【田植えに取り組む児童ら=名張市薦生で】

 三重県名張市の市立薦原小学校(薦生)の5年生が5月10日、学校近くの田んぼ(約300平方メートル)で田植えを体験した。

 同小は国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する「ユネスコスクール」として、「持続可能な開発のための教育(ESD)」に取り組んでおり、体験は地域の稲作や環境問題の学習の一環。

 この日は児童21人が参加。毎年講師を務める地域ボランティアの松並昭男さん(74)らから植え方の説明を受けた後、児童たちは「きゃー」などと歓声を上げながらぬかるんだ水田に入り、横並び一列になって次々と苗を手植えしていった。田んぼの一部では、「2023」の文字や同小のマークなどを表現する「稲アート」にも挑戦した。

 初めて田植えを体験したという男児(10)は「どんな味の米になるか楽しみ」と話していた。

 今後は6月に田んぼの生き物調べ、7月にかかしづくり、9月に稲刈り、10月におにぎりづくりの体験をする予定だという。

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