接点全てに印を付ける必要はなく、重要なポイントに絞ってしるしをつけます。

 

例えば目の位置や顔の輪郭線はバランスを見る上で重要なので、AやBのような箇所は印をつけておきます。

 

それ以外はCのような全体の輪郭にあたる線の接点は全て印をつけておきましょう。

イラスト初心者必見♪模写のやり方④しるしを繋げて輪郭線を描く

印を繋げて大まかな全体像を描きます。

 

この段階では全体の輪郭、目の輪郭、手先、足先など輪郭が描けていればOKです。

 

細かい部分より、どちらかというと全体的に見て形に歪みや違和感が無いことが大切です。

 

全体のバランスが崩れていると、そのあとどんなに細かい描写しても不自然さが残り修正が難しくなる為です。

形がいびつにならない為のポイント

いびつな形にならないように描くポイントは、印と印を正確に繋ぐことにこだわりすぎないことです。

 

二点間を正確に繋げることにこだわりすぎると、全体で見たときに形が不自然になってしまいます(得に曲線は自然に繋げるのが難しいです)

 

印はあくまで元絵を真似る為の目印です!

 

目印にしつつ、線が自然な繋がりになるように描きましょう。(多少印から線が外れてしまっても大丈夫です)

 

筆圧を弱めにしてサッサッと複数の線を重ねるように描くと線を整えやすくなります。

イラスト初心者必見♪模写のやり方⑤ブロックごとに細かく描いていく

大まかな形が取れたら今度はグリッドで仕切られたブロックごとに細かい描写をしていきます。

 

先ほどは全体のバランスを見るように言いましたが、この工程では意識を変えて1つのブロックに集中して描きましょう!

 

1つのブロックが描き終わったら次のブロック、といった具合にあくまで1ブロックずつ描写していってください!

 

このように仕切られたブロック内で集中して描くことによって、細かい線や形を正確に描きやすくなります。

 

ただし、この段階はあくまでグリッドを基準に形を写し取っているだけなので、どうしても形に若干のズレは生じてしまいます。

 

特に顔の表情などはパーツの位置がほんのわずかにズレただけでかなり印象が変わったりしますので、次の最終工程で微調整をしていきましょう♪

イラスト初心者必見♪模写のやり方⑥グリッドを外して微調整

ここまできたら今まで基準としていたグリッドは消してしまいます。

 

薄くするのではなく、完全に消してしまうので、練り消しより通常の消しゴムが良いと思います。

 

絵そのものの線を消してしまわないよう、消しゴムの角を使って丁寧に消していきましょう!

 

そしてグリッド線を消したら、いよいよ最終工程である微調整を行っていきます。

 

グリッドを基準にして形を写したのでかなり正確に形は描けているかと思いますが、微妙なズレは必ず生じています。

 

ですので、最後にグリッドを取った状態で元絵の印象を真似て細部の微調整・修正を行っていきましょう!

 

複数の線を重ねて描いた粗い状態の線を消したり付け加えたりしながら、徐々に整えていきます。

 

基準となるグリッドは無いので、最後の微調整はとにかく元絵をよく観察することが重要です!

 

位置がズレているところはないか?バランスが崩れていないか?元絵から受ける印象と違う箇所は無いか?最後によく観察しましょう!

 

形を正確に捉える力を上げるには、手を動かして描くことと同じくらい、目でよく見て観察することが大切です。

 

上達する為には最後の観察・微調整の行程が一番重要ですので、よ~~く観察して丁寧に仕上げていきましょう♪

イラスト初心者必見♪模写のやり方⑦グリッド模写で得られる効果

冒頭でお伝えしたとおり、グリッド模写は「元絵を真似て正確に描ける」というだけではなく絵の練習方法としても沢山の効果があります!

 

主な効果は下記のとおりです↓

①絵を描くのが楽しくなる!
②モチーフを『よく見る』という習慣が身につく!
③『大まかな形から徐々に解像度を上げていく』という絵の基礎が身につく!
④比率を図る力が身につく!
⑤一枚の絵に長い時間をかけて向き合える!
順番に解説していきます♪

①絵を描くのが楽しくなる!

グリッド模写はコツを掴めばどんなモチーフでもある程度正確に描けるようになります。

 

自分の好きな漫画やアニメのキャラクターを元絵そっくりに描けるのってとっても楽しいです!

 

絵の練習を続けていく為には「楽しい!」という気持ちが原動力になります。

 

僕も絵に行き詰った時は大好きな作家さんの模写をして、絵を描くのが楽しいという気持ちを再確認するようにしています。

 

どんどん楽しんで模写をしていきましょう♪

②モチーフを『よく見る』という習慣が身につく!

模写をやっていく中で自然と元絵をよく見る習慣が身に付きます。

 

やればやるほど観察力がどんどん高くなります。

 

描く絵のジャンルによって必要なスキルは違ってきますが、『観察力』はどんな絵を描く場合でも非常に強力な武器となるでしょう。

 

元絵をじっくり観察して、納得いくまで繰り返し修正をしましょう!

 

どんどん観察力が高まっていきますよ♪

③『大まかな形から徐々に解像度を上げていく』という絵の基礎が身につく!

