【8月14日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル（Amnesty International）は、シリアで政府軍の狙撃手に脚を撃たれ重傷を負った10歳のシリア人少女を手術のために街から脱出させるよう求めている。

　政府軍に包囲されたシリア南西部のマダヤ（Madaya）に住むギーナ・アハマド・ワディ（Ghina Ahmad Wadi）さん（10）は今月2日、母親のために薬を買いに外出した際に検問所で狙撃された。

　アムネスティによると、ギーナさんは左ももの骨を撃ち砕かれたうえ神経にも損傷を負い、ほぼ絶え間ない激痛に苦しんでいる。当時、ギーナさんと一緒にいた8歳の妹も負傷したという。

　アムネスティは、米露主導のもとシリアで活動している国連（UN）の人道支援タスクフォースに対し、病院で緊急手術を受けさせるため一刻も早いギーナさんの避難を要請。嘆願書にも5000人を超える署名が集まった。

　アムネスティによると、これまでのところシリア政府はギーナさんをマダヤから首都ダマスカス（Damascus）、あるいは隣国レバノンの病院に搬送することを拒否している。(c)AFP