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【クイズ】「適量」と「適宜」はどう違う!? 似て非なる言葉の世界 vol.1

  • 2020年7月8日
  • 暮らしニスタ

似ているけれど、使い方に迷う「似て非なる言葉」ってありませんか?
微妙な違いから大きな違いまで、使い分けられたらちょっと自慢できそうな二つの言葉をご紹介していくシリーズ、第1回めは、レシピでおなじみのこの二つです。

適量と適宜

レシピを見ているとしょっちゅう出て来ますね。

どちらも「適当」の「適」が使われているだけに、「適当に入れろってことでしょ?」とやっつけ的に量も計らずに投入したりしていませんか?

実はこの二つの似て非なる言葉、はっきりした違いがあるんです。

分量に「適量」と書かれていたら、その材料、もしくは調味料は必ず使うのですが、量はお好みで、という意味。
「適宜」とあれば、その材料、もしくは調味料は、入れても入れなくてもOK、好みで決めてください、という意味です。

たとえばレシピの中で「砂糖:適量」とあったら、砂糖は入れますが、そこまで甘くなくてもいいや、という人は少なめに。
「砂糖:適宜」とあれば、砂糖は全く入れなくても良いし、甘めが好きならたっぷり入れてどうぞ、ということですね。

ちなみにこの「適宜」、正しく読めていますか?「適ホニャララ」なんてごまかして読んでいたりしませんか? 読み方は「てきぎ」です。

あることに適している、というときの「適」に、よろしい、という意味の漢字「宜」を合わせたものですから、それはもう最高に「ぴったり!」の意味です。

さらに、その時々の状況に応じてふさわしい行動を取るさま、また各自の判断で行動を取るさまを表す(実用日本語表現辞典)そうなので、調理中、自分の勘と舌を信じて、その材料を入れるか入れないか、量はどうするかの判断をしていく、そんな緊迫した状況にもぴったりな言葉ではありませんか?

「適量」にほんのりとただよう適当な響きとは一線を画し、料理が一食一食の真剣勝負だと感じさせる気迫が「適宜」にはあるような気がしてなりません。

では次回をお楽しみに…

まとめ/伊波裕子

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