1986年のデビュー以来、岡村靖幸の歌は日本の男性にとってのバイブルであり続ける。そんな彼がジョルジオ アルマーニでオーダーしたスーツが遂に到着。もしも俺たちの“岡村ちゃん”が、自分たちと同じように会社勤めをしていたらどうなるのか? そういった仮定のもと、東京・丸の内で撮影を行った。
岡村靖幸、サラリーマンになる(後編)
▲「普段も電車で移動しているので違和感ないですよ」と岡村靖幸。襟にノッチドラペルを選んだことで、ビジネスシーンでも着用できるスタイルとなった。
もしも岡村靖幸がビジネスマンだったら
「スーツをオーダーすることが、こんなにもロマンティックな作業だとは思いませんでした」
ジョルジオ アルマーニの「メイド トゥ メジャー」でスーツをオーダーメイドした岡村靖幸は、採寸の際にこんな名言を残している。
400種類以上の生地から好みの色や素材を選び、全体のフォルムや襟の形に悩み、相談に乗ってくれるフィッター氏とともに袖丈や裾などの細部を煮詰めていく──。一連の作業を経てイタリアで縫製された彼のスーツが、ついに日本に届いた。
では、どこへ着て行こう?
「華やかな場所にも、もう少しかしこまった席にも、いろいろな場所に着て行きたい」
岡村靖幸のこうした希望で仕立てたスーツは、どんなシチュエーションにも対応する普遍的なスタイルだ。どこへ着て出かけても、似合うだろう。
でも、だからこそ、誰も知らない岡村ちゃんの一面が見られるような、意外な場所へ行ってみてはどうか。アルマーニのスーツとのケミストリーで、岡村靖幸の新たな魅力が発見できるかもしれない。そんなアイデアから、東京・丸の内でロケを行うことになった。テーマは、「もしも岡村靖幸がビジネスマンだったら」。
「ミュージシャン以外の仕事は……、あまり考えたことがないかもしれませんね。子どもの頃は探偵に憧れたこともあるけれど、いまはそんなことは思わないし、自分が音楽以外の仕事に就いている姿は思い浮かばないです」
ご存じのように、岡村靖幸は10代から音楽業界で活躍している。その彼に、もしミュージシャンになっていなかったらどんな仕事をしていたかと尋ねると、こんな答が返ってきたのだ。
岡村靖幸はやはり生まれながらのアーティストであるけれど、写真をご覧になっていかがだろう。丸の内のオフィスビルに通勤する、エリートビジネスマンに見えないだろうか?
▲採寸を行いイタリアで縫製されたスーツは、日本に届いてから店舗でハンドフィッティングを行って最終仕上げとなる。この二段構えの仕立てにより、フィッティングは完璧になる。
まさか丸の内のビジネス街を歩くとは
「ほとんど毎日、電車に乗って仕事に通っているし、スーツを着る機会もそこそこあるので、自分としてはそれほど非日常な感じはしませんね」
岡村靖幸本人はそう言うけれど、アルマーニのスーツを着て、ビジネスバッグを抱えて山手線に乗り、丸の内を歩く彼の姿は新鮮だ。
「新鮮と言えば新鮮ですね。とにかくこのスーツは着ていて気持ちがいいですよ。アルマーニのフィッターの方と相談しながら自分で決めた素材だし、身体にフィットしているからそう感じるんだろうと思います」
ジョルジオ アルマーニの店舗で採寸を行ってからスーツが仕上がるまでの約2カ月間、スーツを着て行く場所をいくつか想像したという。それは人前に出る場面であったり、何かのパーティであったりしたけれど、まさか丸の内のビジネス街を歩くとは思っていなかったようだ。
「正直、ビジネスマンとはあまり接点がないんです。レコード会社とか、会社勤めをしている音楽関係の人もいるにはいますがね」
そう言いながら、岡村靖幸は丸の内の街を興味深そうに見回す。
「たくさんビルがあるなぁ……」
「どんな職種の人が多いんですかね?」
「やっぱりエグゼクティブになると電車じゃなくて送り迎えのクルマがあるんじゃないですか」
こんな具合に率直な感想を残す彼は、自身を丸の内におけるエイリアンだと感じているようだ。でも傍から見ると、外資系投資銀行のマネージャーだと紹介されたら信じてしまいそうだ。
コスプレというわけではないけれど、上質なスーツには、天才ミュージシャンを敏腕ビジネスマンに変身させるぐらいの力があるのだと実感した。もしビジネスマンになっていたならどんな上司になっていたと思いますか、と尋ねると、岡村靖幸はこんな言葉で周囲を笑わせた。