今回グリッド模写のやり方として、始めは細かい描写は省略して全体のバランスを取り、全体の大まかな形が取れてから1マス毎に細かい描写をしていくという流れを説明しました。

 

この「全体の大まかな形→細かい描写」という流れはグリッド模写に限らず、絵を描く上での基礎となります。

 

大まかな形が取れていないのに細かい描写をしてしまうと、気づいたらバランスがおかしかったりということが起きてしまいますからね。

 

細かく描き込んだ後だと修正も困難で、最悪全部描き直しということもありえます・・(´;ω;`)

 

ですので絵というのは

 

ライダー猫
ライダー猫
ぼんやりとしたイメージの状態から徐々に解像度を高くして具現化して作業である!

ということを覚えておいてください。

 

模写によってその能力をどんどん高めていきましょう♪

④比率を図る力が身につく!

グリッド模写をやると、『接点がマスのちょうど半分くらいかな?』とか、『この線はグリッドの縦軸4分の3くらい、横軸3分の2くらいの位置だな』といった感じでグリッド線を基準に常に比率を図りながら描いていくことになるかと思います。

 

この『比率を図る力』というのも非常に重要で、普通にグリッド無しで何かモチーフを描く際にも必要となります。

 

グリッド無しで模写を行う場合は基準となるグリッドが無いので、絵のそれぞれの箇所を互いに基準にしたり、紙全体を基準にしたりして比率を図ります。

 

「手の位置は鼻から左に約〇mmズレた位置かな」「ボタンの位置は縦軸が顎のラインから鼻3個分ズレた位置だな」「頭の位置は紙の下辺から縦3分の2くらいの位置かな」

 

といった具合ですね。

 

実はグリッド有りでやる模写も無しでやる模写もやっていることはあまり変わらないんですね。

 

もちろんグリッド無しでやる模写は自分で基準を見つけながら比率を図っていかなくてはならない為、難易度は上がりますがその分上達効果も高いです。

 

ある程度グリッド模写に慣れてきたら是非グリッドを外した状態での模写もチャレンジしてみてください♬

⑤一枚の絵に長い時間をかけて向き合える!

これは初心者の方ほど大きなメリットになると思います。

 

グリッド模写は手順が明確なので初心者の方でも

 

次はどこをどうやって描いたらいいんだろう・・??
という状態に陥らなくて済みます。

 

前述したとおり絵は観察をすること、観察に時間をかけることが重要です。

 

しかし絵を描くことに慣れていない方の場合、そもそもどこをどのように観察すれば良いかがわからないということがハードルになってしまいます。

 

グリッド模写は今回解説した手順どおりに進めていけば、手順の中で自然と絵を描く上で必要な観察を行うことができます。

 

そして一度観察の仕方が身についてしまえば、グリッドを外してモチーフを描く時も自然と見るべきポイント、描く手順が明確になっていることでしょう。

 

グリッド模写のやり方をしっかり身につけて、一枚のイラストと時間をかけてじっくり向き合っていきましょう♪

イラスト初心者必見♪模写のやり方⑥まとめ

今回は具体的な模写のやり方、特に初心者の方でも取り組みやすいグリッド模写のやり方を解説していきました。

 

内容をまとめです♪↓

【①グリッド模写について!】
グリッド模写とはグリッド線を引き、グリッドを基準に位置を確認しながら描いていく方法
【②グリッドを引く!】
見本となる絵と、絵を描く紙にグリッドを引く(アプリや練り消しがあると便利!)
【③接点に印(しるし)をつける!】
グリッドに接しているポイントに印をつける(重要なポイントのみでOK)
【④印を繋げて輪郭線を描く】
・印を繋げて大まかな輪郭線を描く(全体のバランスが歪んでいないかを意識する)
【⑤ブロックごとに細かく描いていく】
・グリッドで仕切られたブロックごとに描いていく(この段階ではどうしても細かいズレは生じてしまう)
【⑥グリッドを外して微調整】
・グリッドを消した上で印象を真似て細部の微調整をする(元絵をよく観察することが大事)
【⑦グリッド模写の効果】
①絵を描くのが楽しくなる!
②モチーフを『よく見る』という習慣が身につく!
③『大まかな形から徐々に解像度を上げていく』という基礎が身につく!
④比率を図る力が身につく!
⑤一枚の絵に長い時間をかけて向き合える!

グリッド模写はあらゆる練習方法の中でも初心者が取り組みやすくて楽しい、そして様々な効果を発揮してくれる練習方法だと思います。

 

沢山描けば描くほどんどん上達していきますので、本記事を参考に是非たくさんの絵を模写してみてくださいね!

 

【関連記事】

今回の記事では具体的な練習方法として模写を紹介しましたが、下記記事では練習を継続していく上でのマインドについてのお話もしています。

本記事と併せて読んで頂くとより上達効果が高まると思いますので、是非こちらの記事も読んでみてください♬↓

絵は一年で上達できるのか?初心者が意識すべきポイントを徹底解説!

 

それでは今回の記事はここまで!

 

皆様本日も良きお絵描きライフを!!└[∵┌]

 

 

安田