チームには必ず達成しなければならないゴール(目標)があり、それを達成するために日々アクション(行動)をする。
しかしながら、様々な個性を持つメンバーの集まりであるチーム内において、チームが一丸となってゴールを達成することは決して簡単ではない。
ゴール目標を達成するためには、どのようにチームをまとめればいいのだろうか。
いくつかのポイントを紹介しよう。
目標達成のために押さえておきたいポイントは?
会社であれ、チームであれ、組織の大小にかかわらず目標を達成するには、社員(またはメンバー)がビジョンを共有していることが第一である。
ビジョンとは目指すべきものであり、そのためにゴール(目標)を設定する。
ビジョンが正確に伝わっていなかったり、共感できていなかったりすると、チーム一丸となりゴールは目指せない。
リーダー(または上司)はプロジェクトを開始するにあたり、すべてのメンバーに対してビジョンを正確に伝える、もしくは共有する役割を担っている。
ビジョンを叶えるため、チームには目標を設定し達成するという大きな使命が課されているが、いきなりそこへ到達するのは不可能であり、メンバーの負担が大きすぎてモチベーションも続かないだろう。
そこでゴールへ至るまでのプロセスを細分化し、それらを達成するための要素(キーリザルト、略してKR)を設定してみよう。
KRが具体的に測定が可能で、実現性があり、期限も決まっていて、ブレがなく最終の大きな目標とつながっているのが理想である。
KRを設定することにより、何をすればゴール(目標)が達成できるのか見えることにより、何から取り組めばいいのがわかりやすくなる。
メンバーはゴール達成の進捗も感じることができ、心理的な負担が少なくて済むのである。
ここまでは基本的にリーダーがゴールの全体的な計画をして、さらに各メンバーの目標へと割り当てていくものだが、目標をノルマとして一方的に押し付つけるてしまうと、メンバーは思いどおりに動いてくれない。
そこで、ある程度はメンバーに「自分が何をするべきか」を主体的に考えてもらう必要がある。
そうすることにより、メンバーはやりがいを感じ、積極的に動いてくれる。それが自分で考えた目標ならば、よりいっそうゴールに近づきやすくもなるだろう。
リーダーは、メンバーの業務の進捗状況をこまめにフィードバックし、時には難易度に応じて期限を延ばしたり目標を上下するなど軌道修正してサポートする。
単なる叱咤激励だけではなく、何が良くて、どこを改善すればいいのかの分わかりやすさも必要である。
目標達成にはチームワークが大事!その理由は?
組織において目標を達成するためには、チームワークを強化する必要がある。なぜチームワークが目標達成において重要なのだろうか。ここからは、目標達成にチームワークが重要な理由と効果について紹介する。
相互補完によって相乗効果を生み出す
チームワークとは、さまざまな団体・集団において、所属しているメンバー同士が協力し合い、ひとつの目標を達成する力のことだ。
チームにはあらゆる人材がいて、能力や経験はさまざまである。しかし、どれだけ優秀な人材であっても、ひとりでこなせる業務量や能力には限界があり、また苦手な分野も存在するだろう。
そのようなときにも、チームの力があれば、一人ひとりの弱みを補って強みを活かしながら課題解決に向けて取り組むことができる。苦手な部分を得意なメンバーがフォローしあうことで、最大限に能力を発揮できるようになるためだ。
また、活動や業務に取り組む中で、ほかのメンバーの価値観や取り組み方に触れて刺激を受けて、苦手な分野を克服しようとしたり、得意分野をさらに極めようとしたりする。お互いに高め合いながら成長できるのもチームワークに優れた組織の特徴だ。
情報共有が円滑になる
目標達成において、意思疎通のスピードは重要である。目標を達成するまでにはあらゆる課題が発生するが、それらを解決するためには細かな意思決定・フィードバック・相互調整を行う必要があるからだ。
そのような中で、チームワークが確立できていれば、情報共有がスムーズに行えて課題に対して迅速かつ柔軟な対応ができるだろう。
また、お互いに現場状況や進捗度合いを自然に報告し合える関係性が構築できていると、自分がチームの一員であるという自覚がしやすい。組織として機能するために、報告・連絡・相談をより丁寧に行うようになる。
目標達成にはチームワークが大事!その理由は?
チームとしての目標を達成するためには、いかにしてメンバー間のチームワークを形成するのか、チームワークが円滑な状態できちんと機能しているのかも一つの課題である。
メンバーそれぞれが自分のスキルや、経験のみに頼った自己完結型で仕事をしても成立する業種も一部あるが、基本的に組織とは必要に応じて連携したり、助け合ったりする必要があるのが理想である。
なぜなら、チームワークが良ければメンバーの誰かがミスをしてもたとき、すぐに別の誰かがフォローへ回ることができる。また、仕事のノウハウもシェアできるので、問題に直面してもその中から解決策を見つけやすい利点もある。
また、メンバー1人では重荷になる高めのノルマも、チーム全員で達成すると考えるなら1人ごとの負担は軽減される。
例えばチーム全体で100%のノルマを達成するとき、4人のメンバーが99%、101%、103%、97%だったとしても、全体ではノルマを達成したことになる。
すでにノルマを達成しているメンバーが、未達成のメンバーをサポートする余裕もできる。
逆にチームワークが乱れていると、こうした連携や助け合いが行われず、メンバーそれぞれが違う方向を向いてしまう個人主義に走りがちになる。
それが蔓延すればチーム内の雰囲気が悪くなるだけではなく、コミュニケーションを取る機会が減りモラルやコンプライアンスも低下し、やがてメンバーのメンタルヘルスやモチベーションにも悪影響を及ぼすだろう。
それではチーム全体の目標達成にも関心は持てないくなるはずだ。
チーム内に突出したスキルを持っているメンバーが1人いる場合、他のメンバーが依存したり、逆に仕事を押しつけて怠けたり、リーダーがその1人にだけ仕事を与えがちになることは避けるべきだ。
仕事を割り振ってもらえなくなったメンバーや、怠けずにきちんと働いているメンバーから不満の声が挙がるだろう。
メンバーの持つスキルが、取得が難しい高いスキルであっても、リーダーが少しずつチーム内でシェアして士気を高めたり、また、1人のメンバーがチームを離れて単独で動いてしまわないように目も光らせることも必要だ。
リーダーをはじめ、チームの全員がチームワークを大切にするように意識を徹底したい。
チームワークを活かして目標を達成するには?
