ITパスポート通信講座おすすめ比較【2024年版】失敗しない選び方は?

ITパスポートは、ITの知識や経営、マネジメントなどの知識が付くので、就職する際に有利になる可能性がある資格です。国家資格に指定されていますが、キャリアアップ広場でデータをまとめたところITパスポートの合格率は50%から60%と高く、難易度は低め。

IT系の企業の中では、ITパスポートの資格を取得している方を優先で採用する傾向もあります。現在では、ITの知識が必要な企業が増えているので、今後さらに需要が増える可能性もあります。

しかしITパスポートの資格を取得したくても、「どの通信講座を選べばいいのか分からない」「ITパスポートは本当に必要なのか知りたい」と悩みを抱えている方も多いです。

本記事では、ITパスポートの資格取得におすすめな通信講座やメリット、データベーススペシャリストなど他のIT系の資格との違いを詳しく解説します。ITパスポートの資格を取得したいと考えている方は、参考にしてみてください。

目次

ITパスポートの通信講座おすすめ6社を比較【2024年最新】

最初に、ITパスポートの資格取得を目指せる、おすすめの通信講座を紹介します。ITパスポートは、IT系の知識を学習する資格です。

初学者であっても、理解できるようなテキストやカリキュラムが組まれている講座だと、学習を進めやすいのでおすすめ。通信講座によって、学習スタイルやサポート体制などが異なるので、比較検討しながら自分にあった講座を探しましょう。

受講料が安くオンライン講座が充実しているスタディング

スタディング
出典:スタディング

スタディングITパスポート講座は、全てWebで学習を進められるので、スキマ時間の勉強に向いた通信講座です。講義動画はもちろん、問題集もスマートフォン1つで解くことができるので、仕事をしている社会人でも場所を選ばず学習できます。

スタディングでは、無料でセミナーや動画講義を体験することが可能。受講前に、講座の一部を見ることができるので、自分に合った学習スタイルか判断しやすいです。

また、AIによる復習スケジュールを組んでくれるので、反復学習が可能です。何度も問題を解くことによって、知識が定着しやすく試験対策がしやすいのも魅力でしょう。

コースITパスポート試験講座
料金7,920円(税込)
教材内容・短期合格セミナー:1回
・基本講座(ビデオ・音声):66講座 合計約30時間
・WEBテキスト(暗記ツール付き)
・スマート問題集:66回 全433問
・セレクト過去問集:10回 全203問
・直前対策模試:1回 全100問
・頻出キーワード集:1回
サポート・AIスコア機能
・AI問題復習
・AI検索機能
学習期間2025年1月31日まで(2024年1月現在)

スタディングでITパスポート講座を受講した方の口コミや評価

スタディングのITパスポート講座を受講した方の、口コミや評価を見てみると、仕事をしながらでも効率よく学習ができ合格できたとありました。また、AIのスコアで自分の苦手分野を把握することができ、試験対策がしやすかったという声もあります。

スタディングは、全てWebで完結する通信講座ですが、Webテキストや問題集が充実しているので、スマホでも学習がしやすいのが特徴。AIサポートが搭載されているので、自分の実力やスケジュール管理ができます。

忙しい方でも学習を進めやすく、受講料も安いので、多くの方に選ばれている通信講座です。

イラストや図解が多く初学者でもITの知識を学べるたのまな

たのまな
出典:たのまな

たのまなITパスポート講座は、スキマ時間に学習ができ、専門用語が出てきてもイラストや図解で解説をしてくれるので、初学者でも学習しやすいのが魅力です。講義動画が多く用意されているので、飽きずに学習を進めることができるのも特徴でしょう。

また質問は無制限なので、疑問点があればすぐにスマートフォンやパソコンから質問できます。試験の出題傾向に合わせて、効率よく学習が進められるようにカリキュラムが組まれています。

