もの言えぬ時代 戦争・アメリカ・共謀罪 朝日新書

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022737366
ISBN 10 : 4022737360
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

日本の未来はどうなるのか?現代の知性が「この国のかたち」を問い直す!監視社会の到来を危惧する声が高まるなかで「共謀罪」法が施行された。北朝鮮危機を眼前に政府の説明責任は放棄され、繰り返される権力濫用、社会に蔓延する忖度と萎縮に歯止めがかからない。私たちは「いつかきた道」をたどっているのか?最近のわが国の「右傾化」の流れを見据えながら、精鋭論客24人が「日本の未来」を提示する。

目次 : 第1部 日本の未来と私たちの選択(国家主権の回復は日本人の歴史的使命である/ 国家と国民の関係が変わる時/ 異論を排除する空気に私は言葉で抗う/ 日本はポイント・オブ・ノーリターンを超えた ほか)/ 第2部 「共謀罪」は歴史を歴史をどう変えるか(伝えない不誠実さ、伝わらないジレンマ/ 反権力作品、いまは罪に問われぬが/ 自由奪われた羊にさせられるのは嫌/ 監視されるかも、気にする社会恐ろしい ほか)

【著者紹介】
内田樹 : 1950年生まれ。神戸女学院大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論など。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」主宰

加藤陽子 (書籍) : 1960年生まれ。東京大学教授。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』で小林秀雄賞受賞。明治以降の戦争に関する著作で知られる

〓村薫 : 1953年生まれ。国際基督教大学卒業後、商社勤務を経て作家に。『マークスの山』で直木賞、『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、『太陽を曳く馬』で読売文学賞

半藤一利 : 1930年生まれ。東京大学卒業後、文藝春秋に入社。「文藝春秋」編集長などを経て、作家に。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞受賞

三浦瑠麗 : 1980年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、同大学政策ビジョン研究センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • rico さん

    ずいぶん前のことのような気がする。でも忘れちゃいけない。弁当持ってたら花見で、双眼鏡持ってたらテロの準備…!?わけのわからない議論に唖然としている間に、強引に成立してしまった共謀罪。当時朝日新聞に掲載された様々な論考をまとめたものなので、否定的トーンが強いのは割り引くとして、行為だけでなく意図を処罰の対象とすることはやはり危うい。そのためには「個人」の情報をあらゆる方法で裸にする必要があるし、恣意的な運用がいくらでもできそうな。公文書の廃棄や改竄を平気で繰り返すような国だもんな・・・。やだやだ・・・。

  • とよぽん さん

    国会中継では、いつも代表質問に立つ各議員の冒頭の挨拶が長いのと、その内容も似たり寄ったりで、限られた時間に効果的な質問を優先してほしいと思う。また、答弁ものらりくらりと要領を得ず、煙に巻くような感じで。ところが共謀罪をはじめ、一連の戦争できる国への法律がスルスルと成立している。そして日本はどんどん国民が幸せになれない国になっていくような暗い未来。この新書にまとめられた論客の主張はそれぞれに説得力があって、感情ではなく事実を理解して自分の頭で考えることの大切さを今一度教えてくれた。

  • さぜん さん

    自分を含めて日本人は記憶に留めることが苦手な国民だ。2017年に施行された「共謀罪」に関して精鋭論客24人が未来の日本を論じるインタビュー集。当時の不穏な空気は感じていたがコロナで全て吹き飛ばされた。しかし嫌な感じはコロナ禍においても健在だ。ワクチン陰謀論や感染者の監視や排除、ずっと続いている日本の同調圧力や忖度はもはや国民気質ともとれる。高村薫氏の「物書きができることは言葉が持っている豊かさ、可能性を最大限にかたちにしていく。その信念を貫いていくしかない。」に震える。言葉の大切さを再認識した。

  • しゃが さん

    昨日の衆議院の予算員会がまるで懇親会のような和やかさに違和感を覚えた。TVの画面を通してもわかるこの「勢力・権力の空気感」が…。この本の語った人たちが指摘したひとつだった。今の社会にただよう政治への萎縮感や戦争への「いつかきた道」感が語られていた。半藤さんの「ポイント・オブ・ノーリターン」は深い思いがあった。後に生きる人たちは今の私たちの選択をどう思うのだろうか。

  • AICHAN さん

    図書館本。共謀罪法が施行され監視社会の到来が危惧される中、内田樹・青木理・田原総一郎・高村薫・落合恵子・ドリアン助川・小林よしのり等の精 鋭論客24人が日本の未来を提示する。安倍政権は、教育基本法の改訂、特定秘密保護法、集団的自衛権、そして共謀罪法をいずれも強行採決した。戦争のできる「美しい国」作りのためもうやり放題。その裏には、米国への追従がある。日本は主権国家ではなく米国の属国であり、米国の利益のために存在している。であれば米国は日本が何をしようが内政干渉しない…なるほど。

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内田樹

1950年生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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