その姿はまるでマルガリータ王女のよう!
2020年春夏シーズンで見られたトレンドのひとつが、ヨーロッパの貴族や上流階級の人々を連想させる、エレガントで優雅なスタイル。ベラスケスが描いたマルガリータ王女が纏っているような、クリノリンを使用したボリュームのあるドレスをはじめ、ウエストを絞り大胆に誇張したスカートまでバリエーション豊かに登場! 名画の数々とともに、当時のスタイルにも想いを馳せてみて。
豪奢なジャカード、強調されたパフスリーブ、そして純白の飾り襟に身を包んだ姿が見る者を圧倒するエリザベス1世女王。赤毛だった彼女の髪色が当時の人気となるなど、イングランドおよびアイルランドの女王としてだけではなく、当時のファッションリーダー的存在でもあった。
ウィーン国立歌劇場で12月8日から上演されている、ヴァージニア・ウルフ原作の『オーランドー』オペラの衣装を担当するコム デ ギャルソン。今シーズン発表された舞台衣装は、エリザベス朝からエドワード朝までを生きた『オーランドー』の主人公になぞらえ、前半ではエリザベス1世風のジャカードのドレスと赤毛のルックが登場した。
スペイン王室に生まれ、幼い頃から父のフェリペ4世の寵愛を受けていたマルガリータ王女。巨大なパニエつきの青いドレスをまとった、当時8歳のその姿からも、彼女が大切に育てられていたことが見てとれる。成長の過程は、スペイン王室の宮廷画家であったディエゴ・ベラスケスにより数多く残されている。
バレンシアガでは、まるでマルガリータ王女のドレスを思わせるような、クリノリンを大胆に使用したドレスが登場。シルエットはクラシックだが、レッドのワントーンがどこか未来的な雰囲気も漂わせている。なお、クリノリンは着脱が可能で、シンプルなドレスとしても着用可能。
ベラスケスと同様に王室御用達であり、スペイン王室と所縁のあるロエベ。2020年春夏シーズンでは「上流階級のエレガンス」をテーマとし、こちらも絵画のなかのマルガリータ王女のような、パニエを特徴的に使用したウエストラインが目を引くルックを披露した。
ロココ時代全盛期の画家、ジャン・オノレ・フラゴナールによる名作。この時代特有の優雅さやエロスが感じられる一枚。
ロココ時代からタイムスリップしてきたかのような高く盛り上げた髪型と白塗りの化粧、そして、ウエストを絞りパニエでスカートを広げたルックが多数登場したトム ブラウン。同時代を象徴するようなシルエットと、ブランドが得意とするプレッピーなスタイルを巧みにミックスしている。
エドガー・ドガによる『バレエのレッスン』では、当時フランスの上流階級たちの間で流行していた、ロマンティック・バレエのレッスンに励む踊り子たちの様子が描かれている。彼女たちが着用しているのは、当時の衣装の特徴である、チュールを使用した薄くて軽いチュチュ。
ブランドのお家芸ともいえる、可憐なチュールを贅沢に使用したドレススタイルを披露したモリー ゴダード。パニエで大胆に膨らませたスカートは、踊り子たちが身に纏っていたチュチュのロマンティシズムを感じさせる。
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