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「臨む」の意味と使い方・例文・「挑む」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!

「臨む」(読み方:「のぞむ」)という言葉は、「~に臨む」などの形でよく使われています。

物事に立ち向かう時に使うことが多い「臨む」ですが、その意味は複数あり、シチュエーションごとに適切に使い分けたい言葉ですね。「臨む」という言葉に近い「挑む」という言葉も使い勝手の良い言葉ですが、この両者は意味は近くともそのニュアンスが異なってきます。

「臨む」は一般的にはある状況に直面することなどについていう時に使う言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また近い意味のある「挑む」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。

「臨む」の意味と使い方、例文について見ていきましょう。また、よく似た意味をもつ「挑む」という言葉の意味と例文もチェックしていきましょう。これらの言葉について、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が解説していきます。

「臨む」の意味と使い方・例文・「挑む」との違い

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何かを始める時や挑戦をする時、または覚悟を決めて始めるような時に使うイメージのある「臨む」という言葉ですが、普段の日常生活やビジネスシーンでは使用する頻度は少ないかも知れません。しかしながら、書籍の中の文章や会話において、たまに見聞きする言葉なのではないでしょうか。この「臨む」という言葉について、その意味と例文を確認して、ニュアンスや使い方をチェックしておきたいですね。また、この「臨む」という言葉に近い言葉として「挑む」という言葉が挙げられますが、実際のニュアンスの違いはどのようなものになるのでしょうか。「挑む」についてもその意味と使い方のヒントとなる例文をご紹介していきます。

「臨む」の意味

「決戦に臨む」「大海に臨む」といったような使い方がされることが多い「臨む」という言葉ですが、ある程度の意味は理解していても、細かいニュアンスなどについては曖昧だという人もいるのではないでしょうか。「挑む」という言葉によく似た言葉になりますが、「臨む」という言葉を正しく理解して「挑む」と使い分けて使用できれば、表現の幅も大きく広がるでしょう。シチュエーションで適切にこの言葉を使用するためにも、その意味について辞書の定義から引用してご紹介します。今一度「臨む」という言葉について確認してみてくださいね。

ある場所に向かい対する。面する。
公的な催しや集まりに出席・参加する。
ある場面・事態などに直面する。
支配者・統治者などとして人々に対応する。対する。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「臨む」

つまり、「ある場所に向かい合う」「公的な行事などに出席する」「ある場面に直接向き合う、対応する」「統治者などとして人々に対応すること」を表す語となっています。

「臨む」の使い方・例文

「臨む」という言葉をより適切に使うためにも、その使い方や例文をご紹介します。「臨む」の意味は複数に渡り、基本的には「面する」「上から見下ろす」というような意味合いで使用されることが多いです。ビジネスシーンでは「会議に臨む」「契約に臨む」など、多くの使いみちがある言葉でもありますね。使用されている「臨」という漢字の由来には諸説ありますが、一説には「神が祭壇を覗き込む」「権力者が上から覗く」という成り立ちがあると言われています。このことからも、「臨む」という言葉のニュアンスが掴めるのでしょう。例文を確認して、日常生活で使用する際のヒントにしてみてはいかがでしょうか。

「そのホテルは湖に臨んで位置しており、どの部屋からも美しいレイクビューを眺めることができる」

「区長は大会の開会式に臨み祝辞を述べた」

「万端の準備をした彼は、自信を持って当日の試験に臨んだ

「その自治体では、路上での喫煙に罰金を設けるなど厳しい姿勢で臨んでいる」

「臨む」は、上記のようにある場所に面して位置しているもの、公的な催しに参加すること、ある場面に直面すること、統治者として人々に対応することについていう場合に、「~に臨む」という形で使うことができます。

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