「徳川四天王」の子孫が対談 徳川みらい学会 静岡

 徳川時代の歴史的意義を研究、発信する徳川みらい学会は16日、設立10周年を記念し、徳川家臣団大会・第1回講演会(静岡商工会議所、静岡市共催)を同市葵区の市民文化会館で開いた。徳川家康を支えた家臣で「徳川四天王」と呼ばれた酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政の子孫らが対談した。

徳川家との結びつきや家宝について語る徳川四天王の子孫=16日午後、静岡市葵区の市民文化会館
徳川家との結びつきや家宝について語る徳川四天王の子孫=16日午後、静岡市葵区の市民文化会館

 徳川宗家19代当主の徳川家広さんと同会の小和田哲男会長(静岡大名誉教授)を交えた6人が登壇した。本多忠勝が使っていた甲冑(かっちゅう)など各家に伝わる家宝を紹介したほか、大河ドラマ「どうする家康」の感想をそれぞれ語った。榊原家17代当主の政信さんは、大政奉還をした徳川慶喜のひ孫に当たり、「徳川家との縁は400年の歴史の中で途切れることなく続いた」と説明した。
 徳川家広さんは「家臣団の支えが家康を天下人に押し上げた」と強調し、「静岡は家康にとって良い思い出ばかりの場所。ここに四天王の子孫が集まったのは意義深い」と述べた。
 NHKの磯智明チーフプロデューサーによる「どうする家康」制作秘話の講演もあった。徳川家臣の子孫や一般市民約420人が来場した。

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