デンマークの10番、ピッチで突然倒れる 病院に搬送
ロンドン=遠田寛生
サッカーの欧州選手権は12日、恐ろしい事態に見舞われた。コペンハーゲンであった1次リーグB組のデンマーク―フィンランド戦の前半終了間際、デンマークのMFクリスティアン・エリクセン(インテル)が突然ピッチに倒れ込んだ。10番を背負い、攻撃の要として期待される選手だ。
緊急事態を受け試合は中断。医師らが駆けつけて約10分応急処置をした後にエリクセンは担架で運ばれ、病院へと搬送された。両チームの選手やスタッフ、観客も動揺を隠せず、頭を抱え涙ぐむ者もいた。命の危険が心配された。
主催する欧州サッカー連盟(UEFA)は同日、容体は安定したと発表した。デンマークのサッカー協会も声明を出し、意識が戻ったことを明かした。ピッチ上では一時意識を失い危険な状態に陥ったが、スタジアムにいた医師らによる心臓マッサージなど適切な処置のおかげで、病院に向かう前にはチーム関係者と話もできたという。
回復状況を知らされたチーム…