2020.08.11

アルバイトの退職届、退職願の書き方とは?退職理由の例も含めて徹底解説

アルバイトの退職願、退職届の書き方とは? 退職理由も含めて徹底解説

アルバイトの退職願、退職届の書き方とは?

「アルバイトを辞めよう」となったとき、口頭で退職する場合が多いかと思います。しかし、会社によっては退職願・退職届が必要になり、これらはそれぞれ用途や提出のタイミングが異なります。
この記事は、退職願・退職届の違いや提出のタイミング、具体的な書き方などについて解説します。

退職願・退職届・辞表の違いとは?

退職願、退職届、辞表は、いずれも勤め先を辞めるときに提出する書類ですが、実はそれぞれ用途や提出するタイミングが異なります。 まずは、3種類の書類の用途について見ていきましょう。

退職願

退職願とは、労働契約の解除を会社に願い出るために提出する書類のことをいいます。
退職を願い出る際は口頭で申し出ることも可能であり、必ず書面で提出しなければならないという決まりはありません。

しかし、書面の退職願を直属の上司に提出することで、退職の意思が固いことを示すことができます。また、会社に退職の申し入れをした根拠として残すこともできるでしょう。

転職先が決まっている場合、退職交渉の時間が短くなることも考えられるため、退職願を提出することを検討しましょう。

退職届

退職届とは、退職願が上司に受理され、退職することが確定した後に、会社に対して労働契約の解除を届け出るための書類のことです。

法的には口頭のみの意思表示でも良いとされていますが、トラブルを避けるためには、正式に書面で提出したほうが効果的です。

会社規定の退職届がある場合や、人事部宛てに提出する場合など、会社ごとに規定が異なります。退職することが確定したら、書類の形式や提出場所を、直属の上司に確認しましょう。

辞表

辞表とは、社長や取締役など、経営者層が役職を辞めるときに届け出るための書類のことをいいます。また、公務員が退職を届け出る場合も辞表を提出します。

会社員の場合は、辞表の提出は必要ありません。

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そもそもアルバイトに
退職願・退職届って必要?

退職願や退職届というと、正社員の退職時に提出するイメージが強いかと思いますが、アルバイトの退職時にも必要なのでしょうか。 アルバイトにおける退職願や退職届の必要性を紹介します。

退職願・退職届が必要なケースもある

アルバイトの場合、退職願・退職届の提出は基本的に必要なく、退職の意向を口頭で伝えれば十分です。

しかし、アルバイト先の企業や店舗によっては、雇用形態にかかわらず、これらの書類が必要とされる場合があります。
例えば、コールセンターといった個人情報を取り扱う会社や、大手チェーン店、本部が管轄しているコンビニエンスストアなどは、そのケースに該当することがあります。

退職願・退職届が必要であっても、会社によっては一般的な形式ではなく、会社が指定した書類に記載を求められることもあります。その場合、職場で書くか、一度持ち帰って後日提出になりますので、まずは職場の上司に相談をしましょう。

アルバイト先の就業規則を確認しよう

法律上、アルバイトは2週間前までに「退職の意思」を示せば退職できると決まっています。
ただし、入社時に配布される就業規約によっては1ヵ月前や、それ以上早い段階で伝える必要があります。

退職を考えている場合は、退職願・退職届の要・不要だけではなく、退職のタイミングについても、あらかじめ就業規則を確認して、アルバイト先に迷惑のかからない手順で進めましょう。

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アルバイトの退職願・退職届の
出し方とタイミング

退職願・退職届は、直属の上司や人事部など、就業規則に記載されている相手に対し、期日までに提出する必要があります。

雇用期間に定めのない契約(無期労働契約)のアルバイトにおいては、いつでも退職の申し出をすることが可能で、退職を申し出た日から2週間が経過すると労働契約が解消できます。
しかし、雇用期間に定めのある契約(有期労働契約)のアルバイトの場合、無期労働契約のアルバイトと退職のルールが異なります。
   
有期労働契約のアルバイトで、就業規則に「退職の申し出は2ヵ月前まで」と記載されているにもかかわらず、「1ヵ月後に辞めたい」などと申し出た場合、退職願が受理されずに、退職交渉をスムーズに進められないこともあります。