無駄を省いた学習なので、短期間で合格を目指す方におすすめの通信講座です。

コースITパスポート試験対策講座
料金18,700円(税込)
教材内容・受講の手引き
・スタートアップガイド
・受講登録のお知らせ
・eラーニングシステムID
・パスワードのご案内
・eラーニング受講ガイド
・テキスト:【令和5年度】 いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
サポート・質問無制限
・無料延長サポート
・再チャレンジ制度
・就職、転職サポート
・無料オンラインセミナー
学習期間3ヶ月

たのまなのITパスポート講座を受講した方の口コミや評価

たのまなのITパスポート講座を受講した方の、口コミや評価を見てみると、通勤中に学習ができ効率よく試験合格を目指せたとありました。また、質問をすると丁寧な回答が返ってきて安心して学習を進められたという声もあります。

たのまなのITパスポート講座は、効率よく学習を進めるために、短期集中で試験合格を目指すカリキュラムです。ITパスポートの試験は出題範囲が広いので、試験対策に時間がかかる場合がありますが、たのまなであれば講義動画などでスキマ時間を有効活用できます。

サポートも充実しているので、受講期間内に学習が間に合わない場合も、期間を延長して勉強することも可能。短期間でITパスポートの資格を取得したい方は、たのまながおすすめです。

初心者でもITの知識を身につけられWeb版のテキストもあるユーキャン

ユーキャン
出典:ユーキャン

ユーキャンITパスポート講座は、4ヶ月で資格取得を目指します。テキストは1冊のみで、スマートフォンでも学習を進められます。

初学者用に作成されているので、ITの知識がない方でも受講しやすいのが特徴。ユーキャンは、ガイドブックが教材に含まれているので、どのようなスケジュールで学習を進めるのかを把握してから勉強を始められます。

全体像を理解してからの学習なので、スケジュールを組みやすく、試験直前に焦ることもないのでスムーズに勉強ができます。サポート体制も整っていて、模擬試験の添削や質問をすることが可能です。

コースITパスポート講座
料金一括払い21,000円(税込)分割払い2,420円×9回(9ヶ月)
教材内容・メインテキスト1冊
・過去問CD-ROM1枚
・ガイドブック
サポート・添削3回
・質問(1日3回)
学習期間最大6ヶ月

ユーキャンのITパスポート講座を受講した方の口コミや評価

ユーキャンのITパスポート講座を受講した方の、口コミや評価を見てみると、ITの知識がなくてもイラストが多いテキストで学習しやすかったとありました。また、テキストは重要ポイントがひと目で分かるようになっているので、試験対策におすすめだという声もあります。

ユーキャンの講座は、一見テキストが1冊のみなので内容が薄そうに見えますが、講義動画や模擬試験なども付いているので、しっかり試験に向けて学習ができます。重要ポイントに絞って勉強ができるので、最短1ヶ月で試験対策ができるのも魅力。

社会人や学業で学習時間が取れない方も、安心して取り組めます。

出題傾向を把握し効率よく学習を進められるクレアール 

クレアール
出典:クレアール

クレアールのITパスポート講座は、初学者でも理解できるよう、分かりやすさにこだわった講座です。講義動画は、プロの講師が解説をしているので、これまでITに触れてこなかった方でも理解できるように丁寧な説明で解説。

受講期間は1年間なので、仕事や学業と両立をしながら自分のペースで学習が出来ます。また、試験改定も随時対応しているので、最新の情報を得ながら学習を進められるのも特徴です。

Webテキストが教材に含まれているので、スキマ時間の学習にも活用できます。

コースITパスポート試験合格コース
料金11,000円(税込)
教材内容・テキスト/1冊(3色刷り)
・問題集/1冊
・総合テスト問題編/1冊(3回分)
・総合テスト解答解説編/1冊(3回分)
・直前重要用語集/1冊
・受講ガイド/1冊
サポート質問無制限
学習期間1年間有効

クレアールのITパスポート通信講座を受講した方の口コミや評価

クレアールのITパスポートを受講した方の口コミを見てみると、講義動画が分かりやすくて学習がしやすかったとありました。また、質問回数が無制限なので、疑問点はすぐに解消でき知識をつけられたという声もあります。

