コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、塩対応な兄のまさかすぎる裏側を描いた漫画『ドライなブラコンと会話できるようになった弟』をピックアップ。
作者であるすずり街さんが、2023月6月24日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1.2万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではすずり街さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
クールな兄の"心の声"がまさかすぎると話題
高校生の三日(ミカ)には少し年の離れた兄・三月(サンガツ)がいる。小さい頃、いつも無口で何を考えているか分からない兄にゲームの誘いを断られたことをきっかけに兄のことが苦手になっていた。そこから苦手意識はずっと続き、高校生となった今でもクールでイケメンな大学生モデルと評される兄にコンプレックスを持っていたのだ。
そんなある日、三日の耳に「ミカたんにおはようって言いたい」という声が飛び込んでくる。どうやらこれは兄の心の声だったようで、三日は他人の考えていることが分かるようになったようだった。それからというもの兄が自分のことを”ミカたん”と呼ぶブラコンであることが判明したようで…。
クールでかっこいい兄が持つまさかの裏の顔を描いた本作。「ドライなブラコン」シリーズとしてX(旧Twitter)やpixivで公開されており、ネット上では「お兄ちゃん、やばいw」「可愛すぎかっっ!」「三日兄弟最高です」「尊い」「ブラコンにはまった」などのコメントが寄せられ大きな反響を呼んでいる。
セリフが多いマンガは読みやすいよう絵をシンプルに 作者・すずり街さんが語る創作の背景やこだわり
――『ドライなブラコンと会話できるようになった弟』を含む「ドライなブラコン」シリーズを描こうと思われたきっかけや理由があればお聞かせください。
当時、ブラコンの弟がでてくる「腐男子家族」の1巻の原稿が終わり、時間があったので、兄がブラコンな話も描いてみたいなと思い描きました。
――無口なのに実は超ブラコンな兄・春間三月と人の心が読める弟・春間三日、それぞれのキャラクターや設定はどのように生み出されたのでしょうか?
無口だけど、脳内では変なことを考えているタイプのキャラが好きなので、そこから兄・三月ができました。そんな無口な兄(ブラコン)の気持ちが弟に伝わったら楽しいかなと思い弟・三日ができました。
――すずり街さんにとって本作のなかで特に思い入れのあるシーンやセリフがあればお聞かせください
三月の「今日をミカたんおはよう記念日にしよう」です。
この兄、結構楽しい人(変な人)だと思ってもらえるようなセリフになったかなと思います。
――すずり街さんは商業漫画として『腐男子家族』(スクウェア・エニックス)や『BLドラマの主演になりました』(一迅社)などコメディ要素のあるBL作品を多く描かれていますが、作画の際にこだわっていることや気を付けていることなどがあればお聞かせください。
セリフが多いマンガを描くことが多いなかで、読みやすいように絵はシンプルになるよう気を付けています。
――すずり街さんがそもそもBLジャンルに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。また漫画家としてデビューするまでの経緯などについてお聞かせください。
BLに興味を持ったきっかけは、某伝説級商業BLのアニメ(個人認識)をたまたま見たことです。デビューするまでの経緯は、趣味でpixivにイラストや漫画を投稿していて、それを見た編集さんから連載や書籍化のお誘いがありデビューしました。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
「ドライなブラコン」のお話は亀ペースですが、今後も他の創作も含め仕事の合間に描いていけたらと思っています。作品を見ていただきありがとうございました!