比喩表現の意味と種類を解説!ブログで使える例文も紹介

このページではブロガー・WEBライターなら知っておきたい比喩表現(ひゆひょうげん)の意味と具体的な種類を紹介します!

比喩表現という言葉は知っていても、具体的に意味や種類を説明できる人は少ないですよね?

具体的な比喩表現の意味や種類を理解すれば、頭の中のイメージをより鮮明に文章化できるようになるので、ブログやアフィリエイト記事のクオリティがグンっと上がりますよ。

比喩表現の意味や種類にとどまらず、具体的な例文も一緒に紹介するのでぜひ参考にしてくださいね!

目次

比喩表現の意味:「たとえ」を使った表現のこと

さっそく比喩表現の意味から紹介しますね。

比喩表現とは、「たとえ」を使った表現のことです。

「たとえ」を使うことで、伝えづらいイメージを伝えやすくすることができますよ。

たとえば以下の例文のように人それぞれ違うものが浮かびやすい「色」のイメージを共有するときも便利です。

例:赤い頬の子供
リンゴのように赤い頬をした子供
「赤い頬」という色合いが「どの程度赤いのか」より鮮明に浮かびませんか?
このように、比喩表現を使えば読む人がより鮮明なイメージを想像できる文章が書けるようになるんです。

比喩表現の種類

それでは比喩表現の種類を紹介します。

比喩表現には大きく分けて、以下の種類がありますよ。

比喩表現 種類

基本の比喩表現はブログやWEBライティングでもうまく使えば効果大なので、先にそっちから説明しますね!

基本の比喩表現

比喩表現 基本

比喩表現は、以下の3つの表現が基本となります。

比喩表現 基本の3つ

・擬人法(ぎじんほう)

・直喩(ちょくゆ)

・隠喩(いんゆ)

それぞれ詳しく説明しますね!

擬人法(ぎじんほう)

擬人法

擬人法(ぎじんほう)とは、人間以外のものを人間に見立てて表現する比喩表現のことです。

比喩表現の中で最も親しみ深い表現方法かもしれませんね。

以下のような例が挙げられます。

擬人法を使った例文

・鳥が歌う
・風がささやく
・空が泣いている(雨が降っている)

人間以外があたかも人間のような行動や感情を持っているように表現する方法です。
擬人法を使うことで、単調な文章に躍動感をもたせたりイメージをわかりやすく伝えたりできます。
多用するとややこしくなってしまいますが、比較的使いやすい比喩表現なのでぜひあなたの文章にも取り入れてみてくださいね。

直喩(ちょくゆ)

直喩

直喩(ちょくゆ)とは、「〜のようだ」「〜に似ている」などの説明の言葉と一緒にある事柄を他のものにたとえる方法です。

日常生活でもよく使う比喩表現ですね。例文は以下です。

直喩(ちょくゆ)を使った例文

・雪のように白い
・ 彼女は花のように美しい。
・彼は雷のごとく怒り狂った。

わかりやすく「たとえ」を用いることによって、より一層情景をイメージしやすくなっていますね。
直喩は「イメージの共有」を促す比喩表現なので、セールスライティングにも転用することができるでしょう。

隠喩(いんゆ)

隠喩

隠喩(いんゆ)は、たとえの形式をはっきり示さずにたとえる方法です。
「何じゃそりゃ?」ですよね。例文を見てみましょう。

隠喩(いんゆ)を使った例文

・人生はドラマだ。
・金は力なり。
・食べ過ぎでブタになる。

このように、直喩では使っていた「〜のようだ」「〜に似ている」といった説明の言葉を用いない比喩表現を隠喩(いんゆ)と呼びます。
直喩よりも言い切る力が強く感じますよね。
ちなみに、隠喩は暗喩(あんゆ)と呼ばれることも。どちらも同じ意味なので安心してくださいね!

発展的な比喩表現

ここからは発展的な比喩表現を紹介します。

発展的な比喩表現 5つ

・換喩(かんゆ)

・提喩(ていゆ)

・転喩(てんゆ)

・風喩(ふうゆ)

・奇想(きそう)

基本的にはブログ・WEBライティングで意識的に使うことはあまりない表現ですが、知っておくことで表現の幅が広がるのでザッとチェックしておきましょう!