クレアールは受講料が安いですが、教材の内容が充実していて、ITパスポート試験合格を効率よく目指せるのが特徴。講義動画では、講師が丁寧にITやマネジメントなどの説明をしてくれるので、初学者でも理解が深まりやすいように工夫されてます。

質問サポートが付いていて、回数に制限がないので、ITの知識がない方でも安心して受講可能です。

受講生の合格率が高く社会人でも学習しやすいフォーサイト

フォーサイト
出典:フォーサイト

フォーサイトのITパスポート講座は、合格率が平均の1,86倍と高く、実績がある通信講座です。テキストはフルカラーで作成されているので、重要ポイントが見やすく学習を進めやすいのが魅力。

講義動画は、ITの知識を正確に覚えられるように、丁寧な解説がされていて初学者でも理解できます。eラーニングの学習もできるので、スキマ時間を使用して場所を選ばず学習が可能です。

効率よく勉強を進められるように、カリキュラムが組まれているので、最短1ヶ月で合格を目指せます。質問サポートや、個別カウンセリングのサポートも付いています。

教材にこだわった通信講座なので、冊子のテキストでしっかり学習をしたい方に向いた講座でしょう。

コースITパスポート通信講座
料金16,800円
教材内容・テキスト 1冊
・問題集 2冊
・模擬試験
・本試験形式 問題集
・演習ノート
サポート・質問サポート(回数制限あり)
・個別カウンセリング
・フォローメルマガ
学習期間2024年7月末(2024年1月現在)

フォーサイトのITパスポート講座を受講した方の口コミや評価

フォーサイトのITパスポート講座を受講した方の、口コミや評価を見てみると、通勤時間を活用し試験に合格できたとありました。冊子のテキストとオンライン教材で、無理なく一発合格できたという声もあります。

フォーサイトの通信講座は、合格点を取れるように効率を重視したカリキュラムです。テキストにもこだわりがあり、オンラインと合わせて知識が定着しやすいように工夫しているのが特徴。

イラストや図解を使用し、専門用語があってもつまずくことなく学習できます。メールでのサポートも付いているので、モチベーションを維持しながら資格取得を目指せます。

トレーニング問題集が充実していて試験対策ができる資格の大原

大原
出典:資格の大原

資格の大原にあるITパスポート講座は、初学者でもITの基礎知識を学べる講座で、テキストには300問以上の例題が掲載されています。知識のインプットだけではなく、アウトプットもできるので、解答力が付き試験対策が可能。

また、テキストには出題頻度も掲載されているので、どの分野を重点的に学習するべきかが分かります。問題集と連動した作りになっていて、インプット後にすぐ問題を解くことができます。

ミニテストや実力判定テストなど、他の講座よりも問題を解くことを重視しているので、試験対策をしながら知識を付けられます。

コースITパスポート講座
料金21,000円
教材内容・合格テキスト&例題 1冊
・トレーニング問題集 1冊
・板書まとめノート 1冊
・ミニテスト 1冊
・実力判定テスト 4回
・Webスタンダード模試 3回
・Webパワーアップ模試 2回
サポートメールか電話で質問可能
学習期間最大1年

資格の大原でITパスポート講座を受講した方の口コミや評価

資格の大原で、ITパスポート講座を受講した方の口コミや評価は、講義動画が丁寧で分かりやすく学習がしやすかったとありました。不明点は、メールや電話で質問ができるので、分からないままにならずに理解できたという声もあります。

資格の大原は、長年ITパスポートの講座を展開しているので、指導力があるのが特徴。ITの知識が豊富な講師が指導してくれるので、初学者でも学習を進めやすいです。

さらに通信講座ではテストや問題集が豊富なので、知識として定着でき試験対策がスムーズなのも魅力です。分からないことは、質問サポートを利用できるので、疑問点を解決しながらスキルアップが可能でしょう。

ITパスポート講座の比較ポイント!講座選びに失敗せず合格するためには?

