5分で分かる「地球市民の会とは?」

5分で分かる「地球市民の会とは?」

 

私たちは、地球市民運動を通じて、
世界の平和と親善に貢献し、
あわせて地域社会の向上発展に寄与することを目的として、
国際協力、国際交流、中山間地支援などに取り組む
NGO・NPOです

 

 

 

 

地球市民の会の活動の原点は・・・

1983年に佐賀県で設立された地球市民の会。
1986年に九州で開催されたシンポジウムに参加をしました。

そのシンポジウムでタイのソーシャルワーカーである、
ジャナロン・メキンタランクラさん(故人)が冒頭の言葉を投げかけました。

 

「日本人はバナナか!」

 

意味は、

 

「見かけは黄色人種でも、中身は欧米にいる白人のようだ」

というものでした。

 

「日本人は、欧米ばかりを見ていて、アジアを見ていないんじゃないか」

ということにハッと気づかされ、タイで活動をすることを決めました。

 

1987年に初めてタイを訪問しましたが、
そこで出合ったのは、生活の貧しさや教育の惨状の一方、
子どもたちの屈託のない笑顔や心の豊かさでした。

 

途上国が抱える、教育をあきらめざるをえない3つの理由

経済的理由で家の手伝いをせねばならず、学校に行けない

 

文房具や教科書を買うお金がない

 

校舎の数が足りず、学校までの通学路が遠く、進学をあきらめる

 

 

これらの社会課題を解決するため、地球市民の会は、
学校建設やスクールバスの寄贈などを実施。

そして1990年からは、学校に通うための奨学金制度を続けてきました。

タイにおける奨学金制度は経済発展に伴い、2017年度をもって幕を閉じますが、
これまでに3451人に、学校に通うための寄付を送ってきました。

タイのほか、スリランカ(1995年~)、ミャンマー(2013年~)と、
現在、3ヵ国で奨学金事業を実施しています。

 

創設者・古賀武夫

1950年、佐賀市生まれ。

フランスやカナダへの留学を経て、
1980年に古賀英語道場、空手道場を設立。

さらに、1983年、世界規模で国際交流を進められるようにと、
それまであった佐賀日仏文化会館を発展的に解消し、
地球市民の会を設立し、事務局長や会長などを歴任。

2008年に逝去。※古賀武夫のプロフィールについて

 

古賀の思いが詰まった、地球市民の会を代表する3つの語録

人権とは、人を幸せにする権利

霊長類ヒト科の人間だけに人権が与えられているというのは驕り。
しかし、他の人を幸せにする権利を人権と呼ぶのならば、
虐げられ、差別されるすべての人を無くす権利と考えます。

 

 

させていただく支援、させていただく協力

支援を通じて、日本人自身のあるべき姿を学ばせていただいているので、
「させていただく」という言葉を使っています。

特に奨学金は、手紙の交流を通じ、
奨学生とさとおやさんの「心の交流」ができる機会も提供しています。

 

人間な誰(だり)でん一緒じゃった

活動を通じて得た地球市民の会の一貫した理念。
佐賀弁で「人間は誰でも一緒だった」ということ。

同じアジア人、地球人だからこそ、
あらゆる課題を”お互い様のこころ”で、

”我がごと”だと思って解決しようと努力します。

 

与えない支援へ

ミャンマーの少数民族・パオ族のリーダー
ウ・アウンカムティー氏の言葉でした。

 

「食べ物を与えるより、
  食べ物の作り方や調理方法を教えてほしい。

そうでないと、私たちの民族は、
  ただ口を開けて待っているだけの人になってしまうから」

 

それまで、日本でお金や物の寄付を集めて現地に送る支援が中心でした。

しかし、この言葉をきっかけに2003年のミャンマープロジェクトは開始とともに、
国際協力の支援の方向性が「与え合い、ともに学ぶ」と変化しました。

 

ミャンマーは栄養価の低い赤土であるため、農業が難しいです。
水道が通っていないため、雨水をためて生活する人も少なくありません。
まだまだ学校数も少なく、学校の建設はとても大切なことです。

 

ミャンマーでは、「循環型社会の創造」をテーマに、
有機農業の普及や給水施設などの建設、学校の建設を実施しました。

 

このプロジェクトにより多くのミャンマーの住民たちが、
付加価値の高い有機野菜を作る知識を得るとともに、
きれいな水を飲める場所ができ、教育を受けられるようになりました。

 

 

 

※ミャンマー事業について

 

 

日本のグローバル化をけん引

国際交流の草創期だった1983年の設立当時から、
日本への留学生を招く「小さな地球計画」や、
日韓大学生交流「かちがらす計画」などの交流事業を実施してきた当会。

 

2013年には、尖閣諸島問題に端を発して関係が悪化した中国や、
竹島をめぐる問題が関係に影を落とす韓国の大学生たちと、
相互で訪問をし合えるような「心の家族」を目指す
日中韓パートナーシップ事業「TOMODACHI100プロジェクト」も開始。

 

2016年度までに、100人を超える中韓の大学生が、佐賀を訪れました。

 

 

※TOMODACHI100プロジェクトについて

 

 

「堂々たる田舎人」として、足元も見つめ

設立者の古賀は、常に「堂々たる田舎人」を信条としていました。

 

意味は
「自分が今いる足元こそが世界の中心であり
自他両方の文化と歴史を尊重し、そこから世界を変えていこう」

ということです。

古賀が亡くなった翌2009年に始まったのが、佐賀に拠点を置く地球市民の会の足元を見つめようとする「国内事業」です。

佐賀市の限界集落となる危険性のある集落における活性化事業として、
伝統的な木綿の栽培や、休耕地を活用したオリーブの木の約120本の植樹などを
実施してきました。

 

そのほか、
東日本大震災(2011年)の被災地支援や、熊本地震(2016年)の
支援物資の募集・輸送など、幅広い活動を続けています。

 

 

 

※国内事業について

 

※災害支援「佐賀から元気を送ろうキャンペーン」について

 

主な褒賞

1988年 サントリー地域文化賞

1989年 国際交流基金地域交流振興賞

1994年 佐賀県県政功労賞者知事賞

1996年 自治大臣表彰

1996年 厚生大臣感謝状

2000年 外務大臣表彰

2006年 文部科学大臣奨励賞

2017年 かめのり賞

2017年 社会貢献者表彰

 

 

幸せの種を広めるためにも

地球市民の会は、「幸せの種の宅配便」です。

困っていたり、つらかったり、悲しかったりする人たちに幸せの種を届け、
世界中からたくさんの「ありがとう」を預かって、あなたの心に届けます。

ほかの人の幸せを願うと、心が温かくなります。

世界中が、そんな温かい心を持った人ばかりだったら、
戦争も、人種差別もいじめも、きっとなくなる。

ただ、私たちが解決しようとするのは、
民間企業のように利益を出すことができず、多様性のために行政が関係しづらい課題ばかりです。

しかし、誰かが取り組まなければいけない課題です。

より多くの人々に幸せの種を届けるために、事業を実施する財源を必要としています。

 

 

皆さま、一緒に幸せの種を、世界中に広めませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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