新潟市内で農機被害 能登半島地震
新潟市の調べ(3日午後2時現在)によると、市内では液状化などで建物被害が122件あった。94件と最も多い西区では、農機の格納庫が複数つぶれ、トラクターや軽トラックが下敷きになった。
水稲6ヘクタールを栽培する農家の男性(71)は1日午後4時10分ごろの地震で、トラクターや田植え機、軽トラを入れていた2階建ての格納庫の1階部分がつぶれた。軽トラは屋根部分のはりの下敷きとなって変形した。男性は「春までにどのくらい農機を手配できるか」と肩を落とす。
水稲農家の椎谷雅之さん(51)は、傾いた格納庫から農機や出荷前の米袋を運び出した。地域では用水路の被害もあるとみられ「昨年夏の猛暑で収益が落ち込んだ上にこの被害はつらい。着替えも出せない部屋があるので、まずは生活を立て直さないと」と復旧作業を急ぐ。