製造業の職種とは?仕事内容を知り転職に活かそう
製造業と一言でいってもさまざまな職種があり、それぞれ業務内容が異なります。製造業の中で、自分の適性にあった職種はどのようなものなのでしょうか。
今回は、製造業とその職種・仕事内容・やりがいなどをご紹介します。ぜひ仕事探しにお役立てください。
【目次】
製造業とはどのような業界なのか?
まず、製造業とはどのような業界であるかを説明していきます。
製造業とは、簡単にいうと製品を作る企業のことです。私たちは、車や家電・服・加工食品・化粧品など多くの「もの」に囲まれて生活しています。
製造業と聞くと、機械や部品などをイメージする方も多いと思いますが、冷凍食品やお弁当・化粧水などを作る会社もこれに当たります。これらの「もの」が私たちの日常生活を便利で豊かなものにしてくれています。人が生活する上で、製造業は欠かせない産業なのです。
特に、日本のもの作りの技術の高さは海外からも認められており、今後も海外へ事業を拡大していくと考えられています。
また、近年はAIやIoTの登場や労働人口の減少など時代の大きな変化が起こっており、製造業もデジタル化やビックデータを活用した生産の効率化・コスト削減を行い、生産性の向上と人手不足の解消が求められています。
主な製造業の職種と仕事内容とは?
製造業の中にもいくつか職種がありますので、どのようなものがあるのか説明していきます。
軽作業
仕事内容としては以下のものが挙げられます。
【ピッキング作業】
注文が入った商品を、指示書に従って倉庫などから集めてくる仕事です。企業によってピッキングの方法は異なりますが、作業方法はマニュアル化されているところがほとんどです。
【検品作業】
製造の過程で、不良品ができてしまったり、異物が混入してしまったりすることを防ぐための仕事です。
また、でき上がった商品の外装に異常はないか、ピッキングされた商品が伝票と間違いがないかも確認する必要があります。
【梱包】
ピッキングによって集められた商品を指定された方法で梱包する作業です。会社によってその方法はさまざまですが、商品が破損しないように緩衝材を使ったり箱詰めする順番を工夫したり、臨機応変な対応が求められます。
【シール貼り】
近年は、機械が行っているところもありますが、求人も多く人気の高い職種です。商品の値札・バーコード・成分表・タグなどをつける作業になります。
企業によっては、工場内ではなく家で行う内職として募集しているところもあります。
【組み立て、加工】
ベルトコンベアなどで運ばれてきた部品を、決められた通りに組み立て・加工していきます。電化製品などももちろんありますが、スーパーやコンビニで販売されているお弁当などもここに含まれます。
お弁当の作業の場合だと流れ作業で、決められた場所に決められた分量のおかずを詰めていきます。繰り返しの作業なので、初心者でもすぐに始められるでしょう。
軽作業は、初心者からでも始めやすく比較的体の負担が少ないことから、女性や高齢者に人気が高いです。また、パートやバイトで募集しているところも多いため、すきま時間や生活スタイルに合わせた勤務ができるのも魅力のひとつです。
生産管理
次に、生産管理について説明します。生産管理の仕事は、以下のようなものがあります。
【製品や商品を管理し出荷する】
お客様へ製品を確実に届けるため、必要な商品量を確保することや生産のスケジュール、生産速度などを管理していきます。
そして、ただただ大量に作るのではなく、需要と供給のバランスを見て、利益を最大化させることが求められます。また、生産に必要な材料の在庫が切れないように、各部署へ調達・供給するという仕事もあります。
【生産現場の安全管理も行う】
生産管理の仕事では、特に安全の確保が重要です。作業内容・手順・設備などの中で事故につながってしまうような部分がないかチェックし、改善していく必要があります。
従業員の安全確保など責任の大きい職種と言えます。
商品企画
各企業は、消費者のニーズに応えることができる、魅力的な商品を作るため尽力しています。
商品企画では、お客様からの声や時代の背景などを元に「売れる」商品の企画・構想を行います。ただ作りたいから作るという理由だけでは、利益を上げるのは非常に難しいです。
そこで、市場調査を行って情報収集し、どのくらいの需要が見込めそうか、価格設定や製造部門との調整などを行う必要があるのです。
また、新商品の構成がある程度固まってきたら社内でプレゼンを行うこともあるので、プレゼン力が求められます。
製造業のやりがいは?
