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「性自認に悩む生徒に希望を」 きょうも恩師は自分らしい姿で教壇に立つ

2024年3月18日 05時05分 (3月18日 11時58分更新)

顧問を務めた高校の水泳部での思い出を筆者(左)と話す小谷しずくさん=静岡県焼津市で

 取材を通じて7年ぶりに再会した恩師は、かつてのスーツにネクタイ姿ではなく、華やかなドレスに身を包んでいた。先生の過去を聞きながら、私の心には次々と疑問が浮かんだ。「偏見もあって男性らしく生きるしかなかった中、周囲には何故カミングアウトしたんですか?」。「徐々に話せるようになった感じ。でも、親には思いがけず話すことになってね」。話は先生と家族の話に移っていった。
  
 2019年末、先生は県内にある実家へ急いだ。「父が危篤だ」。父の勤務先での不慮の事故を知らせる電話。ようやく自らの性を打ち明けようとしていたのに...

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