子どもの水難事故に注意!深さ10cmでも溺れる恐れ

京大チームが実験結果をまとめ、対策呼びかけ

子どもが幅の狭い用水路や側溝に転落した場合、流れる水の深さが10cm程度でも下流に流されたり、溺れたりする恐れがあるとする実験結果を、京都大のチームがまとめた。こうした狭い水路での水難事故が全国で相次いでいることから、研究チームは柵やふたの設置など適切な対策を取るよう呼びかけている。

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狭い水路ではこういう事態に

京大の岡本隆明助教(防災水工学)らは、実験用水路と人体模型を使い、体が受ける水の力や水位の変化を調べた。身長1.2m、体重23kgの子どもが転落したと想定し、水の流れは一般的な降雨時の流速(毎秒0・5~2m)とした。

その結果、幅40cmの水路の底に座る格好で転落した場合、水深が十数cmで下流に流される恐れがあることが判明。水路の幅が狭いほど、体にせき止められた水で上流側の水位が高まり、押し流す力が増すことがわかった。

説明:狭い水路で水難事故につながるケース(イメージ)

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