換喩(かんゆ)

換喩(かんゆ)

換喩(かんゆ)は、ある事物を表すのにそれと深い関係のある事物で置き換える比喩表現です。

具体的な例で言うと、こんな感じです。

換喩(かんゆ)の例

・西洋人
→青い目をした男性

・政界で問題が起きたとき
→揺れる永田町

事物を直接使った表現から、関連する言葉に置き換えることで語彙に富んだ印象を与えることができるでしょう。
waka
平坦な文章も、換喩を適宜取り入れることでアクセントのついた文章に早変わりしますよ!

提喩(ていゆ)

提喩(ていゆ)

提喩(ていゆ)は、上位概念を下位概念で表す、また逆に下位概念を上位概念によって表す修辞技法です。

なんのこっちゃですよね。例文を見てみましょう。

提喩(ていゆ)の例

◆上位概念→下位概念  例文
・花見をしようよ
→花見(上位概念)を使って桜(下位概念)を表す。
※「花見をしようよ」は「桜を見に行こうよ」と同義ですよね。

◆下位概念→上位概念
・お茶でも飲みに行きませんか?
→お茶(下位概念)を使って飲み物(上位概念)を表す。
※「お茶でも飲みに行きませんか?」は「お茶」以外の飲み物(コーヒーとか)を飲みに行くこともありますよね。

特に、下位概念→上位概念の提喩は知らず知らずのうちに使っていることもありますよね。
意識的に使う機会はほぼないので、知識として覚えておきましょう。

転喩(てんゆ)

転喩(てんゆ)

転喩(てんゆ)は、先行する物事をもって後続する物事を表す、または後続する物事をもって先行する物事を表す比喩表現です。

これも知らず知らずのうちに使っているかも。例文は以下の通りです。

転喩(てんゆ)の例

◆先行する物事→後続する物事を表現
・ランドセルを買ってもらったばかりの女の子
→小学生になったばかりの女の子

・教壇を去る
→教師をやめる

◆後続する物事→先行する物事を表現
・祖父の手は冷たくなっていた。
→祖父は亡くなっていた

どの例文も、直接的な表現を遠回しな表現に切り替えることができていますよね。
WEBライティングではなかなか使う機会がない表現ですが、使いこなせればメリハリのある文章を作ることができるでしょう。

風喩(ふうゆ)※諷喩

諷喩

風喩(ふうゆ)は、たとえなどを使って、遠まわしにそれとなくさとす比喩表現です。

実は日常生活でも頻繁に使われている表現なので、例文を見れば「ああこれか」となるはずです。

風喩(ふうゆ)の例

・〇〇さんはまるで歩く辞書だ
→「歩く辞書」で〇〇さんが物知りということを表している。

「井の中の蛙、大海を知らず」のような有名なことわざも風喩(ふうゆ)が使われています。

たとえを使ってイメージを掻き立てる風喩(ふうゆ)を使いこなせれば、知的な印象を匂わす文章が書けるようになりますよ。

奇想(きそう)

奇想(きそう)

奇想(きそう)は関連性のないもの同士を結びつける表現技法です。

これまで紹介した比喩表現は関連性を利用したものばかりでしたよね。

奇想(きそう)はそれらとちょっと異なる表現です。例文を見てみましょう。

奇想(きそう)の例

・ヒモ
→経済力がなく金銭面で他者に依存している状態

ヒモ=経済力のない状態、と普通想像しないですよね。「奇想天外」なものに例える=奇想(きそう)という認識でOKです。
日常生活ではなかなか使わない表現ですが、知っておいて損はないでしょう。

音喩(おんゆ)

音喩(おんゆ)

※ごめんなさい!抜けていたので追加してます。

音喩(おんゆ)は、日本のコラムニスト・夏目房之介さんが提唱した比喩表現です。

効果音を使って物事や心情を表す表現方法で、オノマトペのことですね。例文はこちらです。

音喩(おんゆ)の例

・雨がザーザー降っている(激しく降っている)
・雨がしとしと降っている(静かに降っている)
・彼のゴツゴツとした手が(たくましい手を表現している)

音喩(おんゆ)を使えば文章にリズムが生まれるため、上手に取り入れたい表現方法です。

比喩表現を使う効果

改めて見ると、比喩表現って結構種類ありますよね!