ITパスポートの通信講座を選ぶポイントを紹介します。通信講座によって、カリキュラムやサポート体制などが異なるので、ポイントを抑えて選ぶ必要があります。

受講料や入学金など費用がかかるので、失敗したくないと考える方も多いでしょう。この項目では、ポイントを3つ紹介し、どのように選べばいいのか詳しく解説します。

ITパスポートの通信講座選びで悩んでいる方は、参考にしてください。

通信講座の学習スタイルが自分にあったものか確認する

ITパスポートの通信講座には、冊子のテキストをメインに学習するものや、デジタル教材が中心の講座があります。どちらも、出題傾向などに合わせて作られているので、質の良いものが多いですが、自分の学習スタイルにあったものか確認しましょう。

これまで、冊子のテキストで学習をしていた方であれば、デジタル教材では物足りない可能性があります。スマートフォンで学習できるのは便利でも、ノートに書き写して学習するのが大変になる可能性も。

知識として定着させるためにも、冊子のテキストの方が学習しやすいという方は、教材にテキストが含まれているものを選んでください。一部の講座では、冊子のテキストは追加のオプションになるので、費用がかかる場合があります。

また、日常的にスマートフォンやパソコンを使用する方であれば、デジタル教材でも学習を進めることができます。デジタル教材は、スキマ時間で学習が可能なので、仕事や育児で忙しい社会人でも勉強を進められるのが特徴。

まとまった学習時間を確保しづらい方は、デジタル教材メインの通信講座を選ぶと良いでしょう。

無理のない受講料でITパスポートの学習ができる講座を選ぶ

ITパスポートの講座は、他の国家資格に比べるとリーズナブルな価格で受講できますが、無理のない範囲で学習できる講座を選んでください。受講料の中には、入学金やオプション、サポートなど他の費用も追加でかかる可能性もあります。

受講料はどのくらいなのか、オプションは必要なのかを必ず確認してから、講座に申し込むと失敗も少なくて安心です。また講座によっては、割引制度や合格得点、教育訓練給付金制度といった受講料をお得にできる制度を利用できます。

例えば、ユーキャンであれば2024年1月時点で5,000円の割引キャンペーンを行なっています。期間限定ではありますが、キャンペーンを狙って受講を申し込むと、通常よりもお得に学習ができるでしょう。

スタディングでは、合格者特典もあります。ITパスポートの試験に合格した際には、Amazonギフト券2,000円分が貰えます。

合格までのモチベーションになりますし、受講料の2,000円分が戻ってくるので、お得に受講可能。講座によっては、厚生労働省が推奨する教育訓練給付金制度を利用できます。

申し込むと、条件を満たした方であれば最大20万円が支給されます。ITパスポートの受講料では、支払った金額の40%が戻ってくるので、半分に近い費用が回収できる可能性があります。

通信講座は受講料だけではなく、特典や教育訓練給付金制度に当てはまっているかもチェックしてみてください。

サポート体制が整っていて合格率が高く信頼性のある講座を選ぶ

ITパスポートの通信講座を選ぶ際には、サポート体制や合格率も確認しましょう。国家資格の中でも、難易度が低い資格ですが、時間をかけずに合格を目指すためにも、サポート体制が整った講座がおすすめ。

ITに触れてこなかった方であれば、専門用語が多く出題されると戸惑う可能性もあります。またIT系は変化が早いので、新しい知識を得たくても難しい場合もあるでしょう。

通信講座は、1人で学習を進めていくので、サポート制度を利用して学習をした方がスムーズに知識をつけられます。ITパスポート講座に多いサポートは、以下の通りです。

  • 質問サポート
  • カウンセリング
  • 無料セミナー

質問サポートがあれば、疑問点をすぐに解決でき、分からないまま学習を進める心配がありません。講座によっては、質問の回数に制限があるので、何回質問ができるのかチェックしておきましょう。

またカウンセリングや無料セミナーなどの、サポートが付いている講座もあります。カウンセリングであれば、講師や合格者に学習の進め方や資格取得後の動きなどを相談できます。

