2023.02.28

面接で「ほかに受けている企業は?」と質問されたときの答え方【例文付き】

面接で「ほかに受けている企業は?」と質問されたときの答え方【例文付き】

面接の場で「ほかに受けている企業はありますか?」と聞かれるケースは意外と多いものですが、正直に答えてもいいものだろうかと迷うかもしれません。
面接官がどのような意図をもって質問しているのかを知れば、回答に詰まらずスムーズに答えられるはずです。

この記事では、転職希望者を対象に、面接で「ほかに受けている企業」について聞かれる理由と回答のポイントを解説します。
回答例も併せて紹介しているため、ほかに受けている企業がある人もそうでない人も、ぜひ参考にしてください。

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面接で「ほかに受けている企業は?」と質問されたときの答え方

面接で「ほかに受けている企業は?」と質問されたときの答え方

 

面接で「ほかに受けている企業は?」と聞かれた場合、実際の活動状況に応じて回答を変える必要があります。

例えば「ほかの企業ですでに内定をもらっている場合」と「選考中の場合」では、面接官に与える印象は異なり、答え方のポイントも変わります。

まずは、活動状況に応じた回答例と、答え方のポイントを見ていきましょう。

ほかの企業から内定を受けている場合

【回答例1】
御社の競合にあたる企業様から内定をいただいています。ただ、私としては企業カルチャーや挑戦できる環境などを考慮し、ぜひ御社で働きたいと考えています。

「同じ業界内の企業に応募している」ことと「御社の方が魅力的」であることが伝わる回答です。

面接官から好印象を得られる可能性が高いでしょう。

競合他社から内定をもらえるほどの実力や素養を兼ね備えているアピールにもつながります。

選考途中の企業がある場合

【回答例2】
2次選考のものが1社と最終面接のものが1社あります。どれも業界は違いますが、同じ人事系の職種への応募となります。

例文からは、業界は違っても職種に一貫性があることがわかるため、やりたいことが企業に対して明確に伝わります。

選考途中の企業がある場合、特に、最終面接まで残っていることが伝えられれば、他社でも高い評価を受けていると示すことができます。

同業他社を複数受けている場合

【回答例3】
御社と同じ〇〇業の企業様を〇社受けています。私としては御社が提供している△△商品に大きな魅力を感じており、こちらの商品に関わる業務をさせていただければと考えております。

複数の同業他社に応募しているという、応募先に一貫性が感じられる回答です。

他の同業他社ではなく、なぜ面接先の企業が第一志望なのかを説明し、入社後にやりたいことについてアピールすると好印象です。

より具体的な商品名やサービスを挙げて、その魅力を話すことができれば、入社意欲が面接官に伝わるでしょう。

「ほかの企業で内定をもらったらどうする?」への回答

【回答例4】
〇〇業が私の得意分野だと考えており△社に応募いたしました。しかし、私の第一志望は御社です。御社の□□サービスは業界トップだと思いますので、御社からの内定を最優先いたします。

「御社が第一志望です」などのはっきりとした主張は相手に響きやすく、入社意欲を感じ取ってもらいやすいでしょう。

応募先のサービスについて研究したり、業界シェアについて把握したりしておき、回答にそうした知識と自分の考えや感想を交えれば、面接官の印象も良くなります。

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面接で「ほかに受けている企業は?」と質問されたときのNG回答

NGな回答例として、内定をもらったと嘘をついてしまった例を見てみます。

【回答例1】
すでに2社から内定をいただいております。どちらも御社との競合の企業様で、配属先まで伝えられています。

【回答例2】
御社の競合企業である○○会社様から内定をいただいております。

【回答例3】
御社以外に3社で面接を受けております。そのうち2社で内定をいただいており、もう1社は選考途中となります。

内定をもらったと嘘をついても、企業が内定者について外部に公表するはずはないため、基本的にバレることはありませんが、モラルの観点から完全にNGです。

また、企業によっては競合他社の内定や選考のスケジュールを確認している場合もあり、回答で企業名を出すと嘘だとバレるリスクが高まります。

仮に嘘をついて希望していた企業から内定をもらったとしても、入社後にどこかでほころびが出てしまい、後味の悪い結果になるのは目に見えています。
くれぐれも嘘はつかないようにしましょう。

