ＮＨＫ放送総局長会見が２０日、東京・渋谷の同局で行われた。

　歌手の五木ひろしが紅白歌合戦への不出場を表明した件について、正籬聡（まさがき・さとる）放送総局長が言及した。

　同総局長は「今回の発言は承知しております」、「今年の出場者は検討中という大前提で」としたうえで、紅白歴代最多タイの５０回出場を誇る五木の功績について、「演歌界の大御所として昨年まで５０回連続出場ということで、幅広い年代の方に支持され紅白を盛り上げて下さって、大きな貢献をして頂いてきていると思っています。大変感謝しています」とコメントした。

　紅白歌合戦で近年、演歌・歌謡曲が減少傾向にあるという指摘については、「その年その年にふさわしい歌手の方や歌をいろいろ考えて取り上げていこうということで、分量についてジャンル別に考えているということはありません。視聴者の方の心を豊かにし、揺さぶられる、大みそかの同じ時間帯をご家族で一緒に見られるような数少ない番組として、紅白の良さを目指して模索していきたいと思っている。一概にそのジャンルが増えた減ったというのは、その時々でのこと。我々としてはそういうふうに考えてはいません」と話した。