直接話すことができるので、ひとりで悩まずITパスポートの合格を目指せるでしょう。

ITパスポートの資格は必要?資格を取得するメリットを解説

ITパスポートの資格は、IT系の企業に就職する際などに役立ちますが、本当に必要なのか疑問に思う方も多いはず。しかしITパスポートの資格を取得することで、得られるメリットがあります。

この項目では、ITパスポートの資格を取得するメリットについて詳しく解説します。資格試験の勉強を始めようか迷っている方は、参考にしてください。

情報システムやデータベースなどITの知識が身につき就職に有利になる

ITパスポートは、情報システムやデータベース、セキュリティなどの知識が身につく資格です。現在では、IT企業に限らずさまざまな業界でネットを活用し、事業を進めています。

ITの知識は、どの職業でも求められるものになっているので、ITパスポートの資格を取得することで、就職やキャリアチェンジをする際にアピールポイントになります。知識があることを相手に伝えられるので、就職で有利になる可能性があり、特にIT系の企業であれば優先して採用される可能性も。

さらにITパスポートは、初心者の方でも資格を取得しやすく、ITスキルを身につける最初の段階としておすすめです。ITパスポート以外にも、「基本情報技術者」などIT系の資格がありますが、難易度が高いため資格取得を躊躇する方もいます。

初学者では、難しい資格でもあるので、先にITパスポートを取得し基礎知識を身につけることで、次の段階に進みやすくなるでしょう。就職や他業界からの転職を考えている方に、おすすめの資格といえます。

ITパスポートは国家資格なので企業から信頼されやすくなる

ITパスポートは国家資格なので、特にIT企業から知識があるとして信頼されやすくなります。IT系の企業だと、ITパスポートの資格取得を推奨している場合もあるので、就職する際に履歴書に書くことが可能

国家資格は、社会的信用度が高いので、ITパスポートの資格を持っておくと評価が高くなる可能性もあります。また、就職する職場によっては資格手当をもらえる場合もあり、資格を取得して損はないでしょう。

ITパスポートは、国家資格の中でも難易度が低く、勉強に要する時間も少なめなので受験しやすいのが魅力。学生のうちから資格を取る方もいるので、ITが普及している現在では注目されている資格です。

IT系の資格では、ITパスポートの他に「基本情報技術者」や「マイクロソフトオフィススペシャリスト」といった資格もあります。基本情報技術者は、ITパスポートよりも難易度は上がりますが、同じくITの知識を学習することができ、システムの企画や設計、開発などを身につけられます。

ITパスポートは、難易度の高い資格を取る前に、基本知識を学べるとして取得する方もいます。難易度が高いIT系の資格取得を目指している方は、ITパスポートから学習しステップアップすると、スキルアップを狙えるでしょう。

ITだけでなく経営やマネジメントの知識を身につけられる

ITパスポートは、AIやデータベースとIT知識の他に、経営戦略、マーケティングなどの知識が身につく資格です。社会人に必要な知識を学べるので、現在ではITパスポートの資格を持っている方を優先で採用する企業もあります。

ITの知識は、さまざまな職業で必要なうえ、経営やマネジメントの知識を持っていれば、昇給も期待できるでしょう。企業によっては、社員教育や研修でITパスポートを活用している企業も増えています。

仕事をしていると、ITに触れる機会が多く、知識がないと情報漏洩や著作権侵害などにつながる恐れがあるので注意が必要。企業側も、コンプライアンス向上のために、ITパスポートを利用して、社員がITリテラシーを身につけられるようにしています。

このようにITパスポートの資格は、社員の昇給や年収アップだけでなく、企業側にもメリットが大きいので、資格を取得する方が増えています。

ITパスポートの資格を取得するために知っておきたい試験概要

ITパスポートの資格を取得する前に、試験概要を把握しておきましょう。ITパスポートは、注目されている資格ですが、出題範囲や合格率などを知らない方も多いです。

あらかじめ試験概要を把握することで、学習スケジュールが立てやすくなりますし、試験に対するモチベーションにもなるでしょう。この項目では、試験の難易度や出題範囲などを詳しく解説します。

