富山駅前 にぎわい新たに 12階建て駅ビル 18日開業
2022年3月16日 05時00分 (3月16日 10時58分更新)
商業施設にホテル併設
JR西日本グループが富山駅前(富山市明輪町)に整備した商業施設とホテルの十二階建て複合ビル「JR富山駅ビル」が完成した。十八日に営業を始める。北陸新幹線が開業して七年がたち、コロナ禍の中で駅周辺の新たなにぎわい拠点として期待されている。 (坂本正範)
駅ビルは一〜四階が商業施設「MAROOT(マルート)」。一階が食品関連、二階がファッション関連や雑貨、三階が日用品や雑貨、四階がレストラン街などで期間限定を含めて計七十二店舗。北陸初出店となる「スターバックス」のティー特化型店舗や英国のカカオ商品ブランド「ホテルショコラ」などがある。
運営する富山ターミナルビルによると、マルートは富山市を中心にした商圏を想定し、通勤・通学客もターゲットにする。
五〜十二階は宿泊主体型の「ホテルヴィスキオ富山」。五階がフロントや大浴場など、六〜十二階にダブルとツインの計百八十二室がある。最上階はコンセプトフロア「富山」。立山連峰をイメージしたじゅうたんなど「地元色」で観光客らを迎える。
「ヴィスキオ」ブランドのホテルは国内四カ所目で、北陸への進出は初めて。ジェイアール西日本ホテル開発が運営する。
富山ターミナルビルの水田整社長とホテルヴィスキオ富山の右京和正・総支配人が十五日、ビル内で会見し、概要を説明した。報道陣向けの内覧会が同日開かれた。
富山駅前ではホテルオークラ系の「ホテルJALシティ富山」が今月一日にオープンし、米ヒルトン系の「ダブルツリーbyヒルトン富山」が二〇二三年初めに開業予定。北陸新幹線が二四年春に福井県敦賀市まで延伸するのをにらんだ動きが駅周辺で活発化している。
関連キーワード
おすすめ情報