ボールはなぜ曲がる?スライスやフックの仕組みを覚えて上達のヒントに!
ゴルファーを悩ませるスライスやフック。これが撲滅できたらどんなにいいことか…
と考えた経験のあるゴルファーは一人や二人ではないはずです。
例えばスライスやフックなどのミスショットだけでなく、ドローやフェードなどボールはプロゴルファーが打ったとしても曲がっていくものですよね。完全にストレートボールしか打てない、という方はおそらく存在しないでしょう。
ところでゴルフボールってなんで曲がっていくのでしょうか。ゴルフボールが曲がる仕組みがわかれば、曲がりを自由自在にコントロールできるようになるかも!?
ゴルフボールが曲がるメカニズムをちょっと見ていきましょう。
ボールが曲がる仕組みは回転軸と揚力が関係している!
ボールが曲がっていく仕組みはボールにかかる回転が関係しています。
まずボールが回転するときには、1つの軸を中心としてボールが回転しています。この軸を「回転軸」と言います。
ゴルフでは基本的にバックスピンと呼ばれる回転がかかります。このとき飛球線方向に対してボールの回転方向と空気の流れがぶつかります。するとボールの上下にかかる気圧に変化が起き、下の気圧が高く、上の気圧が小さくなります。
すると気圧によってボールは押し上げられようとする力が働きます。これが「揚力」と呼ばれるものですね。
ただこの場合、回転軸が水平に真っすぐであることを前提としたものです。
これが左右どちらかに傾いた図を見てみましょう。
揚力は回転軸が傾いた方向と垂直に働くため、図では右方向にボールが曲がろうとする力が加わるわけですね。これがゴルフボールが曲がっていく仕組みなんです。
回転軸の傾きが強くなればなるほど曲がりが強くなる
回転軸の傾きによってボールが曲がっていくわけですが、この回転軸の傾きも一定ではありません。この回転軸の傾きが強くなれば強くなるほど、揚力の働く方向も同時に傾いていきます。
するとボールはどんどん曲がり幅が大きくなってしまい、フックやスライスといったミスショットに繋がってしまうのです。
ボールの回転軸っていくつあるの?サイドスピンって何?
ここで弾道計測器などを使用したことがある方はちょっと気になるポイントがあるかもしれません。
弾道計測器を見ていると、バックスピンとサイドスピンという回転軸が2つあるように思えます。しかしボールの回転軸は1つしかありません。
軸の傾きが曲がる原因とはなりますが、それを分かりやすく数値化するためにサイドスピンという表現に言い換えているのでしょう。サイドスピンでの数字が大きく出ている方は、「軸の傾きが大きいんだな」とイメージしてください。
回転軸を意識して狙ったコースへボールを運ぼう
ロフト通りにまっすぐボールを打てば、回転軸の傾きは0度となり、ボールは一切曲がらないストレートボールになります。ただ人間がロボットのように一定なショットを打てるわけではありません。
ただ回転軸を意識して、ボールの曲がる方向や曲がり幅をある程度一定にしておくことで、コース攻略の糸口がつかめてくる可能性もがかくなります。
ボールをまっすぐ打つことだけに固執せず回転軸を意識して練習をしてみると、ショットのレベルアップに一役買ってくれるかもしれませんよ。