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学校事務員になるには?仕事内容やキャリアプラン

2023.09.04

カテゴリー:
小学校で学校事務員として働く女性

皆さんが通っている高校では、どんな職種の人が働いているか知っていますか?一番わかりやすいのは、いつもクラス担任や授業でお世話になっている先生(教員)ですね。では、皆さんが使っている教科書を注文する仕事や、校内の水道が壊れてしまったときに修理を手配する仕事、先生たちの給与を計算する仕事などは、誰が担当してくれているのでしょう?これらを含む、学校の運営に関わるあらゆる仕事を、学校事務員が担っているのです!この記事では、そんな学校事務員の仕事をご紹介します。


学校事務の仕事の内容や想定年収

大学教授と会話する学校事務員の女性

学校事務の仕事内容や、やりがい、年収についてお伝えします。

学校事務の仕事の内容

学校事務は、学校の運営で発生するさまざまな事務作業を担う事務職です。勤務先となる学校には、小学校・中学校・高校・大学まで幅広い種類があります。加えて、公立・私立による違いもあります。そのため、学校事務の仕事内容には共通する部分も多くありますが、学校の種類によって変わる部分も多くあるのです!たとえば、学校の授業で使う教科書を手配する仕事や、学校の建物に不具合が出ないように管理する仕事は、多くの学校に共通する仕事だといえます。それに対して、受験を行う学校では学校説明会や入試に関わる仕事を任されることも。受験生のみなさんが大学を見学するオープンキャンパスの準備をするのも学校事務の仕事なんです!

なお、学校事務とよく似た職種に「用務員」があります。用務員は、校内の清掃や鍵の開け閉め、校庭の除草など、主に学校環境の整備を担当するのが事務員との違いです。

学校事務の仕事のやりがい

学校は、人が学ぶことを通じて成長していく、社会の中でも重要な役割のある場所です。そんな学校で活躍する職種といえば、皆さんもよく知っている先生(教員)を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、実は学校を運営できるのは、子どもたちと直接関わる教員だけでなく、見えないところで膨大な事務作業を担う人たちのお陰でもあるのです。学校事務は、教員と力を合わせて学校を支えているんですよ。

学校事務員の想定年収

学校事務員の年収は、全国平均で437.4万円です。月額の求人賃金は20.2万円となっています。一般的に、学校事務員の給与は勤務年数に応じて高まる傾向にあります。さらに、給与は勤務先の学校がある地域や、学校の種類によって違いが出ることも。給与が高い傾向にあるのは、都市部にある学校や、私立の学校などです。どんな学校で働くのかも年収に影響を与えるのが特徴だといえます。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=442


学校事務員に求められるスキル

保護者からの電話に対応する学校事務員

学校事務員にはどんなスキルが必要なのでしょうか?求められる能力をご紹介します。

スケジュール管理能力

学校は年間スケジュールに基づいて運営されています。学期末のテストのほか、体育祭・文化祭のような行事など、学校全体が関わる大きなイベントも少なくありません。そんな学校という大きな組織を動かし、計画を滞りなく進めるには、一人ひとりの事務員にスケジュール管理能力が必須です。

ITスキル

最近では教育現場のデジタル化がますます進み、授業だけでなく事務作業でもICT(情報通信技術)を活用した効率化が行われています。これからの学校で働く事務員には、基本的なパソコンスキルはもちろん、SNSでの情報発信をはじめとしたICT(情報通信技術)を活用する能力も求められるようになるでしょう。

サポート能力

学校事務員は、学校で学ぶ人々や、学校で教える教員を支える立場にあります。授業を行う教員とは異なり、子どもたちと接する機会は少ないかもしれません。しかし「1年生のオリエンテーションはどうしたらもっとわかりやすくなるかな?」「〇〇先生から頼まれた資料を早めに作ろう!」と縁の下でサポートができる人は、学校事務員として活躍できます。


学校事務員になる方法とおすすめの学部

学校事務員を目指して大学に通う女性

学校事務員になるための進路をご紹介します。大学の学部選びでぜひ参考にしてみてください!

学校事務員になる方法

学校事務員になるルートは、学校の種類によって異なります。公立の学校の場合は、大学などを卒業した後、公務員試験に合格することで就職できます。公務員試験では、国語や数学などの教科のほか、社会に関する幅広い教養から出題されるので、対策しておきたいですね。私立の学校の場合は、大学などを卒業した後、一般企業と同様に面接などの選考を経て就職する流れです。学校によっては独自の採用試験が用意されていることも。なお、公立でも私立でも、一般企業で働いた人が中途採用で学校事務員になるケースもありますよ。

学校事務員になるためにおすすめの学部

基本的に学校事務員に必須の資格や分野などはありませんが、教育に関わる仕事に就く上では、教育学部での学びが役立ちます。教育学部では、教育制度や教育問題をはじめとして、社会における教育のあり方を広く学びます。これからの学校がどうあるべきか、運営する立場から考える際も、大学での学びがヒントになってくれるはず。教員に限らず、学校を支える事務員の仕事にも役立つ知識を学べるのが魅力です。たとえば私立高校で働くなら、これから受験する中学生に向けた学校説明や進路相談を担当することも。高校に限らず大学進学まで含めて、幅広い学校教育の知識を仕事で活かせるでしょう。


学校事務員が働く場所とキャリアプラン

事務室で働く学校事務員

学校事務員が活躍する場所や、将来の働き方をご紹介します。

学校事務員が働く場所

学校事務員は、主に学校で働く職種ですが、就職先は小学校・中学校・高校・大学まで幅広くあります。また、同じ学校内でも配属先によって働く場所が大きく異なります。たとえば、子どもや保護者が利用する窓口で働くこともあれば、学校の施設や備品を管理する総務部門で働いたり、学校のWebサイトで情報発信を行う広報部門で働いたりすることも。一口に学校といっても、さまざまな活躍の場があるのです!

学校事務員のキャリアプラン

学校は大きな組織で運営されており、一つの職場で多数の学校事務員が働いています。仕事で経験を積んだら、部署のリーダーとして管理の仕事を任せられるようになるでしょう。上の役職に就くと、複数の事務員を取りまとめるような、責任ある仕事も多くなりますよ。また、学校事務員として事務職の基本的なスキルを身に付けると、別の業界でも事務職として活躍の道が広がります。仕事の経験を積んでから、一般企業の事務職に挑戦するのも一つの方法です。

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学校事務員の仕事についてお伝えしました。教育現場に携わる学校事務員を目指すなら、どんな学校で働くとしても、学校教育の仕組みや現状の課題などの知識を広く身に付けておきたいですね。たとえ教員を目指すわけではなくても、大学の教育学部で体系的に学んだ知識は、より良い学校の運営に役立ちます。将来へ向けて大学選びを考え始めたら、ぜひ「JOB-BIKI」を活用してみてください。

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