ITパスポートは合格率は50%と国家資格の中でも難易度は低い

参照:ITパスポート試験結果

ITパスポートの合格率は、平均で50%と国家資格の中でも難易度が低い資格です。令和3年の合格率を見てみると、社会人は63,7%で学生は44,4%でした。

社会人になってから資格を取得している方も多く、合格率も高いので、挑戦しやすい資格といえるでしょう。

資格名合格率
ITパスポート試験約50%
ITサービスマネージャ試験約15%
データベーススペシャリスト試験約14%〜18%
情報セキュリティスペシャリスト試験約15%

ITパスポートの他に、IT系の国家資格の合格率を表で比較しました。IT系の国家資格は、15%ほどの合格率が多いので、ITパスポートの難易度が低いことが分かります。

これまで、ITに触れてこなかった方でも、学習しやすく通信講座を利用することで、時間をかけずに合格を目指せるでしょう。IT系の企業に就職や転職を考えている方は、ITパスポートの資格取得から始めて、徐々に知識をつけていくのがおすすめです。

ITパスポートの試験は100時間ほどの学習で合格できる可能性がある

ITパスポートは、合格率が高く資格取得しやすいですが、合格を目指すなら100時間ほどの勉強時間が必要とされています。学習を始めて、1年以内には受験が可能ですが、専門用語が多く独学では難しいともいわれています。

特に、これまでIT関係の仕事などをしてこなかった方であれば、専門用語を覚えるのに時間がかかる場合があります。また、ITパスポートの試験は出題範囲が広いので、計画的に学習を進めなければいけません。

ITパスポートの出題範囲は、以下の通りです。

  • ストラテジ系(経営に関する知識)
  • テクノロジー系(IT技術に関する知識)
  • マネジメント系(情報セキュリティなど管理に関する知識)

ITの知識だけではなく、企業の活動や経営関連の知識を把握し、スムーズに事業を進められるような学習をします。情報セキュリティ面でも出題範囲に入っていて、システムを管理するためにマネジメントの知識も必要です。

出題範囲が広いので、独学よりも通信講座を利用して効率よく学習する方が、合格する確率を高められるでしょう。

ITパスポートの試験は総合点と分野別評価点で合格が決まる

ITパスポートの試験は、トータルの点数ではなく、総合点と分野別評価点で合格が決まります。ITパスポートに合格するための点数は、以下の通りです。

点数
総合点1,000点中600点以上
分野別評価点・ストラテジ系:1,000点中300点以上
・テクノロジー系:1,000点中300点以上
・マネジメント系:1,000点中300点以上

ITパスポートは、総合点が600点以上であり、分野別評価点もそれぞれ300点以上で合格することができます。どちらか一方だけでは、合格ができないので注意しましょう。

出題範囲問題数
ストラテジ系35問
テクノロジー系45問
マネジメント系20問

表のように、分野によって出題数が異なります。しかし分野別評価点は同じ点数なので、学習する際には一通り目を通しておくのがおすすめ。

満遍なく解答できるようにしておくことで、基準の点数を満たすことが可能です。捨てる分野がないので、学習をする際にはスケジュールを立て、計画的に進めていきましょう。

ITパスポートと他のIT系の資格の違いは?難易度や身に付く知識を解説

ITパスポートの他にも、IT系の資格があります。IT系の資格の中でも、取得している方が多く、仕事でも活用できる資格を厳選して紹介します。

IT系の資格は、現在就職や転職をする方に注目されています。ITパスポートとの違いや難易度、身につく知識などを解説しますので、どの資格を取得しようか迷っている方は参考にしてください。

情報処理全般の知識を身につけることができる「基本情報技術者」

基本情報技術者は、情報技術に関する基本的な知識や技能を身につけ、プログラム開発などの仕事に役立てられる資格です。ITエンジニアを目指す方に人気の資格で、ITパスポートよりも難易度が上がります。

