ヒトは走るときに、足で地面を押します。その時、作用反作用の法則で、押した分と同じだけの、逆向きの力が地面から身体に伝わります。
この時の反力は「地面反力」と呼ばれています。この地面反力を利用して、ヒトは体を前に進めているわけです。
しかし、実際ヒトは地面を斜め下に押しています。反作用は、作用した力と真逆に働きます。なので、ヒトに働く地面反力も斜め上方向になっています。
この時の、以下の図のように、ヒトにかかる地面反力を縦方向(鉛直方向)と横方向(水平方向)に分けることができます。
※注:実際、図のように、地面を押して脚が伸び切ろうとしている局面では、ほとんど地面に力は加えられていません(既に加え終わっている)。便宜上の表現です。悪しからず。
ヒトを前に進めるためには、前への力が必要なことは言うまでもありません。
ニュートンの第2法則(運動方程式)で紹介したように、大きな力を加えるほど、物体は素早く加速します。
したがって、ヒトが素早く加速するためには、この水平方向に大きな力を加える能力が大事になるわけです。
参考動画(水平方向に力を伝え、加速力を高めるトレーニング:スレッド走)
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