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「太りすぎじゃない?」という言葉で拒食症に!?誹謗中傷が本人に与える大きな心の傷【作者に聞いた】

  • 2023年7月12日
  • Walkerplus

幼少期から絵を描くことが大好きで、漫画家として活動中のアヤさん。現在は看護師・看護学生向けの総合WEBメディア「ナース専科」にて看護師のエピソードを基にした漫画を連載している。今回は、ナース専科にて公開されている中から「摂食障害と心のケア」を紹介するとともに、著者に摂食障害についても伺った。


看護師8年目の夏、20代の横山さんという女性がICUに入室してきた。体重は30キロ未満の摂食障害を患い、医師のメモには「心停止後」などと記載されていて深刻な状況だ。飢餓状態で解決すべく問題は山積みだが、一番の問題は横山さんの心のケア。

横山さんは中学時代に太った外見でいじめに遭い、摂食障害の外来に通っていたとのこと。その後も完治することはなく、焦る気持ちから拒食症になり、ゼリー飲料を一口ほど摂取しても嘔吐する状態になってしまったという。

カロリーを気にしてしまうことから、病院の点滴も嫌がる横山さん。体重が減れば正義、増えれば悪と思い込んでしまい、横山さんはこの状況に何年間も苦しんでいる…。

看護師は摂食障害の患者には「増える」「治療」などの言葉を使わず、「コントロールしますね」という声掛けを徹底することに。それ以降、横山さんは少しだけ落ち着いた様子になった。

摂食障害の心のバランスを保つことは、とても難しいと考えさせられる出来事だった。

本作以外にもさまざまなナース漫画を投稿しているアヤさん。今回は、アヤさんに摂食障害についてインタビューした。

――アヤさん自身は、摂食障害についてどのように思われますか?

摂食障害に関してはすべてがそうだとは言いませんが、目立つ原因の一つとして周囲の心無い一言だったり、誹謗中傷が上げられると思います。人それぞれにコンプレックスはありますが、それに対して他人が更に傷を深掘りするということで、よいことは何一つ生まれないと思います。この漫画の患者さんのような人がいるという事実を、改めて知っておいてほしいという気持ちで描きました。

「ナース専科」にて連載している漫画は、実際に看護師から募集したエピソードばかりだ。他の作品もあるので、気になればぜひ読んでほしい!



取材協力:アヤ(@aokitajimaru)

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