専門学校って学歴になるの?学歴として認められるケースと認められないケースについて詳しく解説!

専門学校 更新日 2023.08.09
専門学校って学歴になるの?学歴として認められるケースと認められないケースについて詳しく解説!

目次

専門学校とは、専門的な知識やスキルを学び、社会に出たときに即戦力として活躍できる力を身に付けるための職業教育機関です。

しかし、一部では学歴としての評価について疑問視する声もあります。専門学校によっては高卒扱いになるケースがあるのも事実です。

この記事では、専門学校卒業後の学歴や、その後の就職について解説します。

専門学校の種類とは?



専門学校には「認可校」「無認可校」の2種類があります。認可校の校名には必ず「専門学校」がつけられています。一方、無認可校は「専門学院」「専門スクール」など、専門学校と似た校名であるのが一般的です。

まずは、「認可校」と「無認可校」のそれぞれの違いについて、しっかりと理解しておきましょう。

認可校と無認可校の違い

認可校とは、文部科学大臣や都道府県知事、教育委員会などの公的機関から認可されている学校です。学校教育法により、修業年数や授業時間が定められています。

一方、無認可校には学校教育法は適用されていません。教育に関する法的な拘束を受けないため、設置者の理念が校風にあらわれやすいといえるでしょう。

具体的な違いとしては、受験資格奨学金大学への編入国家試験の一部免除などが挙げられます。

たとえば、認可校の受験資格が高校卒業程度と定められているのに対し、無認可校では学歴や年齢が問われないのが一般的です。

また、認可校では日本学生支援機構の奨学金や、交通機関の通学定期券を利用できます。無認可校では独自の支援がある場合をのぞき、経済的なサポートを受けるのは難しいかもしれません。

また、4年制大学への編入に関しては、現時点では認可校の在籍生にのみ道が開かれています。卒業生に対し、国家試験の一部免除を行っている専門学校があるのも認可校の大きな特徴です。

このように、専門学校の認可校と無認可校には大きな違いがあるのが実情です。

▽ 認可校と無認可校は、ベスト進学ネットの学校区分で確認できます。「専門学校」と表示されているのが認可校です。
⇒実際に専門学校を探してみよう!

専門士とは

専門士とは、文部科学大臣が定める基準をクリアした専門学校卒業者に付与される称号です。次のような課程における要件が定められています。

1. 修業年数が2年以上であること
2. 課程の修了に必要な総授業時数が1,700単位時間(62単位)以上であること
3. 試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定をしていること

さらに、修業年数が4年以上、総授業時数が3,400単位時間(124単位)の要件を満たす専門学校では、高度専門士の称号が付与されます。

令和2年度の調査では、80〜90%の専門学校で「専門士」「高度専門士」の称号が与えられています。(参考:文部科学省 専門学校のことが知りたい)

専門士の称号を取得するメリットは、就職や大学への編入が有利になることです。

進学を希望する専門学校が専門士制度に該当しているかどうか、受験前に必ず確かめておきましょう。

専門学校を卒業した後の学歴はどうなるの?



公的機関から設置許可を受けている認可校の場合は学歴として認められます。「専門学校卒」と履歴書に記載でき、専門的スキルを身に付けている人材として優遇されやすいでしょう。

ただし、最終学歴は卒業後の進路によって異なります。最終学歴とは、学歴の中で最も教育水準が高い教育機関を卒業した経歴です。

教育機関を教育水準が高い順に並べると、次のようになります。

≪教育水準が高い順≫
大学院

4年制大学

専門学校・短期大学

高等学校

中学校
↓ 
小学校

たとえば、公的機関に認可された専門学校を卒業後、4年制大学に編入した場合の最終学歴は「4年制大学卒」です。称号も「専門士」や「高度専門士」に加えて「学士」が追加されます。

このように、専門学校卒業後の学歴は、その後の進路によって異なります。履歴書には最終学歴まできちんと記載するようにしましょう。

ただし、無認可校の卒業は、残念ながら学歴と認められないので、履歴書に記載することはできません。最終学歴は「専門学校卒」ではなく「高卒」になるので、就職の際の評価も変わります。

学校を選ぶ際は卒業後の学歴について十分に留意し、後悔しない進路に進んでくださいね。

専門学校を卒業したら就職できる?

 

専門学校では、専門的な知識やスキルを身に付けることができるので、多種多様な分野への就職が可能です。理由として、以下の2つがあげられます。

AIの進展による仕事の変化

近年、AI技術は大きな進展を遂げています。広告やマーケティング業界を筆頭に、金融、法律、人事、医療など多くの分野でAIが使われているのが現状です。

AI技術のさらなる発展により、人間の働き方や役割はすさまじい速さで変化しています。規則的な作業や重要な判断を必要としない仕事を、人間の代わりにAIが行っている現場はめずらしくありません。

そのため、人間にしかできない新しいアイデアやサービスを生み出せる人材が、各分野で求められているのです。

今後は、専門的な知識やスキルを必要とする職種へのニーズが、ますます高まっていくと予想されます。職業に直結する専門学校での学びは、就職後に必ず役に立つといえるでしょう。

即戦力としての力が身に付く

専門学校では、いわゆる「手に職」をつけることができます。専門的なスキルを持った即戦力として現場で活躍できる能力が身につくので、多くの企業から高い評価を受ける可能性も。

専門学校の分野は、工業、農業、医療、衛生、教育・社会福祉・商業実務、服飾・家政、文化・教養の8つから選ぶことができます。各分野に特化した知識やスキルを学び、資格取得も目指せる学校が人気です。

多くの専門学校では、企業などと連携したカリキュラムが取り入れられています。インターンシップや現場体験学習、学校の授業と企業での実習を組み合わせたデュアル教育などが盛んです。

プロフェッショナルな知識と技術を短期間で習得できるので、専門的な人材を求める企業への就職を有利に進めることができます。

認可校を卒業すれば専門学校は学歴になる!



実習や体験学習など実践的なカリキュラムを通して、専門的なスペシャリストを養成する専門学校。公的機関の許可を受けた認可校を卒業すれば、学歴として認められ、「専門士」などの称号を履歴書でアピールできます。

認可校を卒業すれば大学への編入もでき、最終学歴として記載が可能です。無認可校は学歴として認められないので、進路を決めるときは「自分の選択に後悔はないか」をじっくりと考えてみてくださいね。

AI技術の進歩によって、今後はますます専門的なスキルを身に付けることが重要になってきます。夢や目標を叶える第一歩として、専門学校をぜひ検討してみてください!

自分に合う専門学校を探してみよう!

お役に立ちましたか?いいね&共有お願いします!
  • 友達にメールを送る
  • Twitterでツイートする
  • LINEで送る

専門学校をご紹介

関連するタグ

人気のタグ

タグの一覧へ

専門学校の記事

専門学校の記事一覧へ

今月の人気記事

カテゴリーの一覧

ページトップへ戻る
関連サイト
看護師になろう