大学・短大・専門学校の違いって?学費や進路、メリット・デメリットを解説!

卒業後の進路として、大学がいいのか、短大がいいのか、専門学校がいいのか…と迷っている高校生は少なくないのでは?

実は、高校進学当初は専門学校志望だったのに3年になったら大学志望に変わった、短大志望だったのに専門学校志望に変わった、など、高校3年間でいろいろ考えて進路変更をするケースは珍しくないのだ。

大学にも短大にも専門学校にもそれぞれメリット、デメリットがある。

大切なのは、自分の目的や希望と照らし合わせてじっくり検討すること。

もしも迷ったら進学経験者の意見も参考にしてみたいところだ。

というわけで、先輩たちに聞いた大学、短大、専門学校それぞれのメリットを紹介しよう。

目次

大学・短大・専門学校の違い

大学、短大、専門学校はここが違う!

それぞれの校種の特徴を比較してみよう

大学・短大・専門学校、それぞれの校種の特徴を整理すると次のとおり。

大学とは?

大学は、学術的・理論的な学問を学ぶとともに、幅広い教養を身につけるための教育を行う教育機関。

短大(短期大学)とは?

短大(短期大学)は、教養を身につけるだけでなく、職業や実際の生活に役立つ能力の育成に力を入れている。

専門学校とは?

専門学校は、特定職種の実務に必要な知識や技能を身につけられる、実践的な教育機関といえる。

大学・短大・専門学校の比較ポイント

それぞれの校種の特徴を整理し、比較すべきポイントを洗い出してみよう。

大学・短大・専門学校の比較表
それでは、特に重視したいポイントについてそれぞれの校種での違いを詳しくみていこう。

比較ポイント①教育内容・カリキュラムの違い

教育内容・カリキュラムの違い

それぞれの教育方針の違いを比較してみよう

大学や短大は特定分野について学問として体系的に学ぶことができる。

一方、専門学校は実習を中心とした実践的な学びを通して、職業に直結する知識や技術を習得できる。

大学や短大では専門分野以外の一般教養科目が履修できるのも特徴だ。

大学と短大の比較では、大学のほうが修業年限が長い分、より幅広く、深く知識・技能が身につけられる。

なお、それぞれの修業年限は、大学が4年、短大・専門学校は2年が一般的。

ただし、学部・学科・コースによっては、6年制の大学、3年制の短大、3・4年制の専門学校など例外もあるので注意しよう。

比較ポイント②学校生活の違い

学校生活の違い

どんな学校生活を送りたいのか明確にしておこう

大学は学生生活が長い分、勉強以外のキャンパスライフを楽しめる。

クラブ・サークルが最も充実しているのは大学。

また、図書館などの設備も充実しているところが多い。

短大・専門学校は学生生活が短い分、大学よりも勉強に集中する必要があるので、大学と比べるとクラブ・サークルの充実度は低い。

比較ポイント③学費の違い

学費の違い

それぞれの校種で学費も大きく異なる

大学4年間の学費平均は国公立が「約243万円」、公立大学で「約254万円」、私立大学文系が「約408万円」、私立大学理系が「約551万円」、私立大学医歯系が「約2396万円」

公立短大が「約97万円」、私立短大が「約202万円」、専門学校が「約237万円」(東京都の場合)。

大まかに見ると、修業年限が長い分、大学の納付金がほかの進学先よりも高くなっている。

大学では、国公立・私立の違い、学部・学科・専攻による違いも大きい。

なかでも医歯科系は特に高い傾向にあるようだ。

↓ここもcheck↓
大学の学費は平均いくら?入学料、授業料の総額を分野別に解説

※出典
国立大学は文部科学省令による標準額
公立大学は文部科学省「2021年度学生納付金調査」。
公立大昼間部の平均額。入学料は地域外入学者の平均額(地域内入学者の入学料の平均額は228,613円)。
公立短期大学は文部科学省「公立短期大学授業料等について(令和4年)」。昼間部の平均額
私立大学は文部科学省「令和3年度⼊学者の初年度納付⾦の平均額の調査」 
専門学校は東京都専修学校各種学校協会調査研究事業部「令和3年度 学生・生徒納付金調査」(昼間部のみ対象)
 
