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水晶体に映る記憶

¥1,800 税込

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『水晶体に映る記憶』
小林ひかり

182mm × 127mm
128ページ
200部発行 ナンバー入り

これは、私の水晶体に映した記憶の数々を、1冊の本に閉じ込めたものです。
そして、その記憶から掬い取った「自分の声」を忘れないための記憶でもあります。

私には、困った時に使っていた正確な定規がありました。しかしそれは昔、ぐにゃぐにゃに歪んでしまいました。それがもう使い物にならないとわかった時、どこかにあるだろう新しくて正しいメモリのついた定規を必死で探しました。でも、どこのもありませんでした。

中略

もしこの考えを採用するなら、次の瞬間からの行動はこうです。耳の穴をかっぽじって、必死に自分の声を聞くこと。何が美しくて、心地よくて、嫌で、苦しいのか。これまでポロポロと道中に忘れていった大切なことを思い出して、そこにある大切を両手で握りしめることだけを、しなければいけない。

他人が書いた本のフレーズをふと思い出して、本棚に手を伸ばすことがあるように、この本もまた、誰かの感性を揺さぶるかもしれません。そんなことが起きたら、とっても嬉しいです。未来のあなたの手の傍に、この本があることを願って。

~はじめにより~


もくじ

・はじめに

・北の街で集めた真実
  春
  自分だけの真実を1つでも持っておけば、光を見つけていける
  心地よいをかき集めるという言葉の強さ
  申し送りされなかった言葉たち
  いつだってあの頃の気持ちを、思い出しながら
  人生に正解はないと言いながら、正解めいた魅せ方をする社会とか
  しんどいことがあったら美味しいものを食べとけ、という話の内側
  なんかあったら、食べ物を送るから大丈夫
  誰かの知らない夏でもあった
  人を知る時の、心地よい速さ
  はじまりの速度

・西に思いを馳せて
  獣の香水に惹かれるのは、自分がそうなりたいという説
  いい匂いの詳細
  仕事について
  最後まで天邪鬼だけど、私はこの街が嫌いで、好きだった
  だってその方が身軽に動けるから
  引越し前夜

・西の街で思い出したこと
  まずは身の回りのことから
  実現しなかった怖さと、私が出会ってきた神様達
  私たちは、いつでも、何処にでも行けるのだから
  0.8倍速
  1人では思い出せないことも
  優しいと言われて落ち込んでいました
  スーパーという社会の繋がり
  13歳のハローワーク
  感性が腐り始めた日
  700円のネットショッピングがアラームだったりする
  こんな時代だから、嬉しいこと
  10分の待ち時間で思い出す、私の死生観
  悪夢は、甘いもので溶けていく
  料理をするときの孤独が私にはちょうどいい
  暮らしに宿る、ご縁と恩送り
・風のように、また次へ
  今を心地よく生きると、小さな私が喜ぶという循環
  表現について
  ハグしたくなるお洋服を羽織って
  変幻自在に在り、話していたい
  自分の癒し方がわからなくなったので
  1人で生きることにあえて言及するなら
  何もしなくても完成している空間で
  シャボン玉のようだと言ってくれた友人へ
  なんかわからないけど、流れが悪い時は
  いつだって心の中に異国への切符を
  海に近い街へ

・後書き

小林ひかり
1998年生まれ。山形県出身。
note定期マガジン『水晶体に映る記憶』にてエッセイを更新中。

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