起立性調節障害

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起立性調節障害とは

起立性調節障害(OD)は自律神経の働きが悪くなり、起立時に身体や脳への血流が低下しおこる病気です。

  • 朝起きるのがつらい
  • 朝の食欲不振
  • 午前中に強い全身倦怠感
  • 起立時の頭痛やめまい、立ちくらみ
  • 疲れやすい
  • 長時間立っていられない

など、様々な症状がおこります。

症状は午前中に強く午後からは体調が回復することが多いです。夜には元気になり目がさえて眠れなくなるため、睡眠のリズムがくるったり、余計に朝がつらくなったりします。

午前中の症状が強いために登校が出来なくなる方も多く、ODの方の50%から60%に不登校を合併するといわれています。

起立性調節障害の診断と治療

診断

まずは問診や血液検査などで、他の疾患による症状でないことを確認します。(貧血や甲状腺機能検査など)

起立試験という血圧の検査をします。横になっているときの血圧と立ち上がった時の血圧の変化や心拍数の変化を見る検査です。

最初の診断では午前中の症状が強いときに検査をお勧めしますが、どうしても午前中に受診できない場合はご相談下さい。

治療

生活指導、食事指導、投薬、漢方薬などでの加療を行います。

まじめで気を遣うタイプのお子さんがなりやすいといわれていますが、それはストレスをため込みやすいという心理的要因がこの病気には大きく影響しているといわれているためです。ストレスによって症状が悪化する場合もあるため、適宜カウンセリングも行います。

通院することで、体を動かし、家族以外に自身の症状を話すということも心理的ケアにつながります。

注意しなければいけないのはあくまでも身体の病気であるということです。本人が頑張ればどうにかなるということではありません。薬物治療、生活指導、環境整備、なども含めて家族(時には学校とも)協力しながら、加療していきます。

起立性調節障害という病気は今はだいぶ認知されてきました。逆に、起立性調節障害だからしかたないといわれて、結局どうせなおらないんだと通院をやめてしまう方も多いです。この病気は体質も大いに関係している疾患ですので、あきらめずに、でも焦らずに対処していくことが大切です。

少しでもそのお手伝いが出来ればと思っておりますので、なにか心配なこと、相談したいことがあれば一度相談にいらしてみてください。