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「ほかに受けている企業は?」を回答するために知っておくべきこと

「ほかに受けている企業は?」を回答するために知っておくべきこと

 

ほかに受けている企業を聞かれる理由や回答例について把握したところで、次は回答するために必要な考え方について確認しておきましょう。

正直に答えよう

面接の場で大切なのは誠実さですから、嘘をつくのは避けましょう。

選考状況を聞かれた際に正直に伝えても、マイナス評価をされるわけではないため、安心して伝えてください。

ただし、すべてを正直に答える必要はありません。

例えば、応募している企業が多すぎる場合は、そのまま伝えると見境なく応募しているような印象を与えてしまいます。

全部答える必要はありません。数を絞って答えましょう。

業界、職種などは一貫性を

面接の場では、まとまりのない話をするとマイナス評価を受けるおそれがあります。

「ほかに受けている企業は?」と聞かれた際は、思い付きで企業名を挙げるのではなく、業界や職種に一貫性をもたせて答えるのが基本です。

特に、希望の職種は決まっているものの、複数の業界に応募している人は気をつけましょう。

例えば、希望職種を営業としている場合は、「営業職希望で〇〇業界を中心に〇社の選考にエントリーしている」といったように伝えます。

加えて、ほかの企業を受けている理由の説明も大切です。

他社へ応募した背景を具体的に説明できると、応募者の仕事に対する考え方や将来のビジョンがわかりやすくなり、結果として面接官へのアピールにもつながります。

重要なのは「御社で働きたい」と伝えること

面接の場では、応募先への入社意欲が強いことをアピールしましょう。

第一志望でない応募者を採用しようと考える企業はあまり多くはありません。

面接の場では「御社で働きたい」という意思をしっかり伝えることが大切です。

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「当社が内定を出したら?」と入社意思を面接官に質問されたときの答え方

「当社が内定を出したら?」と入社意思を確認されたときは、曖昧な回答をせず、基本的にはその会社に入社意思がある旨を即答しましょう。

「入社するかはまだわからない」「他社の選考による」といった答え方は好ましくありません。この質問では入社意思だけでなく、応募者がどれだけその企業を志望しているのかという「志望度の高さ」も確認しています。

少しでも迷いや嘘があると判断されれば、内定をもらえる可能性は大きく下がるでしょう。実際は第一志望でない企業だとしても、第一志望と伝え、明確な入社意思や志望理由を述べるようにします。

より説得力のある回答にするなら、内定をもらえたら転職活動を終了することや、入社後の展望を加えます。

なお、面接時に「御社に入社します」と伝えたとしても、内定後に辞退することは可能です。

【回答例1】
内定をいただけましたら、喜んでお受けいたします。御社以外には応募しておりませんので、内定をいただけた時点で転職活動を終了する見込みです。
至らない点もあるかと存じますが、入社後は少しでも早く御社へ貢献できるよう努力したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

【回答例2】
第一志望ですので御社へ入社させていただきます。その際、現在選考を進めていただいている企業様は辞退いたします。
厳しい業務もあると伺っておりますが、そのぶんやりがいも得られるのではと期待が膨らんでおります。
将来的には○○の開発に携わりたく、そのための努力は惜しみません。
尽力いたしますので、何卒ご選考のほどよろしくお願いいたします。

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面接官が「ほかに受けている企業は?」と質問する理由・意図とは

面接官が「ほかに受けている企業は?」と質問する理由・意図とは

 

一般的に、転職をする際は一社だけに決め打ちするのではなく複数社に応募しますが、これは企業側でも想定の範囲内です。

では、なぜあえて他社への応募状況を確認するのでしょうか。

転職の際に何を重視しているのかを知るため

ほかに受けている企業がある場合に面接官が知りたいのは、転職に対する応募者の考え方です。

履歴書や職務経歴書を見れば自社に応募してきた理由を知ることはできますが、ほかの応募先もわかれば、応募者の転職における考え方がわかります。

業界や職種を絞って応募する人は、転職理由に一貫性があり、自社に応募した理由も納得感がありますが、なりふり構わず多くの業種や職種で応募している人は、自社に応募した必然性が見えず不安になるでしょう。