※算出方法
国立大学・公立大学は入学金に初年度の授業料を4倍したものを足して算出
公立短期大学は入学金に初年度の授業料を2倍したものを足して算出
私立大学は入学金に初年度の授業料、施設設備費を4倍(私立大医歯系は6倍)したものを足して算出
私立短期大学は入学金に初年度の授業料、施設設備費を4倍したものを足して算出
専門学校は入学金に初年度の授業料、実習費、設備費等を2倍したものを足して算出

比較ポイント④卒業後の進路・初任給の違い

卒業後の進路・初任給の違い

卒業後のイメージもしっかり持っておくと◎

大学・短大の卒業後の進路は、学部・学科による違いも大きいが基本的に多様。

大卒者はさまざまな企業や職種に応募することができ、選択肢が広いと言える。

専門学校はその学校が専門とする分野・業界の就職に強いのが特徴。

特定業界の企業と強いパイプがある学校も多く、なりたい職種によっては大学よりも就職に有利なこともある。

また、厚生労働省の調査によると大学卒の初任給は「平均22万5400円」、専門卒が「平均20万6900円」、短大卒が「平均19万9800円」、高卒が「平均17万9700円」となっている。

このデータからは、大学卒業者のほうが多くの収入を得ていることがわかる。
 
もちろん職種により異なる部分も大きいため、すべての人にこの差が出るというわけではないが、大学・大学院卒者のほうがおおむね収入面で有利と言える。

【データ出典】
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
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先輩に聞いた!大学のメリット・デメリット

先輩に聞いた!大学のメリット

大学ならではの魅力とは何だろうか

それでは、実際にそれぞれの校種を卒業した先輩に学んでみて感じたメリット・デメリットを聞いていこう。

まずは大学のメリットから。

メリット①4年間でやりたいことを見極めながら学べる

短大や専門学校と比べると修業年限が4年と長いことが大学の大きな特徴。

その分、自分が学びたいことや将来の職業についてじっくり考えながら学ぶことができるし、目標が変わったら方向転換も可能。

また、一般教養科目も充実していて、学べる科目が多様で幅広いことも大学ならではの強み。

総合大学なら他学部の科目を履修することができる場合もあり、「学びたい」という気持ちがあれば、自由にさまざまな科目が学べる点は大きなメリットだ。
【先輩VOICE】

・「4年間という猶予があり、将来についてじっくり考えることができたので自分には合っていた」(医療・保健系/福井県/女性)
 
・「2年生から細かい専攻に分かれる学部が多いので、自分のしたいことを再確認してから専攻を選択できる」(人文科学・社会科学系/兵庫県/女性)

・「コースについて大学在学中に決めることができるので、高校卒業時にはない視点で選択することができる」(人文科学・社会科学系/愛媛県/女性)

・「専門領域以外にも一般教養など幅広く学ぶこともできてよかった」(人文科学・社会科学系/東京都/男性)

・「総合大学で他学部の科目も履修できるため、学際的な学びも積極的に行うことができる。国際交流もさかんで、学部2年次にヨーロッパの大学へ数週間行くことができた」(人文科学・社会科学系/京都府/男性)
 
・「尖った中身の授業がたくさんあって楽しかった」(芸術・教養系/千葉県/女性)
 
・「経済をさまざまな観点から学ぶことで経済の全体像がわかった」(人文科学・社会科学系/東京都/男性)
 
・「小さいころから興味があった分野について好きなだけ研究できた。結果的に現在の職業にもつながった」(理学・工学系/新潟県/男性)

メリット②制度や施設が充実している

 短大や専門学校と比べると、総合大学は制度や設備も充実している傾向がある。

その点をメリットと感じている先輩も多い。
【先輩VOICE】

・「図書館が充実していて、テスト勉強や、資料集めなどさまざま利用していた。カフェテリアも、外部の人がわざわざ食べにくるくらいおいしい!」(家政・教育系/静岡県/女性)
 
