畳の上にカーペットを敷くのはあり?
ダニは大丈夫? ウッドカーペットは畳が腐るって本当?

畳の上にカーペットを敷くのはあり? ダニは大丈夫? ウッドカーペットは畳が腐るって本当?

和室の趣を活かしつつ、洋風の雰囲気を取り入れたい、そんな思いから畳の上にカーペットを敷く家庭は少なくありません。冬場の防寒や足元の心地良さを求めたり、また畳を傷みにくくするためや傷んだ畳を隠すためにこのスタイルを選択される方もいるのではないでしょうか。しかし、畳の上にカーペットを敷く際には、いくつかの注意点があります。知らずに使い続けていたら、畳にカビやダニが発生してしまったなんてことも。この記事では畳の特性を踏まえた上で、畳の上にカーペットを敷く際の注意点や、現代のライフスタイルにマッチしたおしゃれな畳の部屋づくりについて紹介します。

畳にカーペットは要注意! その理由は?

畳にカーペットは要注意! その理由は?

畳は一般的に天然素材のイ草で作られており、その特性には多くの利点があります。イ草は呼吸する素材なので、その調湿効果も畳の大きな魅力の一つです。しかし、畳の上にカーペットを敷くと、これらの利点が失われるのみならず、むしろ欠点となってしまう場合があります。

まず、畳が呼吸することを妨げると、調湿効果が損なわれます。畳は湿気を吸収し、乾燥した空気を放出することで、室内の湿度を自然に調節します。しかし、カーペットを敷くと、この自然な調湿機能が妨げられ、湿気が畳の中に閉じ込められることになるのです。これがカビの発生につながってしまいます。特に温度が20~30度で湿度が60%以上だと、カビが繁殖しやすくなります。
また、カーペットと畳の間にはホコリやゴミが溜まりやすく、これがダニの温床になることも。畳は皮脂や食べこぼしなどを吸収しやすく、これがカビの栄養源となります。さらに、畳は水分だけでなくホコリも吸収するため、カビの養分を溜め込みやすいと言えます。そのため畳の上にカーペットを引くことは推奨できません。

では、どうしてもカーペットを敷きたい場合はどうすれば良いのでしょうか? おすすめは薄手で通気性が良く、抗菌・防ダニ加工されたカーペットを選ぶことです。また、定期的に部屋を換気し、カーペットと畳をこまめに掃除することが重要です。畳の上に敷けるタイルカーペットなら、比較的お手入れがしやすいため、選択肢の一つとして検討してみても良いでしょう。

特に注意したいウッドカーペット

畳の上にカーペットを敷く際、特に注意したいのは、ウッドカーペットです。
ウッドカーペットは、その名の通り木製のマットで、フローリングマットと呼ばれることも。和室に敷くだけで簡単に洋風のフローリング床のようになるため、リフォームや模様替えの際などに注目されています。しかし、ウッドカーペットを畳の上に敷く際は、いくつかの注意点があります。

まず、ウッドカーペットの下はホコリやゴミが溜まりやすい環境となっています。これは、ウッドカーペットが畳の表面と密接に接触し、空気の流れが制限されるためです。このホコリやゴミは時間が経つにつれてカビやダニの発生原因となり、最終的には畳を傷めてしまう可能性があります。
特に、ウッドカーペットのサイズが部屋の面積よりも小さい場合はその周辺部分にカーペットの端と畳の間に隙間ができ、そこにゴミやホコリが集まりやすくなってしまうのです。

ウッドカーペットの下に防ダニシートを敷くことで、ダニの発生を抑えることは可能ですが、これだけでは十分ではありません。畳とウッドカーペットの両方に定期的な掃除が必要となります。しかし、ウッドカーペットの上に家具などを置くと、掃除が困難になってしまいます。家具を動かして掃除をするのは手間がかかり、現実的には「こまめな手入れ」が難しい場合も出てきます。

畳の上にウッドカーペットを敷く場合は、そのメリットとデメリットを十分に理解し、適切なケアを心がけることが大切です。畳とウッドカーペットの両方を長持ちさせるためには、定期的な掃除と適切なメンテナンスが不可欠です。

和室をおしゃれに演出するには?

特に注意したいウッドカーペット

和室の雰囲気を変えたいけれど、カーペットはお手入れが大変そう、という方はリフォームも検討してみましょう。全面的なリフォームではなく、床のリフォームのみを行うだけでも、空間の雰囲気を大きく変えることができます。中でも畳の交換は和室をおしゃれに演出する最も手軽な方法の一つです。色やデザインが豊富な和紙畳を選ぶことで、伝統的な和室を和モダンな印象に変えることができます。DAIKENの和紙畳(※)は従来のイ草畳に比べて耐久性が高く、お手入れも簡単です。さらに、カビやダニの発生を抑えることができるため、衛生的な室内環境の維持にも役立ちます。

また、和室の畳をフローリングに張り替えることも一つの選択肢です。フローリングにリフォームすることで、カビやダニが発生しにくくなり、掃除もし易くなります。フローリング材はバリエーションが豊富なので、好みや目的に合わせて選ぶこともできます。
さらに、置き敷きタイプの和紙畳を使用すれば、フレキシブルに部屋の雰囲気を変えることが可能です。例えば、色とデザインのバリエーションが豊富な和紙畳(置き敷きタイプ)をフローリングの上に敷き、気軽に和モダンな雰囲気を取り入れることもできます。

和紙畳への交換、フローリングへのリフォームや、置き敷きタイプの畳を使用するなど、それぞれのメリットを活かしながら、新しい和室の楽しみ方を見つけてみてください。

※DAIKENの和紙畳とは:機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。

まとめ

畳の上にカーペットを敷く際は、畳の調湿効果を損なわないよう注意が必要です。ウッドカーペットの使用は畳が腐敗するリスクを伴うため、適切にメンテナンスすることが重要です。和室をおしゃれに演出する方法としては、和紙畳への交換やフローリングへのリフォーム、置き敷きタイプの和紙畳の導入などが効果的です。耐久性があり、衛生面でも高い効果を発揮する和紙畳。ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

※ここに掲載されている情報は2024年2月9日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。