ほかに応募している企業を聞かれた際は、転職活動で重視している点がぶれていると思われないように注意し、一貫性がわかりづらい場合は、理由を補足しましょう。

自社の位置づけを知るため

面接担当者は、応募者が自社を第一候補にしているのか、入社意欲は高いのかなどを気にしています。

内定を出したものの、自社以外の応募先でも採用が決まり、そちらに入社されてしまっては計画が狂ってしまいます。

ほかに受けている企業が自社よりも大手なら、自社に入社してくれるか不安にもなるでしょう。
そのため面接担当者は、応募者が自社に入社してくれる可能性を把握しておきたいのです。

もちろん、転職希望者が複数社に応募しているのは企業としても想定しており、応募していると話すこと自体に問題はありません。

ただし「ほかに受けている企業は?」に続けて「当社への志望度」も聞かれた場合は、第一志望であることを伝えるのが鉄則です。

企業が志望度の低い応募者を積極的に採用する可能性は低いでしょう。応募企業に入社したいのならば、志望度の高さをしっかりアピールしましょう。

応募者の状況を知るため

「自社で採用したい!」と思うほどの応募者であれば、他社でも採用される可能性が高いと考える面接官は多くいます。

「すでに複数社から内定をもらっている」「現在、最終選考まで残っている」といった応募者の状況を知れば、面接官としては状況に応じた戦略が立てやすくなります。

例えば、他社で最終選考まで残っている応募者をぜひ採用したいと考えるのであれば、応募者が自社に対して不安に感じている点を解消することで、応募者が他社の結果を待たずに自社への入社を決断してくれるかもしれません。

「ほかに受けている企業は?」と質問された理由が、他社の選考状況を確認するためだと判断できるなら、内定を得られる可能性が高いと考えられます。

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ほかに受けている企業がない場合、正直に言っても良い?

ほかに受けている企業がない場合、正直に言っても良い?

 

面接を受ける人のなかには、ほかに受けている企業がある人だけとは限りません。

ここでは、ほかに受けている企業がない人のケースを確認しましょう。

面接で嘘の答えを言うのはNG

まず、1社だけしか受けていないのが事実であれば、嘘をついたり隠したりせずに正直に答えるべきです。

ただし、ほかに受けている企業がない理由を聞かれたとき、すぐに答えられないのはNGです。

転職希望者が一度に複数の企業を応募するのはごく自然であり、すぐに回答ができないようだと「本当は応募している企業があるのでは?」と疑われる場合もあります。

「現在は御社だけしか受けていません。なぜなら〇〇〇〇」というように、理由を添えるようにしましょう。

ほかに受けている企業がない場合の回答例と解説

【回答例1】
現在は御社しか受けておりません。同業他社様なども検討したのですが、まずは一番魅力的に感じた御社を受けてから今後を判断しようと考えております。

ほかの企業を受けていない理由が、応募先企業に対するアピールにもつながっている回答です。

複数社を比較検討した結果、応募先の企業が最も魅力的だったという回答は、面接官に好印象を与えるでしょう。

【回答例2】
在職中のため転職活動に時間を割くことができず、御社以外は受けておりません。関心があった〇社の企業様のホームページと求人票を確認しながら検討した結果、御社に応募いたしました。

仕事をしながらの転職活動は大変なため面接官も納得できる回答です。応募に至るまで企業の比較検討をしているため、ミスマッチにはなりにくいと判断されやすいでしょう。

【NG例】
〇社と△社に応募を考えたのですが、労働条件が悪いと思い応募しませんでした。今後は別の業界ですが□社への応募を検討しています。

他社を応募しなかった理由が「労働条件の悪さ」では、消去法で応募先を選んだような印象を与えかねません。

また、別の業界の企業にも応募することをあえて伝える必要はなく、伝えるのであれば、その理由についても説明する必要があります。

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まとめ

面接ではさまざまな質問をされますが「ほかに受けている企業は?」と質問された場合の質問の意図は多くありません。

応募者が何を重視して転職活動をしているか、自社への入社意欲、応募者の転職状況の3つを確認するためだと考えられます。

今回取り上げた回答例を参考に、ご自身の状況に当てはめて回答を用意しておくと慌てずに答えることができるでしょう。

他社への応募状況の質問は、転職活動で重視しているポイントや入社意欲のアピールにもつなげることができるため、回答をしっかり準備して採用につなげましょう。

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