正解です。


解説

エンタルピーの変化量 ΔH を求める際には、反応前後のエンタルピーを適当に引いて、絶対値を求めてはいけません。
エンタルピーの変化量 ΔH は終状態のエンタルピー Hf から始状態のエンタルピー Hiを 引いて求めます。

 ΔH = Hf - Hi
 

図より分かるように、吸熱反応では反応後のエンタルピー Hfが反応前のエンタルピー Hiよりも 大きくなるためにΔH > 0 となります。
一方、発熱反応では反応後のエンタルピー Hfが反応前のエンタルピー Hiよりも 小さくなるためにΔH < 0 となります。

高校の化学では、
 発熱反応では Q > 0
 吸熱反応では Q < 0
と習ったと思いますが、この考え方は大学以降の化学ではほとんど使いません。
(ちなみに日本以外の国では、高校でもエンタルピーを用いて、発熱反応はΔH < 0、吸熱熱反応はΔH > 0 と習うのが 主流のようです。)


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