卒業式はリクルートスーツ、なぜ規定が 署名始めた私たちのモヤモヤ

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片田貴也
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 3月18日にあった東北地方にある女子大学の学位記授与式(卒業式)。大学の講堂に、200人ほどの学生が集まった。

 畠山華織さん(22)は、紺色ネクタイにジャケットにパンツスーツと革靴、今野舞名美さん(同)はカジュアルなジャケットにスカート、ヒールを履いて参加した。

 一方、ほかの学生のほとんどは、スカートのリクルートスーツにヒール。

 この大学には卒業式で着る服について、ある規定がある。畠山さんと今野さんは、この規定を変えようと署名活動をしていた。

 「女子大の学生は女性らしく見えるべきだ、という考えを元にしたと感じられる規定に抵抗がある。服装規定がなくても、学生個人が式典であることを踏まえた良識ある服を選ぶことができ、服装のあり方を見直したい」

 そうした思いからだ。

大学の規定に疑問を感じ、動き始めた2人。その反響は、予想以上でした。果たして、思いは届いたのでしょうか?

なぜ、自由な服を着られない? 募った疑問

 服装規定を知ったのは今年1月。卒業式の要項をもらうため、大学の学生課を訪れたときのことだ。

 受け取ったプリントにはこう書いてあった。

 「リクルートスーツでお願い…

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