・「交換留学先が世界各地にあり、学費を抑えて留学することができる。約1ヵ月間の海外研修制度などがある」(その他/千葉県/男性)

メリット③いろいろな人と出会える

学生数が多い総合大学は教員や友達、先輩などとの出会いの機会もそれだけ豊富

大学時代のつながりは一生の付き合いとなることも多く、これも大きなメリットだ。
【先輩VOICE】

・「大学自体が大きくいろいろな学部があるので、いろいろな人と会うことができる」(芸術・教養系/愛知県/男性)

・「違う分野を学んでいる人との交流で刺激を受けたり、部活動を通してさまざまな人と友人になることができ、自分の視野が広がった」(その他/山口県/女性)

・「インカレサークルが盛んで他の大学との交流が多い」(人文科学・社会科学系/東京都/女性)

メリット④比較的自由な時間が多く、キャンパスライフを楽しめる

4年かけて学ぶので、比較的自由な時間が多く取れるのも大学の魅力。

だから、サークル活動やアルバイトなども満喫できる(ただし、学部によっては忙しい場合あり)。
【先輩VOICE】

・「自分の自由な時間が増え、アルバイトやサークル活動などさまざまな活動をすることができた」(芸術・教養系/岩手県/女性)

・「部活動などを通してさまざまな人と友人になることができ、4年間という長い猶予をもらえたからこそ余裕をもってたくさんのことを経験することができた」(家政・教育系/山口県/女性)

メリット⑤短大卒や専門学校卒と比べると初任給が高い

また、就職後の給与面でも大卒のメリットはある。
【先輩VOICE】

・「就職活動を通して、大卒のほうが給料がいいことがわかり、大学を出てよかったと思った」(その他/埼玉県/女性)
先輩に聞いた!大学のデメリット

大学に入ってもいいことばかりじゃない!? 

では、大学のデメリットはどこにあるのだろうか。

先輩の声をいくつか紹介しよう。

デメリット①自由度が高い分、自主性がないと大変なことに…

 大学は、比較的科目選択や学生生活に関する自由度が高く、学生数が多いと教員の目があまり行き届かないことも。

そのためこんなデメリットがあるようだ。
【先輩VOICE】

・「4年間でじっくりゆっくりやっていく分、だらけてしまう」(医療・保健系/静岡県/女性)

・「ゼミ以外、クラス単位で学ぶ科目はあまりないので、自主的にしっかり行動していかないと卒業等が厳しいところ」(人文科学・社会科学系/東京都/男性)

デメリット②規模の大きさがマイナスになることも

キャンパスの広さや規模の大きさは魅力でもある一方、こんなデメリットも。
【先輩VOICE】

・「学生数がとても多く、なかなか先生に名前を覚えてもらえない。存在が埋もれてしまう」(芸術・教養系/大阪府/女性)

・「キャンパスが各地に離れているため移動が大変」(医療・保健系/東京都/女性)

デメリット③4年間通う分、合計でかかる学費が高い

私立大学だと4年間の学費総額は短大や専門学校の倍近く。

この点をデメリットと感じる先輩も。
【先輩VOICE】

・「4年間の大学で私立なので学費が高い。社会人になってから奨学金で給料が減る」(その他/兵庫県/女性)

・「学費が高く、親に申し訳ない」(芸術・教養系/東京都/男性)

まとめ:大学がおすすめなのはこんな人

大学に進学するのがおすすめなのは、まだ将来やりたい仕事が決まっていないという人は、在学中に将来を考える余裕があり、選択肢も豊富な大学が向いている。
 
じっくり4年間学べるところが大学のいいところ。
 
また、専門分野以外にも幅広いことを学んでみたい、学問を深く学びたいという人も大学向き。

ほかにはサークル活動やアルバイトなど勉強以外のキャンパスライフを充実させたい人にも大学が合っている。
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先輩に聞いた!短大のメリット・デメリット

先輩に聞いた!短大のメリット

短大だからこそのメリットって何だろう?