基本情報技術者を学ぶと、システムが動作する仕組みやデータベース、セキュリティ面の基礎知識を深められるのが特徴。IT以外でも、企業経営やマネジメント分野も学習するので、IT業界で働くための知識全般が身につくでしょう。

基本情報技術者の試験は、科目A試験と科目B試験に別れていて、それぞれ出題形式や出題範囲が異なります。

科目A試験・テクノロジー系
・マネジメント系
・ストラテジ系
4肢択一全60問90分
科目B試験・アルゴリズムとプログラミング
・情報セキュリティ
多肢択一全20問100分

出題形式や試験時間が異なりますが、科目A試験と科目B試験は同日に受けなければいけないので、受験する場合は出題範囲に注意しましょう。ITパスポートと似ている出題範囲ですが、合格率は40%前後と難易度が少し上がります。

ITに触れたことがない方であれば、試験合格まで時間がかかる場合があるので、まずはITパスポートを受け基礎知識をつけてから挑戦するのがおすすめです。

情報システムの専門家として活躍できる「情報処理安全確保支援士」

情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティに関する知識や技術を身につけられる国家資格です。ネットが普及し、企業や個人でITを使用する方が増える半面、サイバー攻撃なども脅威になっています。

情報処理安全確保支援士は、サイバー攻撃に対して、セキュリティ対策を支える人材を育成するために作られました。情報処理安全確保支援士を学ぶことで、最新のセキュリティ対策を学ぶことができ、仕事や個人でネットを使用する際に役立てることが可能。

現在では、セキュリティ対策を外部に依頼する企業が増えているので、就職だけでなくフリーランスとしても活躍できる可能性があります。IT企業にとっても、セキュリティに詳しい人材は希少性があるので、就職する際のアピールポイントになります。

ITパスポートでも、セキュリティ分野を学習しますが、情報処理安全確保支援士はより専門的に学ぶことができます。

午前Ⅰ四肢択一応用情報技術者試験の問題から30問出題
午前Ⅱ四肢択一・データーベース
・ネットワーク
・セキュリティ
・システム開発技術
・ソフトウェア開発管理技術
・サービスマネジメント
・システム監査 7分野から25問出題
午後記述式・情報セキュリティ(運用や管理)4問出題

ITパスポートと比べると、専門的な知識を深く学ぶので、試験の難易度は高めです。合格率も15%から19%となっているので、資格取得するまで時間がかかる場合があります。

パソコンを使用した実技が付く「マイクロソフトオフィススペシャリスト」

出典:MOS公式サイト

マイクロソフトオフィススペシャリストは、マイクロオフィス製品を利用する技術を証明する資格です。紹介した他の国家資格とは異なり、技術面に特化した資格なので、実践的なスキルが身につきます。

オフィス製品を使用しているIT企業が多いので、資格を取得することで、技術面のアピールになるでしょう。ITパスポートは知識面を中心に学習するので、実践的な操作を学びたい方にマイクロソフトオフィススペシャリストはおすすめ。

マイクロソフトオフィススペシャリストは、難易度が比較的低いため、合格がしやすい資格といわれています。ITパスポートも難易度が低いので、一緒に資格を取得することで、知識面と技術面、どちらもスキルがあることを証明できます。

受験方法や、試験内容は以下の通りです。

受験方法・全国一斉試験
・随時試験
試験内容・Ward
・Excel
・PowerPoint
・Access
・Outlook

各ソフトによって試験を受けることができ、難易度は「一般レベル」と「上級レベル」があります。自分の実力によって選ぶことができるので、ITパスポートの他に技術面で資格を取得したい方は受験を検討してみてください。

【FAQ】ITパスポートの通信講座や試験に対するよくある質問

最後に、ITパスポートの通信講座や試験に対して、よくある質問をまとめました。資格取得に必要な学習時間や、ITパスポートのメリットなどを解説します。

ITパスポートは、国家資格なので資格を取ろうと考えている方も多いですが、広く知られている資格ではありません。しかし、将来性があり就職が有利になる可能性もある資格です。

