(書評)『犠牲者意識ナショナリズム 国境を超える「記憶」の戦争』 林志弦〈著〉

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 ■各国の歪んだ自意識と向き合う

 「犠牲者意識ナショナリズム」とは著者の造語で、自分の国の一体性や正当性を主張するために、自分たちの英雄的な行動ではなく、他国から受けた被害を過剰に強調し、自分たちの加害を過剰に小さく見せようとする態度のことをいう。

 慰安婦問題が欧州の女性に対する犯罪の記憶を呼び…

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