【詳報】藤井八冠誕生、永瀬王座は「ゼロから…」わき起こった大拍手

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佐藤圭司 黒田健朗 前田健汰 村瀬信也 北野新太
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 史上初の偉業なるか――。将棋の藤井聡太名人・竜王(21)=王位・叡王・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=が永瀬拓矢王座(31)に挑戦している第71期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)の第4局が11日、京都市のウェスティン都ホテル京都で行われる。2勝1敗とリードしている藤井名人が勝てばタイトルを奪取し、前人未到の八冠を達成する。

 藤井名人は6月に名人を獲得して七冠になった。王座戦五番勝負は初登場。第2局と第3局を連勝し、王座獲得に王手をかけている。4連覇中の永瀬王座が勝てば、決着は最終第5局に持ち越されることになる。

 持ち時間は各5時間で、対局は11日午前9時に開始する。第4局の先手番は永瀬王座。対局の模様は、朝日新聞デジタルのタイムラインで随時お届けする。

永瀬王座にわき起こった大きな拍手

 終局が間近になり、記者は日本将棋連盟職員の案内で対局室近くまで移動し、終局を待った。終局したら、すぐに入室するための準備だ。その時の評判は「永瀬王座勝勢」。誰かが「終わった」と言い、対局室に入った。

 永瀬が、少し斜め上を見ている。和服の胸元が少し、はだけた感じだ。少し違和感を覚えた。

 そして、まず藤井がインタビューに応じ始めた。ここで、「藤井が勝ったのだ」と気付いた。

 記者は、藤井が中学生の時…

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