「自分の声、好きじゃなかった」 今井美樹が語った本音

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定塚遼
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 「私、自分の声が全然好きじゃなかったんです。こういう風にしか歌えないことが、ものすごくコンプレックスだった」。その声で数多くのヒット曲を生んできた今井美樹さんはそう語る。「いつごろ、そう思っていたんですか?」と問うと、即答する。「今も、ですね」

 普段ロンドンで生活している今井さん。インタビューは帰国後、日本の自宅で隔離中だった今井さんへのリモート取材の形でおこなわれた。「狭い家に家族3人ぎゅうぎゅうだから、いつもこの部屋の取り合いなんです」と天真爛漫(てんしんらんまん)に笑う。

 今井さんは、音楽を構成する一つのパーツとして、声という楽器で、メロディー部分を担当している、というイメージで歌っているという。「こういう温度やムードの声を出せたら、曲の色がイメージとぴったりはまるのに」。そんなもどかしさを抱えながら試行錯誤してきたという。

年を重ね、思った 「曲は自分だけのものではない」

 昨年、自身の作品を初めてフルオーケストラでアレンジしたセルフカバーアルバムを制作した。これにともない、約20人のアンサンブルとともに、大阪・東京で公演した。好評だったため、今月、再び同様の編成で大阪・東京でアンコール公演をおこなう。

 「PRIDE」「瞳がほほえ…

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