チームワークを活かして目標を達成するには、具体的にどのような方法で業務や課題に取り組めば良いのだろうか。
ここからは、チームワークの良さを活用しながら目標達成につなげるためのポイントについて紹介する。
目標の共有
まずは組織目標を共有し、達成するために必要なプロセスを共通認識として把握し合うことが重要だ。
組織目標が共有できていればチームメンバーの方向性が揃い、中間目標のフィードバックや指導などもスムーズに行えるようになる。
個人の目標設定をする際にも、組織目標を考慮する必要があるため、まずは組織目標を共有して浸透させておきたい。
役割の明確化
組織内では、社員一人ひとりの役割が曖昧になってしまう恐れがある。そこで、チーム内での役割を明確化することで、業務に対する当事者意識をもってもらうことが重要になる。
このとき、役割はメンバー一人ひとりの個性や能力に応じて割り振るようにし、かつ成長につながるような課題も与えるようにすると良い。
また、リーダーには俯瞰的な視点をもった調整力のある人物を選び、方向性のすり合わせや遅れに対するフォローをいち早く行うことが目標達成に向けて重要になるだろう。
定期的な情報共有
目標達成のためにチームワークを活かすのであれば、情報共有を迅速かつ定期的に行うことが欠かせない。
数値などの成果だけでなく、プロセスや意思決定について組織内で周知し、情報認識のずれを防ぐためだ。
また、現状の動きや課題、将来的にカバーしておくべき気になるポイントなど、目標からのギャップやリスクにいち早く気付くことができるようになる。
お互いの動きが見えるため、互いに協力し合う結束力が強くなるなど、高いモチベーションを引き出すことにもつながるだろう。
適切なフィードバック
チームのアウトプットに対して適切なフィードバックを行い、チームのポテンシャルを引き上げることで、さらに高い目標の達成に挑めるようになる。
社員個人やチーム内では気づくことができなかった課題に目を向けさせれば、チームの学習力や目標達成に向けての理解・解像度がアップする。
PDCAサイクルを効果的に回すことができるようになり、結果的にチームの効率化や生産性向上にもつながるため、おのずと目標達成でも高い成果を出せるようになるだろう。
チームのメンバー同士の結びつきを高めるには?
チームワーク向上のためにメンバー同士の結びつきを高めるためには、先ほどのビジョンの共有に加えて、業務上の「報(告)」・「連(絡)」・「相(談)」などだけではなく、普段からも取れる気軽なコミュニケーションの機会を増やす方法が効果的だ。
メンバー同士がそれぞれの個人的な目標を理解して共感できるようになれば、チームでいる意味も理解し、メンバー間の絆が深まる。
自然と連携したり助け合ったりする関係が形成されるだろうであろう。
目標を達成したメンバーに対して、別のメンバーが良い意味でのライバル心を抱くことによって、チームの勢いを加速させることもできるかもしれない。
リーダーは先導役として全面的に仕切るのではなく、あくまでもメンバーをサポートする立場として、1 on 1ミーティングなどで積極的に話し合う機会を増やし、フィードバックや軌道修正を行う。
しかし、従来のミーティングでは、メンバーのスケジュールを調整し、把握する必要があるため、時間や手間を要するリーダーの負担も大きくなりがちである。
メンバーの数が多いほど結びつきを高めるのに困難も極めてしまう可能性もある。
「Goalous(ゴーラス)」は、チームが目標を達成できるようにチームワークの向上とメンバー間の相互理解を促進するツールであり、「ビジョン」でチーム全体が目指しているもの、「ゴール」でメンバー全員の達成するべき目標が分かる。
「プロフィール」でチームへ参加しているメンバーの確認ができる。
さらにメンバーの行動は、写真を使った「フォトアクション」で視覚的に確認でき、興味があればゴールのフォローや「いいね」でリアクションもできる。
チームワークの形成やメンバー間でのモチベーションアップ、目標の達成に役立つであろう。
まとめ
目標を達成するためには方法の中でも、ビジョンの共有や困難に直面しているメンバーのサポート、チームワークの形成がは重要である。メンバー全員がチームでいる意味、チームワークの重要性、自分が成すべきことを正確に理解できていれば、早く目標も達成しやすくなるのである。リーダーの負担を軽減しながら、分わかりやすく相互理解できるツールの中でも、社内連携のとりやすいSNSツール、「Goalous」がおすすめである。