普段なかなか使わない表現がある一方、基本となる「擬人法」や「直喩(ちょくゆ)」、「隠喩(いんゆ)」などを効果的に取り入れると、文章にプラスの効果が現れます。

特に顕著な効果をチェックしていきましょう!

イメージの共有がしやすくなる

先ほど「色」を使った例文を紹介しましたが、たとえば「音」や「臭い」も比喩表現を使うことでよりイメージを共有しやすくなります。

うるさく騒ぎ立てる様子
→猿のようにわあわあと騒ぎ立てている火事・ボヤを連想させる臭い
→焦げ付くような異臭が鼻をつく

「これってどう文章で伝えればいいのかな」と立ち止まることがあったら、比喩表現が使えないか試してみると良いですよ。

感情の乗った表現ができる

文章で感情の乗った表現をしたい時に、比喩表現は有用です。

たとえば友達が激怒した際、「彼は激怒している」「彼はものすごく怒っている」と表現するのももちろんありですが、

友達が激怒した様子
→彼は烈火の如く怒っている
怒りを激しく燃え盛る炎に例えることで、感情の乗った文章表現が可能になります。
読者を引き込みたいここぞというタイミングで、さりげなく比喩表現を入れ込むのもアリですよね。

文章表現のアクセントとなる

比喩表現は「イメージの共有」、「感情の乗った表現ができる」など実用的な側面が目立ちますが、文章表現のアクセントとしても覚えておいて損はありません。

たとえば、小説家の村上春樹さんは「なんすかそれオシャレすぎません?」という比喩表現を数多く披露しれくれています。

スカートはぐっしょりと濡れて彼女の太腿に身寄りのない子供たちのようにぴったりとまつわりついていた。
引用:世界の終りとハードボイルドワンダーランド
ただの濡れたスカートが身寄りのない子供たち…。比喩表現を使わなければ、「スカートはぐっしょりと濡れて彼女の太腿にぴったりとまつわりついていた。」で終わる、長い小説の無個性な一文です。
文章のリズムが飛躍的に良くなるので、アクセント感覚で上手に比喩表現を取り入れてみてくださいね。

まとめ:比喩表現を取り入れて広がりのある文章を

以上、比喩表現の種類と意味を紹介しました!
普段意識せずに使っている比喩表現も、意味や種類を理解して意識的に使うことで広がりのある文章を生み出せますよ。
改めて、今回紹介した比喩表現をまとめておきます!
基本の比喩表現
擬人法(ぎじんほう) 人間以外のものを人間に見立てて表現する方法
直喩(ちょくゆ) 「〜のようだ」「〜に似ている」などの説明の言葉と一緒にある事柄を他のものにたとえる方法
隠喩(いんゆ) たとえの形式をはっきり示さずにたとえる方法

 

発展的な比喩表現
換喩(かんゆ) ある事物を表すのにそれと深い関係のある事物で置き換える方法
提喩(ていゆ) 上位概念を下位概念で表す、また逆に下位概念を上位概念によって表す方法
転喩(てんゆ) 先行する物事をもって後続する物事を表す、または後続する物事をもって先行する物事を表す方法
風喩(ふうゆ) たとえなどを使って、遠まわしにそれとなくさとす方法
奇想(きそう) 関連性のないもの同士を結びつける方法
音喩(おんゆ) 効果音やを使って物事や心情を表す方法

比喩表現を適切に取り入れ、広がりのある文章を目指してくださいね!

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この記事を書いた人

【経歴】2022年3月:副業としてWEBライターを始める→2022年6月:副業収入10万円/月を達成→現在5つのメディアで執筆&ディレクション中|31歳|本業はインフルエンサーマーケ|主に早朝と終業後の1~2時間を使い副業やってます!

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