県内各地で「二十歳のつどい」決意を新たに

原田悠自 河合博司
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 「成人の日」を前に、茨城県内の市町村では6~7日にかけて、20歳を祝福する式典があった。

 水戸市では7日、昨年7月に開館した水戸市民会館(同市泉町1丁目)のグロービスホールで「二十歳のつどい」があり、約2100人が参加した。高橋靖市長は「若い発想や価値観、感性で、新しい時代を切り開く原動力になってほしい」とあいさつ。中学校時代の恩師も登場し、「夢に向かって頑張って」「みなさんのパワーで水戸市を元気に」と激励した。実行委員会副委員長を務めた小圷悠(こあくつはるか)さん(20)は「多くの同級生の晴れ姿を見ることができてよかった。立派な大人になるために、失敗を恐れずチャレンジする姿勢を大切にしていきたい」と話した。

 結城市では6日、市民文化センターアクロス(同市中央町2丁目)で「はたちのつどい」があり、約360人が集まった。

 実行委員会の代表・小林快人さんは「一度しかない人生で何かに挑戦することは、充実した人生を送るために大切なことだと思う」と、誓いの言葉を述べた。

 大型スクリーンに各中学校の卒業アルバムが映し出され、修学旅行や部活動など当時の写真に会場が沸いた。

 会場の外には久しぶりの再会を喜ぶ同級生の輪ができていた。野村優華(ゆうか)さん(20)は「能登半島地震のニュースを見て、身近な幸せは当たり前じゃないと思った。今朝、両親に『育ててくれてありがとう』と伝えました」。名古屋市の大学に通っているという安田朝陽(あさひ)さん(20)は「小学1年の時に経験した東日本大震災の揺れを強く覚えています。危機意識を持って暮らさないと」と話した。

 県教育委員会によると、民法改正で2022年4月から成人年齢は18歳に引き下げられたが、今年も昨年と同様、県内全44市町村が20歳向けの式典を開いた。対象となった03~04年生まれの人は2万7515人で、過去最少だった。(原田悠自、河合博司)

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