静岡、浜松市長選告示まで1週間 各陣営 街頭演説や集会参加

 統一地方選前半戦の静岡、浜松両政令市長選(4月9日投開票)は告示まで19日で1週間となった。両市ともに現職が退任し、政令市の新たな顔を決める選挙になる。立候補予定者はいずれも新人で、静岡市長選が3氏、浜松市長選が2氏。各陣営は18日、街頭演説や集会への出席で慌ただしく動いた。

街頭に立ち通行人に主張を訴える立候補予定者(左)=18日午後、静岡市葵区
街頭に立ち通行人に主張を訴える立候補予定者(左)=18日午後、静岡市葵区
市民と会話を交わす立候補予定者(左端)=18日午前、浜松市内
市民と会話を交わす立候補予定者(左端)=18日午前、浜松市内
街頭に立ち通行人に主張を訴える立候補予定者(左)=18日午後、静岡市葵区
市民と会話を交わす立候補予定者(左端)=18日午前、浜松市内


 ■静岡
 元県議山田誠氏(61)は市内企業や高齢者サロンを訪ね歩いた後、通行人が行き交う市中心街で演説した。山田氏は「人口減少対策が一丁目一番地。子ども・若者の支援を徹底的に進める」と訴えた。「静岡の将来のための政策をアピールする」と、告示に向け交流サイト(SNS)での発信に力を入れる。
 元副知事難波喬司氏(66)=自民、公明、立民、国民推薦=は市内事務所で告示日までの活動を最終確認。出馬表明後、自治会や市民団体との小規模集会を重ね、市政運営の方針に「信頼と共創」を掲げる。「日に日に市政への思いを強くしている。今はとにかく走り、きちんと結果を出す」と前を向いた。
 共産党県常任委員の鈴木千佳氏(52)=共産公認=は今月7日に出馬表明したばかり。国政選挙への出馬経験もあるが、「こんなに切羽詰まっているのは初めて。ここから突っ走る」と準備を急ぐ。「どんどん街頭に立ち、堂々と政策を訴えるしかない」と、雨の中、清水区のスーパー前で声を張り上げた。

 ■浜松
 元総務省課長の中野祐介氏(52)=自民、公明推薦=は市中心街でのイベントに足を運び、出店者や来場者と交流。県議選や市議選の自民系候補とも連携して地域の集会に出席した。中野氏は「熱い思いを持っている市民が多く刺激になる。いろいろな地域を回り、市民の声を聴きたい」と意気込みを語った。
 市民団体代表の嶋田博氏(74)=共産推薦=は浜北区で共産党市議の支援者集会に出席し、約20人を前にあいさつ。立候補表明からわずか8日。嶋田氏は「出遅れているのは事実。より多くの場所で街頭演説を行い、政策を訴えたい」と話す。市民団体は組織体制づくりやチラシの準備を急ピッチで進める。

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