街中で目につく選挙ポスター、候補者が込めた思いとは?

2021衆院選

松浦和夫 筒井次郎 菱山出 安藤仙一朗
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 衆院選は31日に投開票される。県内の4選挙区には計11人が立候補し、新型コロナウイルス対策や経済政策などを中心に論戦を繰り広げている。街中で目につくのが選挙ポスター。それぞれに特色がある。各候補者がポスターに込めた思いとは――。(松浦和夫、筒井次郎、菱山出、安藤仙一朗)

 国民民主新顔の斎藤アレックス氏(36)は、選挙戦のカラーとして自ら選んだブルーを基調とした。年齢の「36歳」も目立たせ、清新さと若さをアピールする。「政治を変え、実直に問題解決に取り組む」との公約も盛り込み、仕事をする実行力を強調している。

 自民前職の大岡敏孝氏(49)は「『あなたの声』を『政策』に変える!」と記し、有権者の声に耳を傾ける姿勢をアピールする。選挙期間中に毎晩続けている「You Tube(ユーチューブ)」でのオンライン演説会も、QRコードを載せて紹介している。

 自民前職の上野賢一郎氏(56)は緑地だ。自然豊かな湖北・湖東の風景をイメージした。「大地に根付いて頑張るという意味を込めています」。「結果を出す」は信念だ。「日本全体を元気にするには、まず地方から」との思いを込め、「地方再生」も掲げた。

 立憲民主元職の田島一成氏(59)は「情熱の赤」(本人)をイメージカラーにした。名前の「一」は字が細いので、色を反転させ際立たせた。「野党統一候補」と記し、初の一騎打ちであることを強調。政権交代をめざし、「一緒に、変えよう。」と呼びかける。

 れいわ新選組前職の高井崇志氏(52)は、党のイメージカラーのピンクを基調にした。3期の実績として、議員立法119本に関わったことや、国会での質問時間が2016年と21年に衆院で1位となったことを強調。好きな色の赤のネクタイ姿を載せている。

 共産新顔の佐藤耕平氏(39)は青色を基調にした。「琵琶湖の青を生かしたいという本人の意思で」と陣営担当者。「政権交代でいのち守る新しい政治を」とのスローガンも掲げる。「国民生活を軽視してきた自公政権に終止符を打つ」との思いを込めた。

 自民前職の武村展英氏(49)のイメージカラーは赤。運動員のジャンパーや、のぼりも赤で統一する。2010年参院選は青で、次点で落選した。陣営関係者の「青では闘争心が湧かない。戦う色の赤で」との声が決め手となり、衆院選から定着したという。

 日本維新の会新顔の直山仁氏(49)は、党のイメージカラーの緑を背景に赤色で名前を浮き立たせる。名前と同じ大きさで「維新」とアピール。「政治をもっと身近に。」との言葉も添えた。直山氏は「私は会社員。その目線で改革を訴えるとの思いを込めた」。

 立憲民主新顔の徳永久志氏(58)は母校早大のスクールカラー、えんじのポスターに「みんな頑張ってる。次は政治だ。」と掲げる。徳永氏は「みなさんの行動制限や自粛でコロナが小康状態になっている。立て直しに政治が頑張るという決意表明を込めた」。

 自民前職の小寺裕雄氏(61)は、イメージカラーの緑のポスターに「滋賀を、豊かにする。」と掲げている。小寺氏は「生まれ育った場所で、進学も就職もできるような、自己完結する滋賀のまちづくりを進めたい」。地方創生に取り組むことを強調している。

     ◇

滋賀1区の候補者

斎藤アレックス 36 国民新 党滋賀県代表

大岡 敏孝 49 自前 環境副大臣

日高 千穂 42 N新 医療商社経営

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滋賀2区の候補者

上野賢一郎 56 自前 〈元〉財務副大臣

田島 一成 59 立元 〈元〉環境副大臣

     ◇

滋賀3区の候補者

高井 崇志 52 れ前 IT会社役員

佐藤 耕平 39 共新 党地区常任委員

武村 展英 49 自前 公認会計士

直山  仁 49 維新 情報通信会社

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滋賀4区の候補者

徳永 久志 58 立新 〈元〉外務政務官

小寺 裕雄 61 自前 〈元〉滋賀県副議長

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