新しい家族として子犬を迎え入れると、初めての散歩が待ち遠しいものです。でも感染症リスクや、ほかの犬や車などのストレスも心配です。

子犬の散歩はいつから始めるのがいいのでしょうか?

この記事では、子犬の散歩をスタートさせる時期について、散歩の練習方法や注意点に触れつつ解説します。
1.一般的な子犬の散歩はいつから? 一般的な子犬の散歩デビューのタイミングは、免疫力を考えると生後4ヶ月前後が安全とされていますが、社会化期を考えるともう少し早くからが良いという意見もあります。心身の成長は個体差が大きいため、かかりつけ医と相談してから判断しましょう。 免疫がある程度できてから外出する 子犬の感染症リスクを考えるなら、散歩デビューは生後4ヶ月前後が安心です。子犬は初乳でもらった免疫が徐々に減っていくため、早めに出すぎると様々な感染症にかかるリスクも高くなってしまいます。そのため、免疫力を重視するなら生後3~16週齢のワクチンプログラムが終了してからが安全といえます。 社会化期への配慮も必要 ワクチンが終了する生後4ヶ月前後は、これまで子犬が持っていた好奇心以上に恐怖心が芽生え始める時期でもあり、散歩を怖がりやすくなるタイミングでもあります。子犬は好奇心が強い早い段階で社会化させると精神的成長がスムーズだと言われています。生後3週齢~7週齢くらいで犬社会のルールを覚え、8週齢以降からは人間社会に慣れさせると考えると、早めにお散歩を開始した方が良い場合もあるでしょう。その子の性格や免疫段階を考えて、抱っこやカートで散歩するなど工夫して行いましょう。 2.子犬の散歩は練習も大切 子犬を散歩デビューさせるためには、安心して散歩できるよう、練習を重ねることが大切です。以下、具体的な練習の流れについてご紹介します。 リード・首輪・ハーネスなどに慣れてもらう 子犬を散歩デビューさせるにあたって、首輪・ハーネス・リードの存在は欠かせません。まずは、普段過ごす部屋の中で、リード・首輪・ハーネスなどに慣れさせましょう。 家の中で歩き方を教える 子犬の場合、足元やリードにじゃれ付くことも多く、歩くだけでも大変です。危険がないように最初のうちは安全な室内で根気よくアイコンタクトや歩き出しを練習して、飼い主との信頼関係を築いていきます。飼い主の左足に合わせて付いてきてもらうイメージで、犬のペースに合わせて少しずつ行うことが大切です。 慣れてきたら地面を経験させる 室内で練習を続け、ワクチンプログラムが終了したら、獣医師の許可を得てから散歩をスタートさせましょう。初日は家の前や人通りの少ないところで自由に歩かせ、愛犬が自分の足で地面の感覚をつかめるようにします。 抱っこ散歩 外出のタイミングが早い子や怖がりな子は、スリングなどで抱っこしながら散歩させてあげると、安心感を与えながら病気のリスクも減らすことができます。自分で歩けなくても、外に出ることで空気の匂いや外の音、動くものなどから刺激を受け、学ぶことができます。 3.子犬を散歩に連れ出す際の注意点 新しい環境には、好奇心が強い子犬は危険なものにも飛びついてしまいます。子犬を散歩に連れ出す際は、飼い主は十分に注意して行動しましょう。 散歩に必要な持ち物を用意する 初めての散歩では、子犬はちょっとした刺激でも逃げ出してしまう可能性があります。万一愛犬が逃走してしまった場合に備えて、保護してくれた人から連絡をもらうための迷子札を用意すると安心です。また、体調管理やマナーを覚えさせるため、散歩中の飲み水や排泄箇所の掃除グッズなども必ず持ち歩きましょう。 散歩する場所と時間帯に気を付ける 車が多く通る道路は、散歩の経験が少ない子犬にとっては恐怖であり、実際に危険も大きい場所です。まずは公園・ドッグランなどの安全な場所までキャリーバック等で連れていき、外を歩く経験をさせましょう。また、子犬は体高が低く地面の温度を感じやすいため、夏の暑い時間帯などの散歩は避けることも大切です。 散歩時間・回数は様子を見ながら 子犬の時期の散歩は、1日2回、過ごしやすい時間帯に30分程度を目安に行いましょう。ただし、子犬は骨が成長段階の状況なので、負担をかけないようその子の体調をみて調節することが大切です。 4.子犬が散歩で歩かなくなってしまったら 子犬が散歩中に歩かなくなってしまうのはよくあることです。そういった場合は理由を推察して、無理せずに帰宅しましょう。歩かなくなる理由としては以下のようなものが考えられます。
  • 先に進むのが怖いと感じている
  • 地面が熱かったり冷たかったりする
  • 散歩中に嫌なことや、すごく良いことがあった
見知らぬものを怖がっている場合はなるべく回避し、地面が歩きにくい場合は抱っこ、興味や恐怖で動けなくなっている場合はオヤツで気をそらしてあげるのも手です。愛犬が散歩で歩かなくなったら原因を推測して、回避できるルートや克服方法を考えてから次の散歩に行くと安心です。それを繰り返しながら少しずつ慣れさせてあげましょう。 5.まとめ 子犬の散歩デビューは、免疫力を重視するなら生後4か月から、社会化期を考慮するならもう少し早めというのが一般的です。心身の成長は個体差が大きいため、かかりつけ医に相談してから散歩を始めると安心です。子犬の散歩は、安全な室内でハーネスや歩き方を練習してから、外にでましょう。家の近所や抱っこ散歩から始めてゆっくりと外に慣れさせるとスムーズです。子犬はちょっとしたことでも逃げ出したり、歩かなくなったりするケースがあります。迷子札やオヤツの準備、体調の変化など飼い主がしっかりと注意してあげることが大切です。
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