続いて、短大卒の先輩に短大だからこそのメリットを聞いてみよう。

メリット①2年間で集中的に学べる

大学と比較した場合、2年で卒業できることが短大の最大の特徴。

その点にメリットを感じている先輩が多数。
【先輩VOICE】

・「短い学生生活だからこそ集中して生活できる」(医療・保健系/群馬県/女性)

・「学びたいことを2年で学べて早く就職できる。早く働きたかったので短大でよかった」(その他/大阪府/女性)
 
・「2年という短い時間の中でしっかりとカリキュラムが組み込まれていたので、自分には向いていた」(医療・保健系/大阪府/女性)

・「長すぎず短すぎない期間でキャンパスライフを楽しめたので、よかったと思います」(芸術・教養系/北海道/男性)

メリット②少人数でアットホームな雰囲気が魅力

総合大学と比べると、短大は小規模・少人数のことが多く、その分アットホーム。

教員との距離も近く、高校時代と同じような学習環境が自分に合っていたという声も多かった。
【先輩VOICE】

・「担任制なので先生との距離も近くなんでも相談できる。資格取得の際もマンツーマンで指導してくれる」(その他/長崎県/女性)

・「少人数制で、チームワークのようなものや、絆が深まったことはとても良かったと思うし、大規模な学校では味わえなかったと思う」(人文科学・社会科学/福岡県/女性)

・「マンツーマンでの就職支援が受けられるので、とても心強かった」(人文科学・社会科学系/京都府/女性)

・「資格を取るための授業がたくさんある。学生数が少ないため、一人ひとり把握してもらえる」(家政・教育系/千葉県/女性)

メリット③2年間で卒業できるため学費が安い

修業年限が2年と短い分、大学より学費総額は安い。

また、地域に定着している短大の場合、地元就職に有利な面も。
【先輩VOICE】

・「公立の短大なので学費が安い」(医療・保険系/神奈川県/女性)

メリット④地元就職に強い

地域に定着している短大の場合、地元就職に有利な面も。 受験前にぜひチェックしておきたいポイントだ。
【先輩VOICE】

・「地元の短大なので、就職活動がしやすい」(人文科学・社会科学系/長野県/女性)
先輩に聞いた!短大のデメリット

入ってみなければわからないデメリットもある

では、短大のデメリットは何だろう。

先輩の声を聞いてみよう。

デメリット①自由な時間があまりない

2年で集中して学べることをメリットと感じている先輩も多かったが、その反面、学生生活が忙しくなり、自由な時間が限られるというデメリットも。
【先輩VOICE】

・「2年でたくさん学ぶことがあるのでアルバイトでたくさん稼ぐことができない」(その他/大阪府/女性)

・「実習が立て続けにあるため、バイトをしようと思うとややきつかった」(人文科学・社会科学系/福岡県/女性)

デメリット②自由度は低く2年はあっという間

また、学問を深く学んだり、将来を考えたりするには2年は短いという意見も。
【先輩VOICE】

・「2年なので、社会に出るのが早いこともあり、卒業までに具体的なその後の進路がはっきりと決まる人は少ないように感じます」(芸術・教養系/東京都/女性)

・「2年間しかないため、興味が出た分野でも深く掘り下げて学ぶ時間がなかった」(芸術・教養系/北海道/女性)

デメリット③学べる科目に限りがある

大学と比べると、一般教養など専門外の科目の充実度はどうしても劣ってしまう。

学校によっては一般教養がほとんどないということもあるようで…。
【先輩VOICE】

・「専門外のことについて学ぶ機会がないことです。例えば、短大を出た後の自分の人生の歩み方、ビジネスにおけるマナーなど、一般教養については学ばないです」(芸術・教養系/愛知県/女性)

