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おたふく物語 妹の縁談 山本周五郎 

【朗読】おたふく物語 妹の縁談 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「妹の縁談」(昭和25年)です。主人公のおしずは周五郎の妻がモデルだそうです。「妹の縁談」「湯治」「おたふく」の三つの短編を連作にしたので、作品内容に少しずつ矛盾するところがあって面白いです。

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おたふく物語 妹の縁談 主な登場人物

おしず・・・三十二歳 十九で勘志津という名を貰った長唄の師匠。かなりな美貌だが、自分のことを「おたふくでとんま」と云う。

おたか・・・二十六歳 おしずの妹。神田今川橋の仕立て屋へ通いで六七年も勤めている。

絹女・・・薬研堀に住むおしずとおたかの生華の師匠。陽気な話好きで、かなりな頓狂な話をするおしずと好一対。

栄二・・・おしず・おたかの兄。十八で幕吏に捕らえられ、三年入牢した。家に度々金をせびりに来る。

友吉・・・綿問屋「信濃屋」の息子。おたかを嫁にもらいたいと思っている。

てつ・・・友吉の母親。陽気でさっぱりした性分。絹女の母親と血続き。

貞二郎・・・腕のいい彫金師。おしずが密かに想っているひと。

おたふく物語 妹の縁談 あらすじ(※ネタバレを含みます)

おしずとおたかは二人で両親を養っていた。おしずは長唄の師匠で、おたかは仕立て屋へ通いで勤めていた。

おしずは三年入牢した兄の栄二のためと、自分に気兼ねして嫁にいかないおたかのために奔走します.

 

おたふく物語 妹の縁談 覚え書き

番外(ばんがい)・・・普通のものとかけ離れて違っていること。

孟母(もうぼ)・・・孟子の母。賢母の代表とされる。

君子危うきには近寄らず・・・徳や身分の高い人は、自ら危険を冒すことはしないものだ。慎み深く危険を避けるのが君子だ。

頓狂(とんきょう)・・・だしぬけで調子はずれなこと。あわてて間が抜けていること。

律動(りつどう)・・・規則的にある動きが繰り返されること。

出稽古(でげいこ)・・・先方へ出向いて芸事などを教えること。

泥溝(どぶ)

柳子新論(りゅうししんろん)・・・儒学者・思想家の山県大弐が書いた江戸中期の思想書。幕府を非難するもの。

乳母日傘(おんばひがさ)・・・子どもが過保護に育てられることを云う。

難物(なんぶつ)・・・取り扱いにくい事物。また、扱いにくい人物。

狷介(けんかい)・・・頑固で自分の信じることろを固く守り、他人に心を開こうとしないこと。

 

 

 

 

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