会社にはそれぞれ独自の規定やルールがあります。
特に有期労働契約のアルバイトの場合は、自身の認識のずれからトラブルを起こさないためにも、退職願・退職届を提出する際は、在籍する会社の就業規則を必ず確認しましょう。

メールや郵送などの指定がなければ、会議室などほかの社員のいない場所で、直属の上司に手渡しするのがマナーです。

勤務先でトラブルが発生したときや、やむを得ない事情でアルバイトを辞めなければならないこともあるかと思います。

その場合は、退職願、退職届を郵送で提出することも問題ありません。ただし、アルバイト先の上司に郵送で問題ないか、確認をとったうえで行いましょう。

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書類作成から封入までのフロー

退職願や退職届は、手書きで作成するのが一般的です。
受け取る側にていねいな印象を与えられるため、文章の向きは縦書きが無難でしょう。

会社からパソコンで作成するよう指示がある場合や、書き方のフォーマットがある場合は、規定に従います。

書類作成から封入までのフロー

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アルバイトの退職願・退職届の
書き方と見本

退職願と退職届は、具体的にどのように書いたら良いのでしょうか。
ここからは、退職願・退職届の書き方について見ていきましょう。

<用意する物>

・用紙

用紙サイズはB5かA4が一般的です。手書きの場合は白い便箋が好ましいですが、罫線入りを使う場合はビジネス用のシンプルな物を選びましょう。

・封筒

郵便番号枠のない、白無地の封筒を用意します。便箋がB5用紙の場合は「長形4号」、A4用紙の場合は「長形3号」を選びます。

・ペン

黒ボールペンか万年筆で書きましょう。油性・水性どちらでも問題ありません。

【退職願の書き方】

書類作成から封入までのフロー

下記の手順で退職願を書いていきます。
書き終わったら誤字脱字がないかを確認し、万一間違ってしまった場合は、新しい用紙にもう一度書き直しましょう。

  1. 冒頭の行、行の真ん中より上側に「退職願」と記載します。
  2. 本文の書き出しは、行の一番下に「私事」もしくは「私儀」と記入します。
  3. 退職理由はどのような理由であっても「一身上の都合により」と記載します。
  4. 退職日を和暦(令和◯年)で記載します。
  5. 言い切らず、伺いを立てる形式で「お願い申し上げます」と記載します。
  6. 退職願を提出する日付を和暦で記載します。
  7. 退職日時点での所属部課を書きます。末尾に記載する社長の氏名より自分の氏名が下にくるよう、書き出しを少し下げるようにしましょう。
  8. 自分の氏名の後に、押印をします。シャチハタは避けましょう。
  9. 会社の正式名称を記載します。
  10. 宛名は社長とし、氏名を記載します。敬称は「殿」、もしくは「様」を用います。

【退職届の書き方】

書類作成から封入までのフロー

退職届の書式は、退職願と同じです。冒頭を「退職届」とし、末尾を「~退職いたします」と断定的な言い方に変えるようにします。

【退職願・退職届の折り方】

書類作成から封入までのフロー

退職願や退職届は、三つ折りにして出すのがマナーです。
便箋の書き出しが右上方(★)にくるように置き、下から上に3分の1折り上げます。その上から、下に折り重ねて完成です。

【封筒の書き方/入れ方】

書類作成から封入までのフロー

封筒の表面には「退職願」または「退職届」と書きます。
裏面の差出人欄には、所属部署と名前を書きます。便箋の上の右端が表面の上部(★)にくるように封入し、のりで封をした後、〆マークを記載します。

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アルバイト先を円満に退職するためにも、あらかじめ就業規則を確認しよう

アルバイトは基本的に退職願・退職届を提出する必要はありません。
さらに、2週間前に退職する意思を見せれば、法律上、退職することが可能です。

しかし、急に退職してしまうと、お世話になった勤務先に迷惑がかかってしまう恐れがあります。

円滑に退職するためには、退職希望日まで余裕を持った状態で意思を伝えるのが一番です。

勤務先に迷惑をかけないよう、就業規則をしっかり確認し、早めに職場の人に相談して常識のある行動を心がけましょう。

トラブルにならないよう、アルバイトを退職するためのポイントについては以下の記事をご覧ください!
バイトを辞めたい!トラブルにならないバイトの辞め方まとめ

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