「どんな上司になるんでしょうね……。上下関係はないんだよ、忌憚のない意見を言ってくれていいんだよ、と言いつつ、ものすごくブラックな上司になっていたかもしれませんね。そういう人にならないように気をつけていますけれど(笑)」
▲ステージで着用することも想定してストレッチする素材を選び、フィッティングも行ったので、日常生活での動きは楽にできる。
洋服はほかの人が決めたほうがいい
「スーツって人それぞれ、好みの着方が違うと思うんです。大きめに着る人、タイトめに着る人、という具合に。このアルマーニは、ぴしっとタイトに着るスーツですね」
丸の内での撮影の間中、岡村靖幸は採寸を行った時にフィッター氏から教わった、ジョルジオ アルマーニのスーツのスタイルを思い出していたという。
後ろ姿のラインをきれいに出すスーツであること。脇の下からすぐに足が生えていると感じるくらいウエストの位置が高く設定されていること。俳優がレッドカーペットを歩く時に着るスーツは特に腕がタイトになっていること、などなど。
「アルマーニでオーダーして、素敵なスーツが出来上がったことはもちろんよかったんですが、それと同じくらいアルマーニの世界観を学べたことがよかったですね。ひとつひとつが勉強になるし、面白いし、すごく好奇心をくすぐられました」
▲カメラマンのリクエストで、部下のミスに頭を悩ますブラックな岡村部長を演じていただいた。
ステージで着るための数多くのスーツを仕立ててきた岡村靖幸だからこそ、アルマーニでスーツをオーダーするという経験が特別なものであることが理解できるのだろう。ここで、彼がステージで着るスーツに話がおよぶと、意外な言葉が飛び出した。
「ステージでのスーツについては、スタイリストやマネージャーの意見に従うことも多いですね。洋服が似合う、似合わないということは、ほかの人が決めたほうがいいんじゃないかと思うこともあるので」
美意識の高い彼のことだから、スーツも自身でこだわって選んでいるのかと想像していたが、そうではなかった。客観的な視点を持つ第三者の意見が、創作活動に刺激を与えてくれるのだろう。
ジョルジオ アルマーニでオーダーメイドするという行為も、岡村靖幸のクリエイティビティに刺激を与えたのだ。アルマーニの世界観、フィッター氏の経験と知識、そして岡村靖幸のセンスとがセッションして、スーツという作品がひとつ生まれた。
岡村靖幸(音楽家)
1965年兵庫県生まれ。渡辺美里などへ楽曲を提供した後に、1986年に『Out of Blue』でデビュー。縦横無尽のメロディーラインとダンサブルなリズム、そしてエバーグリーンな歌詞で形成する岡村ちゃんワールドで、オーディエンスを虜にする。女性ファンも多いが、男性から熱狂的に支持されるのが特長のシンガーソングライターダンサー。1月23日にシングル「少年サタデー」発売。4月6日から全国ツアー「セレブリティ」スタート。
ジョルジオ アルマーニ「メジャー トゥ メジャー」とは?
伝統とモダンを両立させるノウハウと高度な仕立て技術によって、着る人それぞれの個性とリクエストに対応するオーダーメイドのサービス。
「ファッションデザインの原点に戻り、身につけたときに美しい服をつくりたい」というジョルジオ・アルマーニの思いから2006年にスタートした。ジョルジオ アルマーニの直営店なら日本全国どの店舗でもオーダー可能、約2カ月でオーダーした方の手元に届く。
採寸は世界各地の店舗で行われるが、すべてイタリアの自社工場でパターンを起こして縫製を行う。
股下と袖の仕上げを残した状態で日本に送られ、日本の店舗で最終的なハンドフィッティングを行う。ここまでが約2カ月で、ここから約1週間後にスーツは完成する。
岡村靖幸がオーダーした
「メイド トゥ メジャー」公式サイトはこちら
お問い合わせ
ジョルジオ アルマーニ ジャパン
Tel.03-6274-7070
メイド トゥ メジャー 予約サイト ※事前予約制
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