潮目とは
潮目(しおめ)とは、海面上に見える「海水の境目」を表す用語です。見え方としては、海の色が異なっていたり、風で波立っているように見えたり、泡立っているように見えたり、筋のようなものが細長く伸びているように見えます。
潮目が狙い目と言われる理由
海釣りにおいて潮目は、潮の流れを目視で確認できる重要な要素の一つです。潮目が狙い目と呼ばれる理由について詳しく解説していきます。
プランクトンが豊富
潮目周辺には、海流のぶつかりによって海底の栄養豊富なプランクトンが巻き上げられたり、流れにのってきたプランクトンが潮境に寄せられて停留する為、それらを餌とする小魚や、小魚を餌とする大型魚が集まってくるのです。
酸素が豊富
海流が激しく流れることで、海に酸素が取り込まれ、海中の酸素量が増加します。魚も海水から酸素を供給している為に、酸素が多いと魚が活発になるのです。
色々な魚が混在している
これは局地的に発生数する潮目ではなく、暖流と寒流といった、性質の異なる水塊がぶつかるような大きな場所において言えることですが、こういった場所では温かい地域に住む魚と、冷たい地域に住む魚が混在していますので、色々な種類の魚が捕れる、良い漁場とされています。
潮目が出来るメカニズム
海水は全て同じに見えますが、場所によって「流れの速さ・水温・塩分の密度」などが異なります。それらが一様な「海水のかたまり・流れ」は水塊(すいかい)とよばれ、海の中では、それぞれ異なる性質の水塊や流れができています。
そして、時として水塊や局地的に発生した流れがぶつかり合う場所が生まれ、その時に海面付近に見られる変化が「潮目」という訳です。潮目の下には、流れがぶつかり合った境界面がありますが、それは潮目ではなく「潮境(しおざかい)」と呼ばれます。
潮を読んで釣果UP!
よくショア(岸)から釣りをしていて、「潮目を狙いたいけどここからじゃ届かないな」という状況に出くわします。ですが潮目は絶えず動いており、ショアからも狙える位置に来る事があります。潮目が遠いと諦めるのではなく、潮目の動く位置を読んで、釣果UPにつなげましょう!