安倍氏銃撃の手製銃、刑が重い発射容疑を適用できるか 殺傷能力確認

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渡辺七海 浅田朋範
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 安倍晋三元首相の銃撃事件で、奈良県警が殺人容疑で送検した山上徹也容疑者(42)の手製銃を鑑定したところ、殺傷能力が確認された。県警は大勢の人がいる中で銃が発射された事態を重視し、銃刀法違反の発射容疑の適用を視野に入れている。

 銃刀法は銃砲の所持を禁じ、拳銃など一部の銃砲については公共の場での発射を禁じている。今回の手製銃が発射容疑の適用対象になるのか県警は慎重に検討するが、専門家は「既製銃を前提にしている銃刀法の改正議論を進めるべき時だ」と指摘する。

 山上容疑者は7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、選挙応援中の安倍氏に発砲したとして現行犯逮捕された。県警などによると、山上容疑者は背後約7メートルの距離から1発目を、約5・3メートルの距離から2発目を発砲。安倍氏は2発目の弾が当たり、左上腕と首の2カ所に弾が入った痕があった。

研究所で鑑定、弾は複数枚の板を貫く

 県警などによると、手製銃は…

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