デメリット④サークルや設備が充実していない

小規模な短大の場合、サークルや施設はどうしても総合大学には劣ってしまうことも。
【先輩VOICE】

・「学生数が少ないため、サークルの充実度に欠ける」(人文科学・社会科学系/石川県/女性)

・「図書館はあるが、専門書の数が少なく、自分で手配することも多い」(医療・保健系/大阪府/女性)

まとめ:短大がおすすめなのはこんな人

短大に進学するがおすすめなのは、できるだけ早く就職したいという人には2年で卒業できる短大は有力な選択肢の一つ。
 
また、少人数・担任制でアットホームな雰囲気の短大も多いので、先生や同級生とのつながりを大切にしたい人も短大向きだ
 
また、修業年限が短い分、学費総額は大学の半分程度なので、できるだけ学費を安く抑えたい人にも向いている。
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先輩に聞いた!専門学校のメリット・デメリット

先輩に聞いた!専門学校のメリット

専門学校ならではのメリットもたくさんある

続いては専門学校のメリットについて、先輩たちに聞いてみよう。

メリット①実習など実務に直結する教育内容が魅力

専門学校で学べるジャンルは幅広い。

大学や短大にはない学科・専攻を設けている学校も多く、その点は専門学校ならではのメリットといえる。

さらに、就職後の実務に直結する知識・技術が学べるよう、実習施設が充実していたり、現場のプロが教員を務めていたりすることも魅力。

その点をメリットとして挙げる先輩も多かった。
【先輩VOICE】

・「大学や短大にはない学科専攻があり、自分がやりたいことを学べる」(文化・教養系/群馬県/男性)

・「その学科に特化した専門的な知識を身につけられる」(文化・教養/千葉県/女性)

・「専門的な知識や技術をずっと学べるし、その学科に特化したイベントもあり実践に近い体験ができる」(文化・教養系/石川県/女性)

・「ライブハウスの中をそのまま再現した実習室が学校にあったり、本物の有名ないろんなライブをしてるライブハウスで実習できたりすること」(文化・教養系/神奈川県/女性)

・「実習のための医療用ベッドや人形などがあり、校内実習が充実している」(医療・保健系/千葉県/女性)

・「専門的なことを短期間で学ぶことができるため、即戦力となるスキルを身につけることができます」(文化・教養系/北海道/女性)

・「実際に会社をやっている、現役で仕事をしてる先生ばかりなのでとても勉強になる」(文化・教養系/神奈川県/女性)

メリット②同じ目標をもった仲間ができる

専門学校には特定分野への就職を目指す学生が集まるので、同じ目標をもった仲間ができる。

お互いに切磋琢磨しあい、励ましあいながら学べる環境は大きな魅力だ。
【先輩VOICE】

・「周りが同じ目標に向かっているため、助け合いや競い合いがある」(医療・保健系/大分県/女性)

・「同じ職業を目指す仲間なので、お互いに高め合うことができた」(商業・実務系/東京都/女性)

・「考え方が似た友人がたくさんできたので、学歴以外の大切なものを得ることができたと思う」(商業・実務系/埼玉県/男性)

メリット③短期間で効率的に資格取得を目指せる!

資格取得を目標に据えたカリキュラム・支援制度を設けている専門学校も多い。

大学よりも効率的に資格を目指せることをメリットに感じている先輩の声も目立った。
【先輩VOICE】

・「取得できる資格が多く、免除なども受けられて全体的なサポートがしっかりとしていた」(工業・農業系/宮城県/男性)

・「資格取得に対して一点集中型なので資格取得にはとても強いと思う」(商業・実務系/東京都/男性)

メリット④専門分野の業界・職種の就職に強い

また、専門分野の業界・職種の就職に強い専門学校も多く、その点をメリットとする声もあった。
【先輩VOICE】

・「教員が全員専門職の経験者で、専門職への就職率が高い」(商業・実務系/埼玉県/女性)

・「専門だとその分野だけに特化した就職ができるので良い」(工業・農業系/福島県/男性)

