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バス釣りと濁りの関係

“濁り”を知れば倍釣れる!バス釣りの必須科目「良いと悪い濁りの見分け方」

一般的にバス釣りにおいて濁りは悪い要素と言われることが多く、苦手意識を持っている人も少なくないでしょう。一言で濁りと言っても、良いと悪い濁りが存在します。悪い濁りはバス釣りにとって悪条件になりますが、良い濁りは爆釣にも繋がることがあるのです。濁りの見分け方や攻略法を解説します。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA
本文画像提供:Transcendence

「濁り」はお好きですか?

水が濁るという現象。バス釣りをしているとそれほど珍しいものではありませんが、皆さん濁りについてどんな印象をお持ちでしょうか?

一般的にバス釣りにおいて濁りは悪い要素と捉えられることが多く、苦手意識を持っている人も少なくないでしょう。

撮影:TSURI HACK編集部

ところがその一方で濁りの場所を好んで釣りをする人も一定数います。濁りはバス釣りにとっていいものなのでしょうか、それとも悪いものなのでしょうか?

良い濁りと悪い濁り

一言で濁りと言っても、良い濁りと悪い濁りが存在します。悪い濁りはバス釣りにとって悪条件になりますが、良い濁りは爆釣にも繋がることがあるのです。

例えばクリアレイク。大きい魚はとても頭が良く、口を使わせるのは至難の技ですが、濁りが入れば騙しやすくなる……といったことが起こります。

撮影:TSURI HACK編集部

日常的に濁っているマッディレイクにおいても、濁りの強さが存在しており、濁りを釣ることでいい思いを出来ることもあります。

水が濁る原因には様々なものがあります。目の前の濁りが何が原因で発生しているのか。それを考えていけば良い濁りと悪い濁りの見分けがつくようになります。

良い濁りとは?

1.光合成による濁り

出展:PIXTA

【緑色っぽい透明感の残る濁り】

朝一は澄んでいたのに日中は少し緑っぽく濁るってことありませんか? これは植物プランクトンが活性化して起こる現象です。植物プランクトンが発生すると動物プランクトンがそれを食べ、小魚が集まり、バスもそれを捕食する……という食物連鎖が生まれます。

特に日常的にクリアな水質の場所では狙い目になる要素です。

植物プランクトンが活性化しすぎるとアオコになるが……

出展:PIXTA

ラン藻と呼ばれる植物プランクトンが過度に発生するとアオコになります。

悪臭を発生させるアオコはバス釣りにおいてマイナス要素として見なされがちですが、アオコの中でもバスは釣ることが出来ます

ただ、水が動いていない場所にアオコは発生しやすいのでそういった意味では釣れない要素とも言えるかもしれません。

2.雨や風によって濁り始めた状態

【透明感の残る薄茶〜緑色】

雨が発生させる流れや、風で起こる流れによって軽い濁りが起こることがあります。底砂泥や粒子などが水中に舞うことが原因。

この濁りはバス釣りにおいて大チャンスです。

バスは流れによってベイトが流されることを知っています。また、バスも視界が少し悪くなるのでルアーで騙しやすくなります。

3.大雨や強風によって起こる濁り

【僅かに透明感が残る茶色】

大雨や強風によって土砂が流され、水中に舞った状態です。これは大雨により、直近で大量の水の流入があったことを意味し、水中の残存酸素が増している状態と言えます。

また流れも通常より強くなっていることが多いので、特に夏などの高水温下においては死んでいた水が復活する可能性も。

強風も同様で、酸素量や流れが増えますので水が動いていない状況であれば良い要素になりえます。

しかし大雨や強風によるあまりに過剰な濁りは、後述のよくない濁りに変化する可能性もあります。

透明度が少しでも残っているということがポイントです。

悪い濁りとは?

1.カフェオレみたいなどちゃ濁り

出展:PIXTA

【カフェオレのような茶白色。透明度がゼロに近い】

豪雨、暴風などで底の泥などがかき混ぜられて起こる濁りです。透明度がほとんどゼロなのが特徴です。底の土砂が完全にかき混ぜられている状態、浅ければ浅いほどこのような色になりやすいです。

このような濁りに遭遇したら移動が正解。暴風の場合は風裏になる場所、豪雨の場合は流入する河川が影響しにくい場所に移動しましょう。

マッドラインが出来る可能性も


カフェオレのような濁りにもチャンスはあります。マッドラインが出来る可能性があるからです。

マッドラインとは強い濁りと普通の水色が別れている場所のこと。この水の境目はバスが好んでつく場所です。見つけたら是非狙ってみましょう。

2.ターンオーバー

出展:PIXTA

【泡が消えない濁った水】

ターンオーバーとは湖の表層と低層の水が入れ替わる現象のことを言います。

一気に外気温が下がる秋などに起こることが多いです。一気に水質が変わることでバスの活性が著しく落ちます。泡がなかなか消えない水はターンオーバーしている可能性があります。

底の水が巻き上げられることによって、残存酸素量が極端に落ちるのがこの濁りの特徴です。流れこみや、風の吹き付けるシャローなど、少しでも酸素量の高い場所を集中して狙うことをオススメします。

3.雪代(ゆきしろ)

出展:PIXTA

【白っぽい濁り。緑白色であることも】

雪代(ゆきしろ)とは雪解け水のことです。春によく見られる濁りです。著しく水温が冷たいためバスが嫌がることが多いのが雪代の特徴。

大きなバスは雪代に集まるワカサギやトラウトを狙っている場合もありますが、一般的には釣りにくくなる嫌な濁りと言えます。

対策としては雪代が入るエリアを避けることをオススメします。

4.田んぼの代かき(しろかき)

出展:PIXTA

【カフェオレ色。田園地帯でよく見られる】

田んぼの代かき(しろかき)水はカフェオレのような水色であることが殆どでしょう。

田から流れる水には農薬が含まれていることが殆どです。農薬が混じった水を魚たちは酷く嫌います。

少しでも代かき水が入らない場所へ移動することをオススメします。

濁りの攻略方法

様々な濁りのタイプがありますが、濁りの中を釣る場合は魚に見つけてもらいやすいアプローチが重要になります。

ルアーのアピール力を上げる

ルアーのサイズや、音などを強く大きいものにするという方法があります。濁りが強ければ強いほどアピール力を上げていきます。ハードルアーはもちろん、ソフトルアーにおいてもシャッドテール系などのアピールが強いものが良いでしょう。

強いカラーを使って視認性を高める

チャートやホットタイガーなどハッキリとしたカラーにするのもオススメです。ミスバイトの低下に繋げることができます。

ストラクチャーにタイトに投げる

濁っている時ほど魚の視野や、追尾する距離は狭くなります。魚が潜んでいるポイントに近い場所を通せると釣れる確率は上がるでしょう。

濁りに効くイチオシルアー

クランクベイトは濁っている場所で活躍するルアーの筆頭と言えるでしょう。力強い波動で魚へのアピール力も抜群。濁りが入っても強い存在感を出しながら釣りをすることが出来ます。またストラクチャーをタイトに狙っても根掛かりしにくいのも◎。

濁りを攻略してもっとバスを釣ろう

バサーに嫌われがちな濁りですが、正しく理解して良い濁りと悪い濁りを見分けることが出来たならきっと苦手意識もなくなるはず。濁りを味方につけてバス釣りをもっと楽しみましょう。

ライタープロフィール

ビックリマン高田

海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。国内外問わず毎日のようの現場に出ており、GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。
国内での釣行はバスフィッシングがメイン。埼玉県在住ですがホームレイクは琵琶湖です。

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