吠えるのをやめさせたい!犬が吠える理由や犬種ごとの原因、対処法 「犬の無駄吠えをやめさせたい」と思っていませんか。吠えを放置していると来訪者や近所の方にも迷惑がかかってしまうため、クセになる前にやめさせたいですよね。

犬が吠えるのには「警戒している」「威嚇している」など必ず理由があります。ただ単に叱るだけでは改善しないので、状況に応じた対処法が必要です。

そこでこの記事では、犬が吠える原因とその対処法、吠えやすい犬種について説明します。愛犬が吠えて悩んでいるという方はぜひご覧ください。
目次
1.犬が吠えるのには理由がある 飼い主が「無駄吠え」だと感じていても、犬にとって意味のない吠えはありません。「吠える」「唸る」といった行動は、自分の感情や主張を伝えるコミュニケーションツールの1つなのです。 中には、吠えることで人間に異変を知らせたり獲物を追い払ったりするようしつけられてきた犬種もいます。 そのため吠えるのをやめさせたいなら、ただ単に叱るのではなく、原因に応じた対処が必要です。状況を改善すれば、自然と回数を減らせるでしょう。
2.犬が吠える原因と対処法 犬が吠える原因は大きく分けて5つあります。それぞれに適した対処法も紹介しているため、愛犬がどれに当てはまるのか考えてみましょう。
警戒している 犬は警戒心の強い動物なので、いつもと違うにおいや物音、知らない人に反応して吠えることがあります。 このような場合、子犬時代の社会化不足が影響しているのかもしれません。外の世界を知らないまま成犬になると、慣れていないものに対して警戒心や恐怖心を抱き、吠えるようになるのです。 【対処法】 警戒心からくる吠えを対処するには、愛犬が何に警戒しているのかを見極めて要因を排除する、または少しずつ慣れさせる必要があります。 例えば、インターホンの音に反応しているなら、以下の対処法が考えられるでしょう。
  • ・来訪者に電話番号を伝えておき、インターホンを鳴らさずに対応する
  • ・家族にチャイムを鳴らしてもらい、音に慣れさせる
  • ・玄関から離れた場所にクレートを用意しておき、インターホンが鳴ったらクレートに向かうようトレーニングする
吠えが習慣化している場合は「吠えたら相手を追い払えた」と学習している可能性があります。まずはなるべくチャイムを鳴らさないようにして、徐々に音に慣れさせていくのがポイントです。
威嚇している 「縄張りに知らない人が侵入した」「自分のご飯を取られそうになった」といった状況で吠えている場合は、威嚇している可能性があります。 低めのトーンで唸っているときは威嚇の意思があると考えられるでしょう。近づいてやめさせようとすると噛みつかれてケガをする可能性もあるので、不用意に近付かないよう注意してください。 【対処法】 警戒しているときと同じように、愛犬が怖がっているものを排除する、または怖がる必要がないことをゆっくり教えていきます。 来客に威嚇する場合は、家の中の行動範囲を制限するのも一つの方法です。縄張りが狭まれば威嚇する対象を減らすことができます。 また、一度与えた食べ物やおもちゃを取り上げないようにると、威嚇吠えを軽減できるかもしれません。
要求している 「かまってもらいたい」「おやつが欲しい」など、飼い主に何かを要求するために吠えているのかもしれません。普段から要求に応えすぎていると「吠えると希望を叶えてもらえる」と学習し、クセになってしまいます。 【対処法】 要求吠えしている間は完全に無視し、目も合わせないようにするのが効果的です。「吠えても意味がない」と学習すれば、要求吠えの回数も徐々に減っていきます。 愛犬に何も反応しないのは、飼い主として心苦しい部分があるかもしれません。しかし、大切なのは、これ以上成功体験を積ませないことです。 いつもご飯のタイミングで吠えるのであれば、与える時間を不規則にすると軽減できるかもしれません。
興奮している 飼い主が帰宅したときや一緒に遊んでいるとき、初めての場所へ行ったときに気持ちが高ぶり、興奮して吠えることがあります。 興奮状態の犬をなだめようとして声をかけたり撫でたりすると、さらに興奮してしまう可能性があるため注意が必要です。 【対処法】 興奮している場合は、愛犬が落ち着くまでそっとしておきましょう。吠えている間はかまわないようにし、やめられたらたくさん褒めておやつをあげるようにします。そうすると「吠えないほうがいい」と理解し、自然と吠える回数を減らせるでしょう。
ストレスを感じている 運動不足やコミュニケーション不足でストレスを感じていると、ストレス発散目的で吠えることがあります。このような場合、生活環境の見直しが必要です。 【対処法】 なるべく毎日散歩へ連れていき、ストレスを発散させるようにしましょう。外に出て様々なにおいを嗅いだり、人や他の犬とコミュニケーションを取ったりすれば愛犬もリフレッシュできます。 犬種や年齢に合わせて適切な量の運動をさせてあげるのも大切です。小型犬なら1日1回、大型犬なら1日2回、1回あたり30分~1時間の散歩が好ましいでしょう。
3.よく吠える犬種は特に意識して対処する 犬種によっても吠えやすさは変わります。以下の犬種は特に吠えやすいでしょう。
  • ・愛玩犬(チワワ、ポメラニアン、パピヨンなど)
  • ・牧畜犬(ボーダーコリー、シェパードなど)
  • ・狩猟犬(ダックスフンド、ビーグル、テリア系など)
  • ・日本犬(柴犬、秋田犬など)
これらの犬種は人間に吠えるようにしつけられてきた過去があります。例えば、牧畜犬は吠えることで牛や羊の群れをコントロールしており、狩猟犬は吠えて敵や獲物を追い詰めていました。 しつけをする際は、吠えやすい犬種であると理解してあげて、防音シートや防音カーテン、防音ゲージなどを使いながら根気強く教えてあげましょう。
4.まとめ 犬が吠えるのには「警戒している」「要求している」「興奮している」など必ず何かしらの理由があります。ただ叱るのではなく、その原因に合った対処をして、お互いに暮らしやすい生活環境を作りましょう。 例えば、知らない人が近づいてきた、おもちゃやご飯が取られそうになったときに吠える場合、威嚇していると考えられます。このような場合には行動範囲を制限する、一度与えたものは取り上げないようにすることで対策できるでしょう。 チワワやシェパード、ダックスフンドなど吠えやすい犬種の場合は、しつけに時間がかかるので、防音グッズを併用するのがおすすめです。
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