ここでは、製造業で働く中でどのようなやりがいがあるのかお話しします。
効率良く作業を行うと評価される
始めは時間がかかっていた作業も、経験を重ねるうちに効率良く行うことができるようになります。
製造業では、同じ時間でいかに多くの商品を作ることができるのかが非常に重要です。それが、企業の利益につながるからです。
そのため、効率良く行えるようになると会社やスタッフから評価してもらえて、それをやりがいと感じるようになるでしょう。
目標を達成するように時間短縮の工夫ができる
ただダラダラと作業するのでは、仕事に対するモチベーションも上がりませんし、企業の利益減少につながることも。
そのため製造業では生産性の向上や効率化を目的に、個人や企業の目標を設定するところもあります。
目標を立て自分なりに工夫し達成することができたとき、やりがいを感じるという声をよく耳にします。
スキルアップを実感できる
製造業は、時間・製造数・ミスの回数など結果が数字として見えやすい仕事のひとつです。そのため、「短時間で作業を終えることができるようになった」「ミスの回数が減っている」など、自分がスキルアップできていることが実感しやすく、仕事へのやりがいにもつながります。
製造業の仕事に就くメリット
製造業のやりがいについて理解したところで、製造業の仕事に就くメリットについても見ていきましょう。
未経験でも転職しやすい
製造業は未経験でも転職しやすいといわれており、特に技能職は未経験から応募できる求人が多い傾向にあります。これは生産工程のマニュアル化や自動化が進んでおり、従来に比べて専門的な知識や技能が求められなくなったことが理由として挙げられます。
また、製造業では特定技能外国人材の受け入れも積極的に行っています。詳しくは経済産業省が公表している「製造業における特定技能外国人材の受け入れについて」をご覧ください。
学歴不問で働ける場合が多い
製造業は学歴不問で働けるケースが多く見受けられます。一般的な企業と異なり、学歴や専門的な資格よりも、実務経験や技能、意欲などを重視する傾向があるためです。
また、専門的な知識や技能を求められることがあります。とはいえ、社員の技能や資格取得を支援する制度を設けている企業も珍しくありません。そのため、学歴に自信がない、実務経験がないといった場合でも、採用される可能性は大いにあります。
大きく稼ぐことも期待できる
高いスキルや経験を有している場合、好条件で採用されるケースもあります。その場合、ある程度まとまった収入を得ることも期待できます。
たとえ未経験であったとしても、マネジメント能力やそのほかの能力を身につけることによって、リーダー職に昇進するケースも見受けられます。
また、製造業の中でも、研究開発や生産管理といったポジションでは高収入を得られる可能性が高くなります。
とはいえ、未経験から製造業に転職した場合、入社時点の給与は低く設定されるケースも多く、自己研鑽を怠らない・真面目に業務にあたるといった努力は欠かせません。また、夜勤が多い工場勤務などの場合、日中に働くよりも効率良く収入を得られます。しかし、不規則な生活になりやすい点などがデメリットとして挙げられます。
手に職をつけられる
製造業は手に職をつけられる業界のひとつです。製造業で働くことによって、品質管理や生産プロセスをはじめとした専門的な知識や技能を身につけられます。具体的に身につけられる技術としては、以下のとおりです。
・機械加工技術:勤続やプラスチックなどの原料を機械で加工する技術
・品質管理技術:製品の品質管理によって不良品を減らし、生産性を向上させる技術
・CAD・CAM技術:正確かつ効率良く製品の設計や製造を進める技術
・プログラミング技術:コンピューターを利用してより高度な業務をこなせるようになる技術
企業によっては、資格支援制度や自己啓発のプログラムが設けられている場合もあります。製造業での勤務を通じ、手に職を身につけることで、何もないところから何かを生み出し、それが形になるといった楽しさを得られます。
まとめ
今回は、製造業の職種や仕事内容などについてお話しました。
製造業に興味がある方や転職を検討している方は、どのような職種があるのかをあらかじめ知っておくことで仕事探しをスムーズに行うことができます。この情報を活かして仕事探しを成功させましょう。
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