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懲役・禁錮を「拘禁刑」に 社会復帰に重点、刑法改正案を閣議決定

2022年3月9日 05時00分 (3月9日 05時00分更新)
 刑務作業が義務付けられる懲役と、希望すれば作業ができる禁錮が「拘禁刑」に一本化される見通しとなった。八日に閣議決定された刑法改正案は政府が進める再犯防止の考えが色濃く、拘禁刑の目的は「改善更生」だと明記。「応報」のイメージの強い刑罰の概念が大きく転換する可能性がある。矯正の現場では、社会復帰に重点を置いた作業や指導の試みが既に始まり、体制をどこまで充実させられるのかが問われる。

■「作業」

 「もう一回やってみましょうね」。作業療法士の女性に声を掛けられるとうなずき、運動用バイクをゆっくりこぎ始める作業着姿の男性。隣には別の高齢男性が床と平行のポールをつかみ、歩行訓練をする。
 介護施設ではない。...

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