プラスチックだらけ! 世界中のごみが流れ着く「太平洋ゴミベルト」は本当にひどかった

ゴミ

太平洋ゴミベルトの調査中、オーシャン・クリーンアップが発見したプラスチックごみの一部。

The Ocean Cleanup

  • 「太平洋ゴミベルト」と呼ばれる160万平方キロメートルを超える北太平洋上の海域には、大きな潮の流れに乗ってプラスチックごみが集まってくる。
  • オランダのNPO「オーシャン・クリーンアップ」の研究者たちは、飛行機を使って上空から観察したり、ボートを使ってこの海域を調査した。
  • その結果、この海域に漂うプラスチックごみの量が急増し、これまで考えられていたよりも16倍多い可能性があることが分かった。

海に捨てられたり、川から海に流れ出た全てのプラスチックごみは、その場で沈むか潮に流される。こうしたプラスチックごみの大半は、最終的に「太平洋ゴミベルト」と呼ばれる大きな海域へと運ばれる。

その大きさは、スペインの面積の3倍以上、トルコあるいはアメリカ・テキサス州の2倍以上だ(日本の面積の4倍以上)。

そして、科学誌『サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)』が掲載したオーシャン・クリーンアップと協力する研究者の調査によると、太平洋ゴミベルトは急速に拡大、より多くのプラスチックごみが集まってきているという。

これまで考えられていたよりも16倍以上多い可能性がある。

太平洋ゴミベルトは上空から一見すると、ただの大海原のようだ。しかし実際には、世界中のごみが集まってきている。これらのごみは、海の生き物にからまったり、それを食べ続けることで、生き物の命を奪ったり、わたしたちの食料供給に影響を及ぼすほど体内に蓄積されている。

プラスチックは毎年、3億2000万トン以上生産されている —— 相当量が最終的に海に行き着き、その大半は太平洋ゴミベルトのような海域にたまっているのだ。

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