資格を取得しようか迷っている方は、よくある質問の解答を参考にしてみてください。

ITパスポート試験の合格率は?どのくらいの学習時間で合格が可能か知りたい

ITパスポートの合格率は、50%前後と国家資格の中でも高いです。特に、社会人の合格率が高く、年によっては60%を超えることもあります。

学生でも合格を目指せる資格ですが、社会人経験があることで、経営やマネジメント系の知識を活かして資格を取ることが可能。ITパスポートは、学習に100時間ほど必要といわれています。

社会人でも、1日1時間から2時間ほどの勉強で、1年以内に資格取得を目指せます。通信講座の中には、最短1ヶ月で合格を目指せるカリキュラムもあり、時間がない方でも集中して取り組むことで資格を取得できるでしょう。

また、地域によっては資格取得支援訓練という制度があり、補助金をもらいながらITパスポートの合格を目指せます。例えば、東京都では1泊2日コースでITパスポートの知識をつけ、資格試験に臨みます。

学習時間が短くても、しっかりと知識を身に付けられれば合格を目指せるので、自分に合った方法で学習を進めてみてください。

ITパスポートの資格は必要?どんなメリットがあるのか知りたい

ITパスポートは、現在IT系の企業で注目されている資格です。ITの知識だけではなく、経営関連やマネジメント系の知識も学習できるので、社会人として必要なスキルが身に付きます。

多くの企業では、ネットを使用した事業を展開しているので、ITの知識やシステムの管理などができると、即戦力として働けます。転職で、他業界からIT企業に就職したとしても、評価が高く年収アップなどを狙えるでしょう。

また、国家資格は社会的信用が高い資格です。知識や技術があることを、企業などにアピールできるので、資格を取得しておくと就職に有利になります。

企業によっては、資格手当を受け取れる場合もあるので、通常よりも収入が増える可能性も。ITの知識は、持っておくと仕事やプライベートでも活用できるので、ITパスポートの資格取得はおすすめです。

ITパスポートは独学だと合格できない?通信講座を受講しようか迷っている

ITパスポートは、独学だと出題範囲が広いので、学習が難しい場合があります。上記でも触れましたが、ITパスポートの出題範囲は、以下の通りです。

  • ストラテジ系(経営に関する知識)
  • テクノロジー系(IT技術に関する知識)
  • マネジメント系(情報セキュリティなど管理に関する知識)

ITだけでなく、ITを使用した経営に関する知識や、情報セキュリティ面のマネジメントなど、幅広い分野から問題が出題されます。独学だと、1人で全ての勉強を管理し進めなければいけないので、難しく感じる方が多いのが現状。

さらに、ITパスポートはトータルの合計点だけではなく、分野別評価点を満たさなければ合格できません。各分野で1,000点中300点以上を獲得しなければいけないので、独学で全て学習するのは難しいでしょう。

通信講座であれば、出題傾向からテキストや問題集が作られているので、効率よく学習を進められます。通信講座によっては、最短1ヶ月で試験合格を目指せるカリキュラムもあるので、時間がない方でもすぐに受験ができるでしょう。

ITパスポートの通信講座の選び方は?自分にあった講座を知りたい

ITパスポートの通信講座を選ぶ際には、受講料やサポート体制などを確認してから選んでください。受講料は、入学金やオプションなど、さまざまな費用がかかる場合があるので、注意が必要です。

通信講座のホームページに、記載されている受講料の他に費用がかかるのか、しっかりと確認してから申し込みましょう。また、サポート体制が整っている講座を選ぶと、資格取得が早くなります。

通信講座のサポートには、質問やカウンセリング、無料セミナーなどがあり、受講生が試験に合格できるようフォローしてくれます。特に、質問や課題に対する添削がある通信講座だと、疑問や自分の弱点を克服しながら学習を進められるでしょう。

ITパスポートは、専門用語が頻繁に出てくるので、初学者だとつまずく恐れがあります。しかしサポートを利用できると、疑問を解消しながら学習できるので、スムーズに知識を深められます。

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