勉強の悩み

現在進行形は現在形とどう違う？現在進行形を徹底解説！【中1英語|高校入試】

更新日：2024/01/24

英語には、いつの出来事なのかを示す「時制」がたくさんあります。時制の区別が苦手な人は多く、英語を勉強するときの大きな壁といえるでしょう。
今回は、そのなかでも「現在形」と「現在進行形」の違いについて解説していきます。それぞれどんなシチュエーションで使うのか、現在進行形をどのように作るのか、しっかり理解していきましょう！

「いつのこと？」～現在進行形と現在形の違い～
現在進行形にする？しない？
現在進行形の否定文・疑問文
現在進行形の練習

「いつのこと？」～現在進行形と現在形の違い～

次の２文を比べてみましよう。

①　My brother studies English every day.「兄は毎日英語を勉強している」

動詞studyが三単現studiesになっていますので、これは現在形の文です。現在形が表すものはいろいろありますが、この場合は「習慣」つまり「普段していること」を表します。
この文は、「兄には毎日英語を勉強する習慣がある」ということを伝えています。ただし、今この瞬間も勉強しているとは限りません。あくまで普段勉強しているというだけです。兄が今この瞬間何をしているかを伝えるには、現在進行形を使います。

②　My brother is studying English.「兄は英語を勉強している」

動詞studyがbe動詞+動詞のing形になっていますので、これは現在進行形の文です。現在進行形は「今している途中(最中)の動作」を表します。
この文を見れば、「今この瞬間、兄は英語を勉強しているところ」であることがわかります。

まとめ

現　在　形→「普段していること」
現在進行形→「今している途中(最中)の動作/行動」

現在進行形にする？しない？

現在形（study / studies）と現在進行形（is/am/are studying）では伝わる内容がちがうことがわかりました。では、次の文はどうでしょうか。

③　My brother knows a lot of English words.「兄はたくさんの英単語を知っている」

現在形の文ですね。この文を現在進行形にすることは…できません。

×　My brother is knowing a lot of English words.

「英語の勉強」であれば、今日の分はおしまいにして、明日また続きから始めることができます。進行形が表すのは「途中の動作」ですから、途中でやめたり再開したりできますし、「これでおしまい」というはっきりした瞬間が来ます。

しかし、know（知っている）、want（欲しいと思う）、like（好きだ）、live（住んでいる）といった「気持ち」や「状態」はなかなかそういうわけにいきませんし、そもそも「知っている途中」では意味が通じません。ですから、現在進行形にはしないのです。また、③の文は現在形ですが、今この瞬間も兄が多くの英単語を知っているのは十分伝わりますので、わざわざ現在進行形にする必要がない、と言うことができます。

＊英語の勉強を進めていくと、進行形にしないはずの動詞が進行形で使われている例に出くわすこともありますし、見たことがあるという人もいるかもしれません。今はそのことには触れず、基本的な進行形の使い方をマスターしましょう。

現在形を「～する」、現在進行形を「～している」と訳すことで区別している人も少なくないと思います。しかしこれは意味をなさないことがあります。実際、①も②も同じ「勉強している」と訳しましたが、違和感はないはずです。
日本語と英語はそもそも別の言語ですし、時制の考え方も異なります。訳はあくまで参考程度にして、「一体いつのできごとを伝えようとしているのか？」を考える事で、時制を区別できるようにしましょう。

現在進行形の否定文・疑問文

ここでは、現在進行形の否定文・疑問文の作り方を見ていきます。
これまで英語を勉強してきたみなさんは「be動詞と一般動詞は一緒に使わない」と学んできたはずです。まずは、be動詞の文・一般動詞の文の復習からしましょう。

〈be動詞の文〉

④　He is busy.                                 「彼は忙しい」
　　否定文　He is not busy.                「彼は忙しくありません」
　　疑問文　Is he busy?                     「彼は忙しいですか」
　　答えの文　―Yes, he is. / No, he is not.

〈一般動詞の文〉

⑤　He works.                                   「彼は仕事をしています」
　　否定文　He doesn’t work.              「彼は仕事をしていません」
　　疑問文　Does he work?                 「彼は仕事をしていますか」
　　答えの文　―Yes, he does. / No, he doesn’t.

このように、be動詞の文・一般動詞の文ではそれぞれ否定文・疑問文の作り方がちがいます。
現在進行形の文は、be動詞と一般動詞が同時に出てきますが、ここで「現在進行形はbe動詞の文だ」と覚えておきましょう。

〈現在進行形の文〉

⑥　He is working now.                       「彼は今仕事をしているところです」
　　否定文　He is not working now.      「彼は今仕事をしているところではありません」
　　疑問文　Is he working now?           「彼は今仕事をしているところですか」
　　答えの文　―Yes, he is. / No, he is not.

do・does・didは出てきません。また、３単現の否定文・疑問文のように「動詞を原形にする」というルールもありません。ingはそのままにしておきます。

現在進行形の練習

それでは次の問題を解いてみましょう。

問題

次の日本語に合う英文になるように、空所に適する語を入れなさい。
⑴　父は今手紙を書いているところです。
My father (　　) (　　) a letter now.

⑵　ジェーンと彼女の妹は池のそばには座っていません。
Jane and her sister (　　) (　　) (　　) by the pond.

⑶　彼らは何を見ているのですか。
(　　) (　　) they (　　) at?

⑷　ボブは新しいパソコンを欲しがっています。
Bob (　　) (　　) new computer.

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