50代の独身女性が孤独を感じる瞬間とは?1人の時間を充実しよう

人生100年時代を生きるキーワード・おひとりさま生活

2020.03.13
50代独身女性イメージ

 内閣府「少子化社会対策白書」(2019年版)によると、第1次ベビーブーム世代が25歳前後を迎えた1970〜1974年において、婚姻件数は100万組を超えていました。しかしその後は低下傾向をたどっており、2017年には婚姻件数が60万6,866組となり過去最低を記録しています。

 また50歳時の未婚割合についても、1970年には男性1.7%・女性3.3%でしたが、2015年の未婚率は、男性23.4%・女性14.1%となっており、1970年とは大きく景色が変わったことが分かるでしょう。

 独身の人が増えているとはいえ、まだまだ結婚をしたり、パートナーと暮らしたりする人の方が多い世の中。独身の人は、ふとしたときに孤独を感じることがあるかもしれません。なかでも、50代の独身女性は、どんなときに孤独を感じるのでしょうか。そして、孤独な気持ちを乗り越えるにはどうしたらよいのでしょうか。

<目次>

孤独を感じる瞬間は?

 まず、50代独身女性が孤独を感じる瞬間についてみていきましょう。

病気になったとき

 一人暮らしで病気になると、看病をしに来てくれる人がいない限り1人で療養しなくてはならないため、心細さや孤独を感じやすいシチュエーションといえます。病気のときは身体だけでなく心理的にも負担が大きいため、日頃は不安がなくても、病気をきっかけに一人暮らしに不安を覚えるケースは少なくないようです。

気持ちを共有できないとき

 仕事などで人と話すことがあっても、プライベートで何かが起きた際に頼れる相手がいない、うれしいことや楽しいことがあっても共有する相手が近くにいないときなど、「不安な気持ちや楽しい気持ちを誰かと共有したいけどできない」という場合、寂しさや孤独を感じるのではないでしょうか。

友人から家族や孫の話を聞いたとき

 友人から家族の話を聞いた時に、孤独感が増す場合もあります。

 友人が結婚していると、友人の夫や子ども、親族関係の話を聞く機会が増えます。特に、結婚をしたいと思っているものの独身でいる人や、パートナーと離別・死別した経験のある人は、楽しいはずの友人との会話の中で自分と友人を比較して孤独を感じてしまうということもあるでしょう。

孤独を解決する方法

 では、夫やパートナーがいないことで孤独を感じた場合、どのようにそれを乗り越えていけるでしょうか。

 ひとつは、独身の生活を楽しむ工夫をすることです。結婚したいという気持ちがある人は、結婚を考えてみるのもいいでしょう。「もう50代だから」と諦めず、日常に変化を与えてみましょう。

趣味に没頭する

 趣味がある人は、趣味に思いっきり時間をかけてみましょう。集団で行うスポーツをする場合や、習い事の教室に通う場合は、趣味の場がそのまま自分が所属するコミュニティーにもなります。自分の好きなことを楽しむと同時に、共通の趣味を持つ人と出会えることも、趣味に打ち込むことのメリットのひとつです。

 総務省が2016年に発表した調査によれば、50歳以上の趣味として「映画館以外での映画鑑賞」の人気が高まってきており、全世代を通じて、音楽鑑賞や読書、カラオケ、ガーデニングよりも高い人気を誇っています。また美術鑑賞や芸術鑑賞、日曜大工は、他の世代と比べて50歳以上が楽しんでいることも明らかになっているため、こうした趣味を新たに始めても良いかもしれません。

 50代の人にもオススメの趣味については、こちらの記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

ペットと暮らす

 ペットを飼うこともおすすめです。一般社団法人ペットフード協会がおこなった調査によれば、50代の飼育状況は他の年代に比べても高く、50代にとってペットが身近な存在であることがわかります。1人で家にいる感覚が薄まるだけでなく、愛情をかけて世話をした動物が懐いてくれると幸せな気持ちになりますね。

友人と食事や旅行をする

 定期的に仲の良い友人と食事や旅行などに行くのもいいでしょう。日々の生活の中に楽しみがあると、たとえ孤独を感じる瞬間があっても、それを乗り越えられます。意識的に人と会う予定を作りましょう。

 気軽に誘える友人がいない人は、50代から新しい友人を作ることが難しいと感じるかもしれません。しかし、出会いの方法はさまざま。オンラインのコミュニティーや地域の集まりなど、今までに行ったことのない場所に飛び込んでみるのはいかがでしょうか。

結婚という選択肢も

 結婚したいという気持ちがある方は、改めて結婚を考えてみるのもいいかもしれません。最近では、結婚相手を探す方法も多様化しています。オンラインでの婚活サイトやマッチングアプリ、結婚相談所など、メリット・デメリットはそれぞれですが、自分にあった方法で結婚相手を探すことができるため、気軽に始めることができます。
また、50代以上に限定した婚活パーティーなども増えており、50代以上になってからパートナーを探す人も増えています。

自分の意思を大切に

 ここまで、50代の独身女性が孤独を乗り越えるためのさまざまな対処法をみてきましたが、一番大事なのは、自分がやりたいことや自分の人生をどうしたいのかという自分自身の気持ちです。
たとえ結婚をしても、家庭内別居や離婚をする可能性もあり、必ずしも孤独を感じずに過ごせるとは限りません。反対に、結婚をしていなくとも、仕事や趣味に打ち込んで充実感を覚え、自分の生活に満足できるのなら、独身でいることには何の問題もないでしょう。

 色々なことを経験してきた50代になると、新しい挑戦をするのもおっくうに感じることがあるかもしれません。しかし、思い切って新しいことを始めることで、自分でも想像しなかった新しい楽しみや人間関係に出会える可能性があります。まずは気負わずに、趣味や身近な人付き合いを通じて人生を豊かにするための糸口を探してみてはいかがでしょうか。

(取材・文 山元 咲紀)

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