・「看護専門のため、より集中した勉強ができて、現在の仕事に直結している。病院と隣接してるので就職に有利だった」(医療・保険系/京都府/女性)
先輩に聞いた!専門学校のデメリット

こんなはずじゃなかったのに…と感じてしまうデメリットも

では、専門学校のデメリットは何なのだろう。

先輩の声を聞いてみよう。

デメリット①在学中に軌道修正ができない

専門学校は学ぶ内容や将来の進路が特定の分野に特化されているので、途中で興味や目標が変わったときに軌道修正がしにくい。

その点をデメリットとする先輩も。
【先輩VOICE】

・「専門分野を勉強していたが、途中で自分のやりたいことが増えてしまった」(文化・教養系/神奈川県/女性)

・「その分野に興味をなくしたり進む道を変えたくなったとき学校自体を変える必要がある」(家政・教育系/静岡県/女性)

・「就職先が限られてしまうため、少し悩んだ」(家政・教育系/北海道/男性)

デメリット②大学と比べて自由な時間が少ない

専門学校は、大学とは違って毎日授業が詰め込まれているので、自由な時間を取りにくい。

アルバイトなどをやりたい場合にはその点はデメリットになってしまう。
【先輩VOICE】

・「実践課題が多いため、放課後にも居残りをして作業をしたり、家に持ち帰って作業をしないと間に合わないようなボリュームの時があり、アルバイト等の時間をつくることが大変です」(文化・教養/北海道/女性)

・「大学と違いコマを自分で選ぶのではなく、一日中学校にいるので時間に縛られる」(商業・実務系/山形県/男性)

デメリット③大学と比べるとサークルや交流の機会が充実していない

部活やサークルがある専門学校もあるものの、大学と比べるとどうしても充実度は見劣ってしまう。

その点にデメリットを感じた先輩も。
【先輩VOICE】

・「サークルや他学科とのつながりが少ない」(医療・保健系/東京都/女性)

・「サークルがないので、あまり青春を感じられない」(医療・保健系/福岡県/女性)

まとめ:専門学校がおすすめなのはこんな人

専門学校に進学するのがおすすめなのは、将来目指している仕事が明確な人は、それに特化した教育を受けられる専門学校が向いている。

短大と同じく2年で卒業できる専門学校が多いので、できるだけ早く就職したい人にも向いている。

分野や修業年限次第だが、2年制なら学費総額は短大と同程度ということも多いので、学費を安く抑えたい人にも向いている
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進学してどのような力を身につけたいのか考えて選ぼう!

進学してどのような力を身につけたいのか考えて選ぼう!

自分がどうしたいのかを考えることが大切になる

以上が実際進学した人たちが感じている大学、短大、専門学校それぞれのメリット、デメリット。

個々の学校による違いも大きいので一概には言えないものの、それぞれに特徴があり、選び方の参考になるのではないだろうか。

大学、短大、専門学校のどれもメリットの裏返しがデメリットになっていることが多いようだ。

それだけに、自分が進学してどのような力を身につけたいのか、将来どのような業界に就職をしたいのか、しっかり考えて選ぶことが大切になりそう。

「視野を広げたい」「専門性を高めたい」「早く社会に出たい」など、希望に応じて最適な選択肢は変わってくるからだ。
 
ちなみに、短大、専門学校に進学したあとで、4年制大学に魅力を感じるようになった場合は、大学に編入学するという方法もある。

短大や専門学校を2年で卒業して、大学の3年次に編入学すると、トータル4年で卒業が可能。

ただし、編入学はすべての大学・学部で実施しているわけではなく、募集人数も少ないことが多いので注意しておこう。

もちろん、大学や短大を卒業したあと、専門知識を学ぶために専門学校に進学することも。

自分の将来の目標に合わせて、学び方を選ぶことができる。

これらの点を踏まえつつ、先輩たちの挙げたメリット、デメリットを参考に、自分にピッタリ合う進路を考えてみよう!
 

文/伊藤敬太郎 構成/寺崎彩乃(本誌)、岡本雄太郎(本誌)


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